鉱石ラジオ

艦これ二次創作小説同人
C103 土曜日 東地区 ヨ-09a

2018 冬アニメ点描 3

2018-01-24 23:00:23 | 日記
・刻刻
あ、これ面白いや。と思っていた矢先、第3話にして早くも飽きました。登場人物たちを一種の極限状況に放り込んで後は野となれ山となれという具合ですが、見るのに疲れてきた感じです。作品ではなくて、こちらの体調の問題でしょう。それとも年齢のせいかも。暴力的でハラハラドキドキさせられるのは少し適わないかなあ。あるいは、もう少し時間をかければ面白く見られるようになるのかも知れません。少し寝かせておきます。
梅津泰臣さんのキャラデは久しぶりのような気がします。「弁魔士セシル」(2014)は好きでした。だから後で見ます、後で。

・恋は雨上がりのように
これは素晴らしい。さすがはノイタミナ枠の作品ですね。
主人公の橘あきらについて、第一話ですでに「ああ、この娘は元々陸上部に所属していたのだな。でも怪我をして部活動を止めたみたいだな。もしかしたら、彼女はエースだったのかな」ということが台詞無しで了解でき、それが第二話でまったくその通りだったと判明して「ほら、やっぱりね」と思ったときには、もう手玉に取られている(つまり、気に入っている)という訳。こういう作品は嬉しいですね。視聴者の理解力を試すのではなくて、信頼してくれている作品だということです。水島努監督の「ガールズ&パンツァー」(2012-2013)や「SHIROBAKO」(2014-2015)もそういった作品のひとつでした。これがWIT STUDIO作品というのが少し意外。だって「巨人」に「カバネリ」でしょ。
クールビューティーの橘あきらは少し古風で、大人っぽいデザイン。第二話の自室でベッドに寝転がっているシーンとか、こういう子供っぽくない肉体の抑制の効いた描写は今時のアニメではなかなかお目にかかれないものではないでしょうか。たいてい茶化されてしまうんですよね、他の作品では。それがここではストレートに表現されていて、店長の電話で脇腹を隠す場面などは一言でいうとエッチで、良いです。上村一夫の「同棲時代」(1972-1973)のヒロインを思い出しました。何て言ったっけ?
あと、京急ね。好きです、京急。

・ポプテピピック
私にはまだ早すぎます、で終わりにしてもよいのですが、まあ「語ったら負け」な作品ではあるのでしょうな。面白がることを強要されているようで気分はよくありません。
正直なところ、どう見ればよいのか初めは皆目見当がつきませんでした。で、ひとつわかったのはこれはオムニバスのコントだということで、例えるなら(僕の知っている範囲では)「ゲバゲバ90分」に近い。これはまた随分と古いテレビ番組ですな。仕方ない、そういう世代です。今やNHKのニュースと大相撲とアニメ以外は本当にテレビ番組を見ないので知らないのですが、最近ではこういう形式のバラエティが流行だったりするのでしょうか。手を変え品を変え何度も繰り返される「ポプテピピック」のタイトルコールは、例の「ゲバゲバ、ピー」を思い出させます。
あるいはまたショートコント(本当に短い)を繰り返す手法は「セサミストリート」のような感じにも受け取れます。それでいて教育番組のように数字の「9」とかアルファベットの「Z」を幼児の脳裏に刻み込もうとするような統一的なメッセージ性がある訳ではないので、支離滅裂な印象で、非常に疲れます。まるで「面白がることじたいを面白がりやがれ」とでも言われているかのようで、最初の印象に戻ります。
でもエンディングの曲は好きです。ゆったりしていてアコースティックなので。

・ヴァイオレット・エヴァーガーデン(再)
第二話まで見ました。主人公ヴァイオレットの個性はやはりある種の発達障害を強烈に想起させるので、今後もそのような観点で見守っていきます。何が見えてくるでしょう。
一番気になるのはこの物語の落としどころで「こうして少女は障害を克服し、人間の心を取り戻したのでした、めでたしめでたし」というピノキオのような話になってしまうのかな。
まあ、見守ります。
ところで、自動手記人形って普通の人間だったのですか。じゃ、ヴァイオレットの義手のメカニズムってどうなっているのでしょうか。うーん、うーん……。
話は全然違うのですが、人名タイトルの小説って日本語では珍しいですよね。「……の憂鬱」とか「……は勇者である」とかならありますが、人名だけというのは純文学も含めて非常にまれのような気がします。「大津順吉」とか……。そういう点で、この原作者は意識的だろうと思われ、信頼を寄せてもいいのですが、こちらの関心は原作の小説ではなくあくまでもアニメの方にあります。

以上、そんなところです。


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