こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『タイムストーリー おいしい1時間』日本児童文学者協会・編

2016-05-27 19:31:14 | 読書感想
1時間をテーマに、5人の作家が書いたアンソロジー集です。

5人家族の家に泥棒が入り、風邪で寝ていた妹を人質に金を要求した「オレんちの危機を救え!」
1日1時間と引き換えに千円をくれるという甘言に乗った少年の顛末「おいしい1時間」
時計修理店に1時間で直してほしいと鳩時計を持ち込んだ幼い男の子の正体と理由「ニワトリ時計」
晴人の弟ゆうまが、ジーパンのエンブレムに興味があったために晴れた疑い「ゆうまのエンブレム」
やる気のない中学生活を送っていた渡辺が、1時間千円のデートを申し込まれた「デート」

どれも面白いのですが、私は「オレんちの危機を救え!」「ニワトリ時計」「ゆうまのエンブレム」が気に入っています。
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『書店ガール』碧野圭

2016-05-26 19:39:16 | 読書感想
吉祥寺にあるペガサス書房の副店長・西岡理子とコミック売り場の責任者である北村亜紀は、仕事の方針の違いで対立している関係だ。
しかも、亜紀の結婚式会場で、その関係は最悪になった。

さらに理子が、それまでの店長の昇格に伴い、代わりに店長になったことで、男どもの嫌がらせまで始まった。
その上、この人事はペガサス書房のあるビルの建て替えによる閉店が決まったための一時しのぎのものだったのだ。

ただし、社長が、もし売り上げが月額ほぼ500万円増という目標に達すれば、考えてみるという発言をしたため、理子と亜紀はタッグを組んだ。
果たしてその結果は?

あのー、解説の北上さんは三田孝彦を除いて男どもがろくでもないと仰っていますが、三田もまともそうで実は肝心なところで逃げてばかりいる卑怯者に思えるのですが、私だけなんでしょうか?

ま、それはともかく、このシリーズは5巻までは出ているのでしょうか?
楽しみに読んでいきたいと思います。
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『鍋奉行犯科帳 猫と忍者と太閤さん』田中啓文

2016-05-24 19:30:47 | 読書感想
大邉久右衛門の屋敷に、忍びの者が入った。

一方は、ある藩が差し向けた者、そしてもう一方は、糠床を盗むための料理屋の息のかかった者だった。

仕事柄、久右衛門の命を狙う者がいてもおかしくないのですが、味盗みというのは忍びの者としてはいささか間抜けな感じがして、それはそれで、久右衛門の相手らしいとも思えます。

その後も、講釈師とケンカしたり、急に猫を飼いたくなったりと、それだけを書くとこのお奉行さんは子どもっぽ過ぎるのですが、というか、そうなのですが、もちろんそれぞれに事件らしい事件も起こり、ちゃんと厳しくも温情に満ちた裁きも行います。

必ず食がからみ、そのどれもがたまらなく美味しそうなのも、このシリーズの特徴です。
今回、私が一番気になったのは、忍者の糧食ですね。
こんな描き方をされると、どんな味なのか気になるじゃないですか?

硬軟取り揃えた面白さです。
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『世界が終わる前に BISビブリオバトル部』山本弘

2016-05-22 19:25:41 | 読書感想
今回は、この本自体がミステリみたいなもので、伏線張りまくりです。
番外編「空の夏休み」で息抜きと思ったら、大間違いです。

さて、本編ではライバルの真鶴高校ミステリ研究会との交流試合に、その会長の早乙女寿美歌が小道具を持ち込んできます。
伏線ですね。
ただしそれは、小さな伏線に過ぎず、寿美歌の人生で一番大きな伏線が仕掛けられています。

まさか、それによってこんなにも人間関係に大きな変動が生まれるとは思いませんでした。
タイトルから、今回のバトルは「世界が終わる前に読みたい本」かと思っていたら違いましたし。

そして今回、また読みたい本が増えてしまいました(汗)。
一段と面白かったです。
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『まったなし』畠中恵

2016-05-21 19:43:11 | 読書感想
町名主の跡取り、お気楽者の麻之助の元にも困りごとの裁定は回ってくる。

西松家支配町で祭の寄進が少なかったり、近頃、小火が多く子犬や子猫の行方不明が続いたり、麻之助と清十郎が江戸とは思えぬ場所をさまよったりと、次々に思いがけない出来事が発生します。

今回は、清十郎の縁談が大きなテーマになっていますが、果たして良いご縁に巡りあえるのかは、読んでからのお楽しみです。

気にかかるのは、麻之助たちが最大限の努力をしても、逆恨みをしそうな連中もいそうなこと。
罪状を軽くしているのだから、温情を感じて心を入れ替えてくれるといいのですけどね。
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