こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ショートショート列車』田丸雅智

2016-12-04 19:29:36 | 読書感想
47都道府県それぞれの名所・名産品をテーマに書かれた47のショートショートが載っています。

これは面白い!というのが多いのですが、たまに、うーんいまいちだなあ、というのも混じっています。

私の好みなのは
[北海道・東北]では「褒めりんご」「河童の釣り堀」「政宗の月」
[関東]では「餃子の羽」「湯の蜂」「桜色の絨毯」
[中部]では「コメ入社」「賭けソバ」「ブラッド・ワイン」「才能の芽」「トンボの眼鏡」
[近畿]では「月の雫」「イチョウ鹿」「子供のままで」
[中国・四国]では「ヒトジゴク」「出雲の神々」「厳島の宴」「さ抜きうどん」「一本釣り採用」
[九州]では「懐かしい肉」「縁赤外線」「カステラバイト」「人魚の古酒」
です。

あと[九州]の作品の並びの順番が、南下したかと思えば北上してバラバラなので、九州の人間としてはなじみにくいですし、他地方の方々には勘違いの元になりそうだと思いました。
ただでさえ、遠方の方は覚えられないんですから。
また全体的に[中部]にいい作品が多く見受けられました。
著者は愛媛出身なので、贔屓でなく偶然そうなったんでしょう。
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コミックス『夏に積乱雲まで』竹本泉

2016-12-03 19:32:20 | アニメ・コミック・ゲーム
時は23世紀。舞台は火星。

地球から遠く離れた植民都市では、工業インフラが足りないため自給自足には大時代な手工業が生活の中心になっていた。
そんなわけで、植民都市の住人は魔法使いなのである。

うーん、どんなわけで?というか、生活のレベルを落とさないためなのでしょうか?
パンを焼くのにも魔法を使ったり、人魚などの魔法生物がいたり、火星人が現れたりと、かなりカオスな面白さがあります。

『トウィンクルスターのんのんじー』や『MAGI&ES』 と同じ世界ということでしょうか?
全一巻というのは残念ですが、これからも竹本さんの奇想天外なほのぼの話を楽しみにしています。
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『小説家の姉と』小路幸也

2016-12-02 19:39:22 | 読書感想
特に何も問題のない普通の家庭で暮らしてきた姉弟、美笑と朗人。

しかし美笑が二十歳で大学二年生、朗人が十五歳の中学生の夏休み。
美笑が文芸誌の新人賞を受賞し、<小説家>になった。
そしてデビューして一年後に一人暮らしをすると言いだして、自分の稼いだお金で東京のマンションを借りて、引っ越していった。

その後、別にあえてそうしようとしたわけではないのだが、朗人は美笑が卒業した都内の大学に受かり、家から通うようになった。
ところが、二年生になって一か月過ぎた頃に美笑から連絡があり、彼女のマンションで一緒に住んでほしいと言われた。
ボディガード代わりにいたらなぁという事らしいが、朗人は美笑が何かを隠していると感じた。

本当に、朗人や美笑の日常があたたかく穏やかに、時折起こる小さな出来事も交えて描かれていて、まるで美笑の小説の空気感まで伝えようとしているんじゃないかとも、感じられました。

さらに美笑の隠していることも、読者には薄々感じられるように描かれています。
朗人の恋人、清香も早いうちから気づいているようで・・・というよりむしろ、朗人!なぜ気づかない?(笑)

清香や朗人の幼なじみの千葉も含めて、素敵な家族小説だと思えました。
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『あきない世傳 金と銀(2)早瀬篇』高田郁

2016-11-30 19:42:56 | 読書感想
相変わらず、四代目徳兵衛の放蕩が目に余ることで、後添いに来てくれる娘はいそうにもない。

そこで、番頭の治兵衛は、聡い上に礼儀作法も身について口も固い幸を後添いに迎えてはどうかという提案をお家さんの富久にした。
富久の説得のあとも、幸に断られるのを案じて母親の了解を先に取り、最後に幸を説得をした。

何とか承知した幸だったが、商売の仲間が幸を認めても阿保ぼん徳兵衛は、月の障りもない子どもを嫁にとへそを曲げて、初潮が来るまで眼の届かないところで寝るように言い、歯を染めるのも禁じた。
また、町内への祝儀銀も支払わないと決めたから、幸は町内では下女扱いとなってしまった。

果たして幸が一人前のご寮さんとして扱われ、阿保ぼんが心を入れ替える日がやって来るのか?

幸は、店の者にもあきないの事を学ぼうとし、次第に実際の店の大黒柱・次男の惣次にも認められるようになります。

今回の結末は、阿保ぼんには気の毒ではありますが、正直ホッとしました。
そして、その時の惣次の対応も良かったです。
ただ、幸の気持ちがどうなるのかは、分かりませんけどね。
これからの「五十鈴屋」がどうなっていくかも、楽しみです。
とはいえ、また一波乱あるのでしょうねえ。
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『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?』高見のっぽ

2016-11-27 19:26:51 | 読書感想
NHK教育テレビ『できるかな』でおなじみのノッポさんが、主に「小さい人」との交流の仕方の本を書かれました。

私もちょっぴりではありますが、幼い頃の自分自身が大人のどんな言動で喜んだり傷ついたりしたかを覚えています。
でも、ノッポさんみたいなエキスパートではありませんので「小さい人」と接するのは難しいと感じてしまいます。

そんな「大きな人」 に、ノッポさんが手ほどきをしてくださるわけです。
何度も読み返したくなる内容で、 ノッポさんご自身が「小さい人」だった頃の話もたくさん楽しめます。
とても優しい本ですので、ぜひ、お読みください。
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