flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去のノートから…
 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

子安稲荷神社

2017-04-28 00:00:00 | かみのやしろ

(東京都豊島区上池袋)
 文字通り池袋の上手に位置する上池袋には、住宅地に囲まれた子安稲荷神社が鎮座する。この神社には次のような説が伝わっている。徳川家康が東国に移封して間もない頃、この地を知行していた旗本斎藤惣左衞門が領内を視察しているとき、急に激しい雷雨に見舞われたという。斎藤氏が雨宿りをする場所もなく困っていると、森の中から白い髭の老人が手招きしているのが見えた。斎藤氏はその老人の方へ向かって行くと、森の中の古い社へ案内され雨を凌ぐことができた。老人に感謝をすると、老人は「私はこの里の稲荷の使いじゃ。今の社は朽ち果ててしまい誰も訪れない。汝が社を再建し神の尊厳を取り戻す協力をしてくれれば、領内の五穀豊穣を守り、火難などの災いからも守ってやろう」と告げ、そのまま森の中へ消えていったという。斎藤氏はその老人の言う通りに、この土地の産土神(うぶすながみ)として新しく社殿を建立し、自ら祭事を執り行い奉斎したという。また、子安稲荷の名の由来は、正徳五年(1715 )に疫病が流行した際、神社の霊験により多くの子どもたちが助かったため、「子安稲荷」と呼ばれるようになったとされる。
    

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