こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ピロウボーイとうずくまる女のいる風景』森晶麿

2016-07-26 19:27:34 | 読書感想
絢野クチルは十八歳。
十七歳のときに父親が自殺し、母親とともに東京に出てきたが、その自堕落な生活に愛想をつかし、親元を離れようとしていたところをキムラに拾われ、ピロウボーイを始めることとなった。

その後、金銭や<世話を焼く>ことと引き換えに、さまざまな女性と関係を持ったり、添い寝やただ話し相手になったりしてきた。
そんな中、クチルが通う大学の同級生・知紅が、彼のアパートに転がり込んできた。
何の関係も持たない、同居するだけの奇妙な生活が始まる。

何とも、地に足のつかない感覚で読み進めていき、驚きの結末ではなく、経過が待っていました。
ミステリの色の薄いミステリなんでしょうか?
ただ、常にハラハラドキドキの、隠微さの付きまとう物語ではありました。
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『北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅』オーサ・イェークストロム

2016-07-25 19:35:18 | アニメ・コミック・ゲーム
スウェーデンから来日した漫画家のオーサさんが、日本の文化をもっと知りたいと日本のあちこちを旅して描いた4コマ漫画をまとめたものが、この本です。

南東北では、イワナを皮ごと食べられたのに満足していたら、同行した日本人のケイ君は頭から食べていたり、
福岡の大川では、酔うと相撲をとる男性に出会ったり(いや、それ例外だと思う)、
沖縄では、墓の前で家族と一緒にご飯を食べる「シーミー」の写真を見て驚いたり、
広島では、お好み焼き店を巡ったものの、取材のため少ししか食べられなかったり、
京都では、紹介で芸妓さんと食事ができたり、 日本人でもなかなか体験できないことまで経験されていて、
うらやましく思ったりもしました。

他にも細々とした面白いエピソードが描かれていますので、ぜひ、お読みください。
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『非Aの世界[新版]』A・E・ヴァン・ヴォークト

2016-07-24 19:26:59 | 読書感想
《機械》によるゲーム、成績優秀者には政府の要職が、優勝者には金星行きの資格が与えられるという。

ギルバート・ゴッセンも、これに参加するべく《機械》市にやってきたのだが、同じグループの会合で、ゴッセンには間違った記憶が植え付けられていることが判明した。

ゴッセンが、自分は何者なのかを探索していくうちに、背後でうごめく陰謀が現れてくる。

記憶喪失ならともかく、明確な記憶があるのにそれが否定されるのは、なおさら怖いですよね。
その上、危ない橋を渡る上で優位な立場に置かれながら、その理由が分からないというのも不気味です。

この作品は、1940年代に書かれただけあって、あらゆる文明の利器に真空管が使われているところが、逆にレトロで魅力的に映ります。
慣れない方は、それをコンピュータなどに脳内変換して読むと入りやすいのではないでしょうか?

あと、少なくとも『非Aの傀儡』までは出ているようですが、『非AIII』は出る予定があるのでしょうか?
ある程度、ちゃんとした結末が欲しいので、気になっています。
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『神望町つくも神小学校 新米先生はじめました』和智正喜

2016-07-23 19:42:27 | 読書感想
教職資格は取ったものの、就職浪人してしまった向澤明音。
そんな彼女の元に、小学校教諭の採用通知が届いた。

ただ、その小学校の名は「神望町つくも神小学校」
求職のための活動をした覚えもない学校から届いたものはゴミ箱に直行させるものだが、迷った挙句、葉書に書いてあった住所からたどり着いたのは、‘‘つくも神’’のたまごたちが通う小学校だった!

つくも神とはいえ、いや、というよりだからなのか、生徒たちは、とても素直で純粋な子たちばかりで、心が温かくなりました。
自分たちの持ち主のことを本当に思ってくれていて、その思いに胸がいっぱいになりました。

続きが出ると嬉しいです。
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『さようなら、ロビンソン・クルーソー<八世界>全短編2』ジョン・ヴァーリイ

2016-07-22 19:39:53 | 読書感想
彗星’’に核融合エンジンを埋め込み、くり抜いて客室や食料庫、乗務員の居住区を掘り出し、宇宙船として整備し、太陽への観光旅行に使っていたものの、これが最終便となった。「びっくりハウス効果」

二度目の幼年期を冥王星で迎えたピリの最後の夏休みの表題作。

ブラックホールを捕まえて動力ステーションで活用するために、多くの人々が発見者になり金持ちになりたいと行動し、命を失っていた。
そんな中、ザンジアの母(本当はクローンのザンジアの遺伝子供給元) ゾウイは、3回もブラックホールを手に入れ金持ちになっていた。
ある日、ザンジアが口を利くブラックホールに出会うまでは。「ブラックホールとロリポップ」

これらとあと3作品とも地球人が侵略者から地球を追い出されて他惑星で暮らすようになった世界を描いています。
追い出されてもかなり高度な科学技術を持っていて、表題作を読むまでは、ピリは人類以外の者と思ったくらいです。
<八世界>全短編は、1もあるようですので、機会があれば読んでみたいと思っています。
面白かったです。
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