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科学をする心

先日、国語の授業をしているときに、光村版の2年生の教科書に載っている「科学はあなたの中にある」の一節がとても印象に残りました。

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科学とは、事実や事象をまっすぐに受け止め、「なぜ」と問い、平らかな気持ちで検証し、真実に一歩でも近づこうとする人間の営みである。真実を理解したいと願う心の動きといってもいいかもしれない。「なぜ」と問うた瞬間から、誰もが科学者なのである。
最相葉月・著 「科学はあなたの中にある」より引用
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この一節を読んで「成績を上げることもまた科学なんだな」と思いました。

成績を上げようと決心して勉強をしても、そうそう急に成果が出るものではないと思います。いわゆる伸び悩みという時期を経験することもあります。そんなときはどうしても感情的になってしまいがちですが、そのときに感情に流されてしまうと、せっかくのチャンスを失ってしまうようにも思います。

伸び悩んでいるときには、「何も考えずにひたすら勉強をし続けるほうが良い」というのも、ひとつの正解だと思いますが、ちょっと余裕が出てきたときに「なぜ?」と問いかけてみるのもいいのかなと思います。
返ってきたテストの結果が今一歩だったときも「なぜ?」と問いかけてみるのも良いのかなと思います。

「上手くいかないから」「いい結果ではなかったから」という、ただただ感情的に流されてしまうようなことしかできないと、今の状態から学ぶものが全くないままになってしまいます。しかし、そこで冷静さを取り戻して「なぜ?」と問えば、何かしらの答えが自分の“こころ”からかえってくる、そんな気もします。

科学とはそんな「なぜ?」の上に成り立っているものだといえると思いますが、そう考えると成績を上げることもまた“科学的”なことなのかなと思います。努めて冷静になぜと問う、それができることが、成長への第一歩なのかなと思います。

物事には必ず原因があって結果があります。結果だけが単独で存在することは、まずありえません。成績が今一歩という結果も、それなりの原因があるとおもいますので、それを突き止めることは、ある意味とても科学的なのかなとも思います。

感情のままに次へいこうとしても、本来進むべき方向と違ってきてしまうことが往々にあると思います。感情的なときは、方向を見誤りがちです。勉強もそれは同じだと思います。

そういうときこそ、努めて冷静になって科学的に自分に問う、それがあるべき姿なのかなと思います。
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