flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去のノートから…
 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

尾奈

2017-06-02 00:00:00 | 街道・宿場町

(静岡県浜名郡三ヶ日町尾奈 2002年5月4日)
 猪鼻湖に面するこの地は、かつて乎那という字が当てられていた。地名の由来に関して次の伝説がある。保元三年(1158)二条天皇は不思議な病気にかかった。丑三つ時、東三条の森から黒雲が現れ、御殿を覆って鵺(ぬえ)という鳥が鳴くとき、天皇の病気は急に重くなるのだという。これはあの鵺の仕業に違いないと源頼政は鵺を討ち取るように命じられた。頼政は家臣と遠江国の住人である猪の早太の二人を従えて鵺の現われるのを待った。やがて日が変わる頃、東三條の辺りから鳴き声と共に黒雲が御殿の上で渦巻き始めた。 頼政は、八幡大菩薩を念じながら、その黒雲の中心に向かって矢を射った。すると黒雲の中で鵺の一声鳴く声がし、更に頼政が続いて二矢を射ると、御殿の屋根を転がって庭に落ちるものがあった。猪の早太はすかさずそれを斬りつけて息の音を止めた。死骸を見ると、頭は猿、背は虎、尾は狐、足は狸、声は鵺という怪物であった。間もなくして二条天皇の病気も全快したという。このとき、猪の早太の斬った怪物は四つに飛び散り、頭の落ちたところが三ヶ日の鵺代であり、胴の落ちたところが胴崎、尾の落ちたところが尾奈、羽の落ちたところが羽平となったと伝わっている。

 対岸の大谷山
 隣海院庚申塔
 浅間山から

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