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医師免許の「不都合な真実」~実はなにも特別な資格ではない 見た目で実力はわからない

2017-05-16 14:05:30 | ニュース
現代ビジネス 5/15(月) 11:01配信2-1「引用」

医師免許は腕を保証しない
 「毎年発表されている医師国家試験の合格率は90%前後と一定です。そうなるように調整されている。つまり、医師の質を一定に保つことよりも、一定の数の医師を生み出すことが国家試験の役割になっているのです」

 こう語るのは東海大学名誉教授で同大医学部付属東京病院の元院長、田島知郎氏だ。

 「どの大学の医学部の学生でも合格率が90%もあれば、ある程度勉強して3回くらいチャレンジすると、よほどのことがない限り合格できるのです。

 世間の人から見れば、『医学部に入るのは優秀なエリート』というイメージかもしれませんが、実際には開業医や中小病院のほとんどが世襲に成功しています。医学部の偏差値もピンキリですからね」

 かつては「お医者さま」という言い回しがあった。今でも当たり前のように「先生」と呼ばれるほどに、医師という職業は特別なものと見なされる。

 白衣を着て聴診器を首からかけて横文字でカルテを書いていれば、たいていの患者は敬意と畏怖の眼差しを向けることになる。だが、医師が皆、患者の健康を第一に考え、知識と熱意をもって診察に当たっていると考えるのは誤解である。

 確かに医師の国家試験に合格するのは簡単なことではない。だが、現実には名医もいればヤブもいる。それを見抜けないで、医者の言いなりになっていれば、とんでもない目にあう危険性もあるのだ。

 フリーの麻酔科医として活動する筒井冨美氏が語る。

 「医師免許とは、運転免許や調理師免許、教員免許のようなもので、なにも特別な資格ではありません。『その分野の基本的な知識がある』ことを保証してくれるだけの話です。コックに料理の腕の差があるように医者にも当然、診断や手術の技能に差があります。良い医者になるためには免許に加えて実務経験が必須です」

 料理屋なら一度行けば旨い、不味いはわかる。だが、医者の場合は次々と新しい病院を試すわけにもいかない。

 自分の目で技量を比較することはなかなか難しいので、近隣での評判や雑誌の「いい病院ランキング」などの情報を頼りにするしかない。

 ひどい場合は医療事故にあって初めてヤブだったとわかることだってある。都内大学病院の外科に勤める看護師が語る。

 「若手の医師が、大腸がんの内視鏡手術を行ったときのことです。まだ独り立ちしたばかりで経験のない人でした。止血を確認して手術は終わったはずなのに、どんどん血圧が下がって再手術することになったのです。

 開腹したら身体の中は血だらけでした。大腸の縫合処置がきちんとできていなかったため、大量出血していたのです。

 幸いにも大病院内での出来事でしたので、他の医師も加わって対処できましたが、かなり危険な状態でした。それほど難しい手術ではなかったのですが、大量出血でパニックになった若い医師はまったく使い物にならず、看護師たちや麻酔科医もあきれていましたよ」

 開業医の子息に生まれて、本人は決して優秀ではないのに医者になってしまった二世に「迷医」が多いのにはうなずける。

 だが、偏差値の高い国立大学の医学部を出たからといって優秀な医師になるとは限らないのもまた事実だ。

 医療ガバナンス研究所の樋口朝霞氏が語る。

 「受験エリートであっても、対人関係が苦手で、周りからも『臨床よりも研究のほうが向いている』と見なされていたような医学生が臨床医になってしまうパターンがあります。患者さんの目を見て話せない人が多いですね。

 たとえば若い女性に声をかけるのが苦手な医師もいます。女性の看護師に指示を出すときにも、モゴモゴと聞き取れないような声で話す。投薬指示もきちんと伝えないままに、忙しそうに立ち去ってしまう。

 実際に、そのようなコミュニケーション不全が原因で起きた投薬ミスもあります」

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