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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

竹谷城

2008-03-17 00:00:06 | 城郭・城下町
(たけのやじょう 愛知県蒲郡市竹谷町 市指定史跡)
 竹谷城には、十年に一度程のペースで訪れている。
先日、集合住宅建設に伴う発掘調査が行われた。その際、堀底部から敷石が検出され、通路として利用されていたとみられている。また、堀南側からは、天井部の取り払われた古墳の石室が見つかり、その周囲から城郭時代の建物柱穴が検出された。築城の際に発見した古墳によって計画を変更した跡がみられる。
 (主郭北側)
(主郭西側)
(主郭)
 竹谷城の城主、竹谷松平家は、岩津松平信光の子、守家が竹谷に移り住んだことが始まりである。守親、親善、清善、清宗と続き、天正十八年(1590)家清のとき、武蔵八幡山に移封している。
(堀西側)
(堀主郭側から)
  (堀東側)
 
 城跡に訪れた後に蒲郡市博物館に立ち寄り、調査の経過と今後を伺った。今まで主郭は蜜柑畑で、周囲は竹薮、更に外周は民家に囲まれていたが、その内の南部、次郭跡の民家が取り壊され、新たに六階建ての集合住宅が今年中を目処に建つこととなった。それに伴って調査が行われ、一部の樹木が伐採された。今後は古墳の検出された地点まで工事が及ぶため、隅に石室の石材が寄せられてあったが、堀までは及ばず保存されるということであった。
(次郭から)
 

(関連記事:吉田城 蒲形陣屋 天桂院

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