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<雑品スクラップ相場> 様子見横ばい、商い閑散

2017年06月19日 | 社会・経済

東京地区の雑品各種市況は横ばい。湾岸ヤード持ち込み価格(品位によって価格変動あり)は6月16日時点で、工業系雑品がキロ30~35円前後、モーター(交流)は同45~48円前後、被覆銅線(40-43%)が同200~210円前後、高値は220円前後で推移。

地区では鉄スクラップとともに、工業系雑品や交流モーターなどの市中発生量も低迷が続いており、雑品ディーラーおよびシッパーヘの入荷は鈍く、商いは閑散としている。集荷が難しいケースが出ており、中国向けなどの輸出成約から船積みまでの期間が長期化する傾向で、「市況変動リスクにさらされている」(雑品シッパー筋)。

中国政府による環境規制強化が日本の中国向け雑品スクラップ輸出市場に価格、数量ともに影響を及ぼしている。規制強化に関する情報が乏しく、情報の錯綜によって輸出サイド、輸入サイドともに疑心暗鬼に陥っていることから、市場は停滞気味で推移しているのが現状だ。

被覆銅線に関しては、銅相場がニッケルなど他素材と比べて堅調な動きを見せており、被覆銅線市況も底堅く、中国バイヤーから一定水準のニーズがある。

不透明な輸出環境下、品薄感が市況にどう影響するかが注目される。

    

<大阪>品質重視で選別強化

雑品スクラップ市況は、様子見状態が続いている。中国現地ではいわゆる「地条鋼」排除に伴う鉄スクラップ需給緩和などが懸念される中、地区雑品スクラップ市場では「売り手、買い手とも相場リスクのある契約は難しく、大きな動きはない」(シッパー筋)という。

品種別では工業系雑品スクラップがキロ当たり27~30円前後、モーター(交流)はキロ35~39円前後、被覆銅線(40-43%)はキロ180-205円前後。「中国の鉄スクラップ輸出動向などが先行き不透明なため、銅の歩留まりなど品質が重要となっており、国内で輸出前に選別強化する動きもある」(ヤード筋)との声も聞かれる。

雑品スクラップ相場の指標の一つ、国内銅建値は5月24日に2万円高のトン68万円へと上昇した後、同29日からの1万円安のトン67万円で6月入り。15日には1万円安の66万円となった。上海銅相場は4万5000元台で推移しているものの、「為替要因の影響が大きく、先行き不透明なことから新規商談価格が上昇カーブを描くとは考えにくい」(流通筋)とみられている。

さらに日本国内では「バーゼル法や廃棄物物処理法の改正などにより、雑品スクラップの取り扱いが厳しくなる見通しで、今後雑品スクラップ市場に具体的にどのような影響が出てくるか、見極める必要がある」(同)との声も出ている。

<名古屋>工業系中心に荷余り感

地区相場は工業系雑品、工業系モーター(交流)、被覆銅線(40‐43%)3種で6月第1週比概ね横ばい。

雑品スクラップをめぐる法整備の進展を背景に、中国需要家問では手当てする母材の品質に対する要求が高まっており、域内業者間でも選別を強化しながら慎重な入荷が続いている。地区専業業者の市中買値中心値は工業系雑品でキロ当たり23~26円で横ばい。黒モーターを除くモーター(交流)で同33~38円と横ばい。被覆銅線(40‐43%)は190~195円と横ばいながら一部200円水準の高値も散見され、被覆銅線を除き全般に弱含み横ばい商状。

アルミなど銅を除く非鉄類が軟化基調にある中、全般に先安観も残るものの、鉄スクラップ相場の底入れ、反発なども背景に価格を維持。発生環境は自動車を中心に建機、工作機械関連など幅広い製造業分野の好調な需要環境を反映し、工場整理玉などで堅調に推移している様子。

ただ現地需要の不透明感なども背景に新規輸出成約は盛り上がりを欠いており、中国系業者を中心とした高値買いもほぼ見られない状況。工業系雑品を中心に荷余り感があり、目先も弱含み横ばいの展開となる可能性が高い。

    

=6/19 日刊産業

 

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