昨年のことだが、
知り合いが、「高嶋ちさ子と12人の美女」というのがあるが 見に行かないか、と 言ってきた。自分は用事があっていけなくなったとのこと。
おいら 行くいく、タダならもっといいと答え チケットをもらった。チケットには 12人の美女ではなく 「高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニスト」であった。
当日「見に行かないか」ではなく 聴きに行ってきた。 中央ではあったが だいぶ後ろの席だった。
演奏は 12人のヴァイオリニストたちが客席の間に立ち始まった。おいらは後ろのほうだからその恩恵にあずかれない。
ステージのうえに上がってからは マーチングバンド風に演奏し 聴くのと 見るのと双方楽しませてもらった。
もちろん高嶋ちさ子さんの演奏も。
さて中盤 彼女の片手億円というストラディヴァリアスとチェコで買ってきたヴァイオリンとの違いを聴いてもらおうという試みがあり、軽く目を瞑り聞き耳を立てた。
最初、メロディが流れ、そのあと もう一方のメロディが流れた。 さて「最初のほうがストラデと思う人」と客席に問いかけると 約8割の手が上がった。
おいら 後ろのほうだから8割とよくわかる。「あとからのヴァイオリンだと思う人」で手をあげた。 前座はまえ 真打は後ろが鉄則とおいらはおもっているからである。
ステージの上のヴァイオリニストも二人手をあげた。
結果は 前のヴァイオリンであった。
疑り深いおいらは、持参のオペラグラスで ヴァイオリンを確かめてみた。Aのヴァイオリンには 「ストラデ」と、Bのヴァイオリンには ㋠とテプラテープが貼ってあるように見えたのは 気のせいか。
ついでに 12人のヴァイオリニストの美女ぶりも確認した。何せ 後ろの席だったから。