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3年前にがん手術、医療保険に入れる? 告知項目カギ

2017-05-20 14:25:45 | ニュース
NIKKEI STYLE 5/20(土) 7:47配信3-3「引用」

■無選択型では既往症の保障なし
 幸運にも引受基準緩和型の中で納得のプランに出合えたUさんですが、がん経験者のすべてがこのタイプの保険に入れるとは限りません。それでも、何らかの保障が欲しいという場合や、現在、がんと闘病中ながら医療保険が欲しいという希望が強い場合は、「無選択型」(無告知型)を検討する手もあります。

 ただ、このタイプは表1にあるように、健康状態の告知が不要なため誰でも入れますが、保険料は非常に割高で、保障範囲が狭い点に注意が必要です。たとえば、入院限度日数の上限は短めで、保障期間も5年・10年などの定期タイプのみ。また、病気に関する保障は、契約してから90日間は保障されないのが通常です。

 そして、最も注意が必要なのは、既往症が保障されない点です。Uさんのように、「がんの再発が心配だから医療保険に入りたい」というニーズには対応できないしくみになっているのです。

 なお最近は、無選択型の取り扱いをやめて、引受基準緩和型を主力に位置づける保険会社が増えてきているため、ほんの数社しか取り扱いはありません。

■がん経験者も入れる「がん保険」
 医療保障といえば、医療保険だけでなくがん保険も人気です。実は、がん経験者でも入れるがん保険があります。筆者が現時点で把握している限りでは、すべてのがん経験者を対象としたものが2社あり、昨年、1社が取り扱いをやめたものの、新たに別の1社が取り扱いを始めました。このほか、乳がん経験者専用が1社、小児がんを克服した人向けが1社あります。

 医療保険と比べたときのがん保険ならではの特徴は、保障をがんに特化し、がんに用いられる治療法(放射線治療、抗がん剤治療、免疫療法など)で保険金を受け取れる点が魅力です。Uさんも、すべてのがん経験者を対象としたがん保険を視野に入れて検討してみましたが、告知が厳しめで、保険料水準が予算オーバーだったために断念しました。

 保障が充実していて保険料が割安で人気なプランほど、加入制限を厳しくするというのが保険の持つ一面です。言い換えれば、がん経験者にとっては特に入りにくい設計になっているか、保険料が割高か、保障内容が狭くなっている可能性が高いのです。
 再発時の治療費に備えて医療保険を検討する際は、保険料予算と最優先で必要な保障を決めた上で検討し、場合によっては預貯金で備えると割り切る決断も大切と考えます。

竹下さくら ファイナンシャルプランナー。損害保険会社・生命保険会社に勤務後、FPとして独立。主に個人のコンサルティングを行うかたわら、講演・執筆等を行う。主な著書に『「保険にはいろうかな」と思ったときにまず読む本』(日本経済新聞出版社)、『知らないと損をする!  間違えない保険選びのツボ』(同)などがある。
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