高齢者雇用促進「下流老人をなくす会」

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

患者と医師がすれ違ってしまう本質的な理由

2017-05-14 11:54:29 | ニュース
患者と医師がすれ違ってしまう本質的な理由2-1「引用」

「検査しなくて大丈夫なのかな」「よくわからないまま薬を出された」など、病院で診察された内容を十分に理解できず、不満や不安を感じたことがある方は少なくないでしょう。日本医師会による調査でも、受けた医療に満足していない理由の第2位に「医師の説明」が挙げられます(ちなみに1位は「待ち時間」)。

 日本の外来は「3分診療」とも揶揄(やゆ)されるように、一人ひとりにかけられる時間が少ないことがあります。その限られた時間で医師は、どうしたら患者さんに適切な医療を提供できるかを考えて診療しています。とはいえ、十分なコミュニケーションが取れず、医師と患者さんのちょっとしたすれ違いから不安な気持ちが発生してしまっているのも現状です。

■医師と患者のすれ違い

 先日、こんな悩みをある医師から聞きました。80代の肺炎の患者さんに対し、肺炎の治療後、体力回復のためにリハビリ専門病院への転院を提案したときのことです。患者さんの娘さんが「母を見捨てるということですか」と猛抗議し、かたくなに転院を拒否したそうです。

 その医師の提案は医師の視点では至極当然のものです。彼のいる病院は「急性期」(病気になり始めの症状が急変する時期)の対応に強みを持ちますが、患者さんは総合病院での治療が必要ないほどまで回復していました。そこからはリハビリ専門病院のほうが手厚いリハビリを受けられるため、回復には効果的と判断したのでしょう。

 しかし患者さん側は、そもそも病院ごとに機能が分かれていることを知らず、大学病院や急性期病院がすべての点においてほかよりよい治療を提供していると考えていたようです。その誤った認識、リハビリ専門病院に移るという提案に対して「肺炎のケアがされないのでは」「重症でない患者を追い出そうとしているのでは」と感情的になってしまったのかもしれません。

1~2カ月後にようやく納得
 この医師は結局、週に何時間も患者さんのご家族と話したり、転院先病院を見学してもらうなどして、1~2カ月後にようやくご家族に転院を納得してもらったそうです。本当はもっと早く転院していたほうが患者さんの回復にはよかっただろうというモヤモヤは消えないと話していました。

 とはいえ、ここまで説明に時間を取れる医師はなかなかいない、というのが忙しい現場からみた正直な感想です。医療の仕組みや体制について知らないことが、こうしたすれ違いと医師への不信感を今も生み出し続けているといえます。

 十分に話す時間がなく、ちょっとしたすれ違いから不安や不満が生まれる、と書くと恋愛のようですが、実際に医療と恋愛に共通していることがあります。それは「正論が勝つわけではない」、そして「相手に理解してもらうだけでは十分ではなく、心をつかみ行動に移してもらわなければいけない」という点です。患者さんが納得し、積極的に治療に取り組むためには、医師にすべてお任せするのではなく、相互に手を取り合う必要があります。医師と患者のコミュニケーションに、ちょっとしたサポートが加わるだけでも、このすれ違いを解消することができると考えています。

 たとえば、今後みなさんが病院を訪れるときに、何をしておくといいのでしょうか? 

■症状など困っていることをまとめておく

 患者さんを初めて診る医師が最初に行うことは、症状の問診です。そこから可能性のある病気を絞り、詳しい診察や検査を行い診断するためです。症状に関して適切な情報を伝えることは、よい診療を実現する第一歩ともいえるでしょう。

 どんな症状が、いつから起きているのか。時間とともに症状の感じ方に変化はないか。自分が感じていることを待ち時間にまとめて、医師に最初に伝えるようにしましょう。具体的に症状が伝わると、同じ時間にできる問診の質が上がり、医師としてもより詳しく説明しやすくなります。

 症状だけでなく、自分の置かれている状況も伝えておくと診断の助けになり、適切な治療法を選びやすくなります。

 たとえば、妊娠可能年齢の女性を診た場合、医師は原則として妊娠、またはその可能性の有無を聞きます。薬や検査によっては胎児に悪影響を与える可能性があるので、特にそのような検査や薬の処方を行う前には確認を欠かしません。通常のシチュエーションでは言うのがはばかれるようなことも、医療においては重要な情報である可能性もあるので、隠さずに医師に伝えることが重要です。

次ページは:医師に「質問はありませんか?」と聞かれたら
ジャンル:
きいて!きいて!
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« アルツハイマー治療に道。ア... | トップ | 患者と医師がすれ違ってしま... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。