flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

八名 市川

2011-08-21 00:00:05 | 街道・宿場町

(愛知県新城市市川)
 夕刻の別所街道(川添道)をエコ乗り物でひた走る。雨上がりの辺りには霧が所々に広がっていた。
 
 豊川に注ぐ深沢川から街道を離れ、沢伝いに狭い道を上がっていく。ここまでは知っている光景だが、ここより先は旧新城市域で唯一、私は足を踏み入れていない場所である。上がるとすぐ、豊川用水の深沢川を跨ぐ水路橋が現れる。そして鬱蒼とした急坂を暫く進むと、市川の集落に辿り着く。
 
 古来は「卒川村」と言われ、江戸時代には東隣の乗本村に属し、山に囲まれた集落であったため、「市川組」とも呼ばれた。
 
 この日は送り火行事である「鍋づる万灯」が行われる日であったため、若干の他方の人が見られたが、集落は静寂を呈していた。辺りは三遠南信のいわゆる国境いの村を思わす「天空集落」が広がっている。民家を繋ぐ、ジグザグの細い道を上がっていくと、そこには鎮守があり、その向こうに見える万灯山からは日没を待つ人々の声が聞こえた。
  (白鳥神社)  

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