怖い話を語るブログ

【閲覧注意】怖い話や都市伝説を語ります

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

耳元で突然女性の声がして、背中を誰かに押された

2014-12-18 07:34:15 | 怖い話・心霊体験

これは私が高校三年生の頃の出来事です。
我が家はあまり裕福ではなく、両親と妹と私の4人で格安のアパートに暮らしていました。
2LDKであるにも関わらず、近隣のワンルームとほぼ同等の家賃ということで選んだ物件だと両親からは聞きました。
何か訳有りなのかもしれないとは思ったそうですが、部屋の機能としては何も問題なかったので、そこまで気にしなかったとのことでした。
でも私は、幼い頃からずっと気になっていたことがありました。

このアパートは1階と2階が別世帯になっており、私達は2階のほうに住んでいたのですが、玄関を入るとすぐに階段があります。
外から帰ってくるとまずそこを上らなければなりません。
それ自体には特に問題はないのですが、この階段を上から降りる際、私はいつも変な感じがしていました。
階段の一番上から1歩踏み出す瞬間、短い音が聞こえることがあるのです。
文字にするなら、「ぇ」に近いでしょうか。
あまり新しくないアパートなので、床板やその周囲の建材がきしんで鳴っているのかとも思いましたが、どうもそんな感じがしません。
聞くたびに思うのですが、やはりあれは人の声に近いです。
家族には同じ声が聞こえていないのかと疑問に思って尋ねたことはあるのですが、誰も聞こえていない様子でした。
気味が悪い話ではあるものの、とはいえ幼い頃から何度も繰り返し聞いてきた私は、いつしか慣れてしまっていました。

そんなある日、当時中学一年生の妹が、階段から落ちて怪我をしました。
全治3ヶ月の重度の骨折でした。
妹が怪我をしたその時間帯、私はバイトで家におらず、両親も仕事から帰っていませんでした。
夕暮れ時に妹は一人で家にいたのですが、彼女は郵便受けから「カタン」と音がしたのを聞き、それを取りに行こうと階段から降りようとしました。
そのとき、
「ねえ」
と、耳元で女性の声がしたそうです。
そして背中を誰かに押されたような感触があり、階段から落ちたということでした。
妹はそのことを両親にも話し、そういったことをあまり信じないタイプの両親ですがさすがに気持ち悪く思ったのか、引っ越しを考え始めました。

妹が大怪我をしたという話は近所にも知られており、それから私は近所のおばさんたちに声をかけられることが増えました。
容態は大丈夫なのかと心配する話に始まり、他愛のない世間話もするようにもなったのですが、そんな中、このアパートの昔の話を聞きました。
このアパートにかなり長く住んでいる人から聞いたのですが、私達が住んでいる部屋の、前の前の家主が、浮気症の男性とヒステリックな女性だったそうです。
度々大声で喧嘩をしては、近所に迷惑をかけていたという話でした。
ところがある日突然部屋を引き払って居なくなり、周囲の住民はホッとしたそうです。
私はそんな会話の中で、なんとなく妹が言っていた話を語ってみると、ギョッとした顔をされました。
あの部屋に暮らしていたヒステリックな女性の口癖が、「ねえ」だったそうなのです。
あれから数年、私達は引っ越し、もうあのアパートに住んでいませんが、今でもあの場所では、「ぇ」という声が聞こえているのでしょうか。
そしてその後、「ねえ」を聞いた人はいるのでしょうか。
私は何も起きないことを願うばかりです。

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« うめき声の正体 | トップ | 白い服を着た女性に付きまと... »

関連するみんなの記事