透析施設には、RO装置をはじめとして水を浄化するための大型装置がいくつも置かれています。大きな物では水を入れて運転している状態で1トン半以上になる物もあります。
過去の震災では、こうした大型装置の転倒と配管の損傷で水漏れ事故を起こしたり、周囲にある備品が損壊したりといった被害が報告されています。大地震では冷蔵庫さえ宙を飛ぶと言われていますが、透析施設でも重くて大きな機械が跳ねてずれたり倒れたりする可能性が高くなります。
こやまクリニックでは3月の東日本大震災を機に、透析施設の心臓部でもある機械室の地震対策と被害軽減努力を進めることになりました。
■現在、大型の水浄化装置固定の準備中です
今回は、静岡にある
株式会社セノに問い合わせを行い、設置器具の選定を依頼している最中です。
セノ社は東海地震に備えた耐震固定金具を静岡の学校、給食センターに広く納入されているほか、福島第二原発、自衛隊基地、パナソニック工場、東北ニプロ工場、大手半導体工場、東大病院、名古屋大学医学部などで工事を行った実績があるとのことです。
昔工事を行った福島や静岡の施設からは強い地震でも設備が無事だったとの報告が複数寄せられているそうで、こやまクリニックでも実績のある同社に相談してみることにしました。
先日、設置場所とその階数、装置の大きさ等を元に構造計算書を作ってもらいました。現在は想定される大地震で必要となる固定器具の提示を終え、最終的な相談の段階に入っています。
■現地調査と事前の製品デモ
今回は、現地調査のついでに、震度7発生台を使った耐震マット(
プロセブン)の性能確認デモンストレーションを実施していただきました。
取締役の小林さんによる実演です。ワイヤーだけが並んでいるメタルラックでは耐震マットと接する部分の面積が大幅に減ってしまいますが、それでも機械や薬品の瓶が落ちない様子を見せていただきました。
手の空いているスタッフが集まって、説明を聞きました。
デモンストレーションの動画です。耐震マットの使用で、様々な医療機器の被害を防止できることが期待されます。
■こやまクリニック機械室の配管
こやまクリニック機械室の配管は、施設を建設した当初からフレキシブルチューブを採用しています。園芸ホースのように柔らかくて曲げられるので、地震の大きな揺れで過重がかかってもパキンと折れたりする心配が無いのが特徴です。
こうした可動配管があれば、大型装置が多少動いても配管がちぎれずに済むことは確かです。しかし許容範囲以上の距離を動いてしまえば損傷が起きてしまいますので、水処理装置自体の耐震処置が欠かせません。