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うめき声の正体

2014-11-28 07:35:15 | 怖い話・心霊体験

これは私が中学生の頃、夏休みの期間中に起こった出来事です。
私の実家は閑静な家々の建ち並ぶ住宅街の一番外れに位置していました。
西側には住宅群が建立し、東側は山と森が広がる家で、東側にはすぐ先に森の木々が立ち並ぶような広い庭を構えていました。
街中に出かければ頭痛を引き起こす程に街中の荒んだ空気が嫌いな私は、住宅街のど真ん中ではない、外れで山と森が生み出す新鮮な空気を味わえるこの実家に満足していました。

何週間も前からワクワクしていた1ヵ月余りもの休日が続く夏休みに突入し、夏休みは何をしようか、誰と遊ぼうか等と早々に心躍っていたのを憶えています。

夏休み数日目ぐらいでしょうか、休みの日に限って早起きしてしまう性質はこの日にも発揮され、未だ日も出ぬ薄暗い時間にも関わらず目が覚めてしまいました。
夏の季節にも拘らず、朝方は随分冷え込んでいて、ちょっとした掛け布団が無ければお腹を冷やしてしまうような気温でした。
目が覚めたものの、寝たりなさを感じ中々ベッドから中々起きれない時、ある音が聞こえてきました。
 形容しがたい其の音は、まるで遠くの車から聞こえてくるスピーカの重低音のような音で、初めは眠たさで虚ろとした状態でその音を聞いていると、その音にふと思い当たる節
がある事に気が付きました。


一寸は父親の異常なまでにうるさい鼾の音かと思いましたが、耳を凝らして聞いてみると、明らかに父親の部屋とは違い場所から聞こえてくるのです。
よくよく聞き耳に神経を立てて聞くと、どうやら庭の方向から聞こえています。
一体何の音かと思い、ベッドから起き上がって二階の自室から出て階段を下り、庭を見渡す事ができるリビングの窓の前へと行ったのですが、庭奥、森の入口付近に人が倒れているのを見つけました。
先ほどから鳴り響いている重低音は人の呻き声だったのです。

驚愕した私は寸陰ばかし立ちつくしましたが、人が庭に倒れて呻いている異常性に察知し、すぐさま勝手口の扉を開けて倒れた人の元へと駆け寄りました。
近くで見ると、在り得ない程にがりがりに痩せこけた全裸の男性で、その異様なまでに細い手足からか、日本人離れしたとてつもない高身長のようにも見えました。
そんな風貌から奇妙にもかんじましたが、ともあれ倒れている人を見殺しにするわけにはいかないと思い、「大丈夫ですか」と声を掛けました。

するとさっきまで出続けていたうめき声が嘘のようにピタッと鳴り止みました。
返答したり、ジェスチャーで何かしらを示すような反応は全くありません。

ますます不気味さが増して、危険とすら感じるようになった時です。
ビクンっと一回跳ねるような素振りを見せた後、匍匐前進のようなクネクネとした恰好で匍匐前進とは思えない程の速さで森の方へと消えていきました。

生い茂る木々でその姿が見えなくなった後も、枯葉の上をガサガサと移動する音はしばらく聞こえていました。
呆気にとられただひたすら立ち尽くしていた私ですが、そのガサガサと移動する音を聞きながら一気に恐怖心が溢れだし、腰を抜かしてしまいました。

うめき声の主が一体何者なのかは結局分からず終いで、その後一度も姿を現しませんでした。
家族に説明してもまるで相手にしてくれません、しかし、私はあの時あの場所でその不可解なものを確実にこの目で見ているのです。

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