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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

三州高浜

2006-05-25 00:00:35 | 漂い紀行

(愛知県高浜市 2003年5月25日の日記から)
 三州陶器瓦と吉浜人形のこの街を二十年ぶりに駅を降りたち、変貌ぶりに少々驚いた。前回訪れたときは、正直田舎感を否定できない印象であったが、今回訪れると駅が建て変わり、周囲は高層住宅群となっていた。そしてまた、思い出のポイントも幾つか無くなっていた。

 辺りは近郊の焼き物産地“朱泥”の街を意識したようで、瓦にちなんで「鬼の道」と称する遊歩道が設けられていた。一番、印象に残っている“土管坂”も健在であり、次第に細かな記憶が甦ってきた。
 以前、衣浦大橋たもとは閑散としたイメージであったが、“かわら美術館”ができ、潤った感じに変わっていた。古代の瓦と芸術瓦、そして版画の展示がされていたが、思いのほか観覧者は多く、兎角美術館は閑散としたところが多いが、土地柄の特徴を活かした点が、成功へと導いたようである。
 また美術館に隣接するところには観音寺があり、「衣浦観音」が立っていた。
陶製でコンクリート造りの基礎を含める高さは8mあるが、この材質では日本一ということである。4年の歳月をかけ、昭和34年、地元の鬼瓦職人と陶管窯元が製作建立したものという。
私は脳裏に、「瓦観音」の文字が浮かんだ。
  

(地域関連記事:衣浦観音 高浜市図書館 三河高浜平成二十二年


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2 コメント

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瓦♪ (まる)
2006-05-26 00:30:37
”かわら美術館”というのが、あるんですね♪

芸術瓦って、名前から察して、芸術的な素敵なデザインなのですか??
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かわら~♪ (てんゆう(kourei))
2006-05-26 13:26:52
そうですね。

陶芸みたいに装飾を施した瓦です。

でも、実際そんな瓦を屋根にのせたら、建物より高いお値段になりそう!



北の大地には瓦はあまりなじみないですよね。
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