(愛知県岡崎市康生通西)
ショッピングビル、シビコの一部であった新天地ビルの5階部分には、非常口の「高所ドア」がある。現状では、この扉から外に出ると地面に落下してしまうことになる。このような違和感の感じるものをトマソンと呼び、作家の赤瀬川原平氏らが提唱した芸術概念である。平成19年まで、この非常口手前部分に4階建のたつきビルが存在した。この扉は、そのたつきビル屋上に繋がる扉だったわけである。最古参であった昭和40年建造のたつきビルに昭和51年、第2次市街地再開発によって建造された新天地ビル、中央ビル、岡崎相互ビルが繋がりショッピングビル「シビコ」が誕生した訳であるが、市街地空洞化によって次第にテナントが撤退し、ビル解体に至った訳である。第1次市街地再開発で誕生したセントラルパークビル(パークモールセルビ)及び協同組合岡崎ショッピングセンタービル(レオ・松坂屋)、西三河総合ビル(名鉄岡崎ホテル・サンリバー)も、今は過去のものとなった。これらを総称して「康生町遺跡」と私は呼んでいる。
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