flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

弾正砦

2007-03-14 00:00:25 | 城郭・城下町
(豊橋市石巻中山町)
 行政小字地名「弾正城跡」地内にある採石場及びその南東側の山林を差す。
然し南西側にある「堂山砦」と、北側にある「高城砦」と同一とみなされることもある。
共に西郷弾正左衛門正勝が城主であり、当時は一つの城の中の監視所の一つとしてみなされていたと考えることが妥当であろうか。
 採石場南東側、標高160mの尾根に登ることとした。
東側斜面は果樹畑で、辺りにはネットが張り巡らされていた。持主曰く、猪避けのための策とのことである。
果樹畑の北側の斜面から登る。斜面は沢や獣道があり、真っ直ぐ山林を登ると尾根上に到着。
五葉城、高城から下る尾根は、乗本の陣砦を思い起こさせるような雰囲気をしていた。
突端は尾根途中より盛り上がっていて、台のようにも見える。
突端から下る斜面には溝のようなものがみられたが、これは山道を沢化させないのと、下方の人家に水が流れないようにするための排水溝というべきか、何もない横の方へと水を逃がすように掘られたものである。このようなものは、平井大谷城等の登山道でもみられる。
尾根の南側は階段状となっている。植林が施されているが、石垣でスロープが設けられていることから、耕地や果樹畑をその後改変したものと思われる。所々やや広い削平地があったが、これが城砦当時からの地形なのか、その後の開墾によって造られたものなのかわからない。地主曰く、大きく地形を変えるような開墾はしていないと思うということであり、何かしら往時の遺構の名残であるのかもしれない。
       

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