横濱路地裏研究会

散策はその街の魅力を発見する時間。
一歩踏み出せば、新しいときめきのスタートです。

大陸への憧れと中世鎌倉文化を「唐物」で探る。

2017-11-20 | 歴史

秋も深まってきた昨日、県立金沢文庫の企画展「唐物〜中世鎌倉文化を彩る海の恩恵」を拝観。中世の鎌倉と大陸との交易により、陶磁器や書物、経典などのいわゆる「唐物」が渡来し、国際色豊かな文化を形成したといわれています。この企画展では鎌倉文化の基礎となっている、大陸への憧れを国宝や重要文化財など、約100点で探っています。写真は横須賀清雲寺所蔵の観音菩薩坐像ですが、鎌倉の円覚寺や建長寺所蔵の仏画や五百羅漢図も〜。おもしろかったのは、最初のコーナーに展示されている称名寺所蔵の最古の日本図。その地図の中の”羅刹”という国の注記に「女人集まり来たりて 人還らず」とあるそうですが、この羨ましい国はどこなのでしょうか。企画展は来年1月8日まで。65歳以上は200円。因みに、次回開催の特別展は「運慶〜鎌倉幕府と霊験伝説」が予定されています。

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「みなとみらい21」誕生までの歴史をたどる。

2017-11-12 | 歴史
皆んなで連れ立って楽しんだ平成元年(1989年)の横浜博覧会。その跡地に広がるみなとみらい地区の変遷をたどる企画展「みなとみらいの誕生」が、横浜都市発展記念館で開催されています。この地区の再開発にあたっての最大の焦点は三菱重工業横浜造船所(横浜ドック)の移転問題。当時の飛鳥田市長から細郷市長に引き継がれ、昭和57年(1982年)にはまた横浜造船所の閉所式がおこなわれ、翌年には金沢地区への造船所移転事業が完了しました。この企画展では明治期の横浜ドック設立からランドマークタワーの建設まで、「みなとみらい21」に至るウォーターフロントの歴史を、資料や写真で振り返っています。企画展は来年1月8日まで。「濱ともカード」で入場無料です。写真は横浜ドックの造船台(昭和4年/1929年)。
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当時の貴重な写真と地図で探る”横浜の原風景”。

2017-11-11 | 歴史
1週間前に熱く燃えた横浜スタジアムを過ぎ、黄色く色づきはじめたイチョウ並木の日本大通り。すぐ隣りの横浜開港資料館で始まった企画展「開港場 横浜の原風景」で、横浜の350年の歴史を探ってきました。横浜が開港されたのは安政6年(1859年)。ここから横浜の町は大きく変貌を遂げますが、東海道宿場町からの道路開発と、江戸時代から進められていた新田の開墾が大きな要因となっているようです。この展示では市域中心部の様相を、当時の貴重な写真と地図で振り返っています。今年は干拓によって港から蒔田付近まで形成された吉田新田の350年の節目の年です。写真は明治3年(1870年)から開削された掘割川の工事後の情景。企画展は来年1月28日まで。「濱ともカード」提示で無料です。
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県立金沢文庫の「国宝記念展」と中世の隧道跡。

2017-06-21 | 歴史

先週、6月18日(日)まで開催の称名寺聖教・金沢文庫文書国宝指定記念「国宝金沢文庫展」を拝観。昨年8月に称名寺に伝来し、県立金沢文庫が管理する総計2万点余りの称名寺聖教・金沢文庫文書が一括して国宝に指定された記念展です。今回は仏教の教えなどを記した聖教と鎌倉幕府などがわかる文書の展示。1930年に金沢文庫が再建されてから大量に発見されたもので、タイムカプセル的な要素がある、と担当者は話しているそうです。タイムカプセルといえば、称名寺と金沢文庫を結ぶ中世の隧道〜称名寺の伽藍が完成した元亨3年(1323年)の絵図にも記されているもの。破損がすすんでいるので、現在は通行禁止となっていますが、ジッと見ているとこのトンネルを通った人々に思いを馳せ、”中世のロマン”が感じられました。

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江戸時代から東海道の旅人を見続けてきた松並木。

2017-04-25 | 歴史
別荘地として有名な大磯はその昔、日本橋から8番目の宿場町として栄えたことも〜。慶長5年(1600年)の関ヶ原の合戦に勝利した徳川家康は東海道に宿駅の制度を設けて整備、街道筋に松やエノキが植えられましたが、それが今も残るこの大磯の松並木(写真上)。歌川広重の浮世絵にも描かれています。一里塚と共に旅人たちの旅程の目安と、しばし休息の場となっていたことでしょう。この近くに風情ある神社(写真下)がありましたが、故事来歴は不明で相模地方に多く点在する八坂神社だということです。それにしても今回、旧吉田茂邸を見学したこの大磯〜明治期の鉄道開通が重なり、伊藤博文ほか8人もの宰相が別荘もしくは邸宅を構えた”明治政界の奥座敷”。クーラーなどなかった時代、日頃の激務を癒す快適な地となったことでしょう。
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再建された大磯の旧吉田茂邸は政治の歴史遺産。

2017-04-22 | 歴史

2009年3月に火災で消失した大磯町の旧吉田茂邸が再建され、4月1日から一般公開が始まっています。20日には来館者数が早くも1万人を突破したということで、軽いフットワークでさっそく出掛けてきました。大磯駅前からバスに乗り、「城山公園前」で下車。政財界の重鎮が意見を求めて”大磯参り”をした総檜造りの数奇屋風の邸宅が目の前に姿を現しました(写真上)。真新しい木の香りのする邸内を見学させていただきましたが、2階の賓客をもてなす応接間(写真下)からは相模湾と富士箱根方面の絶景が広がっています。隣りには吉田茂が最期を迎えた寝室兼書斎が〜。複製でしたが、首相官邸に直結する黒電話が置かれているのが印象的でした。戦後日本の復興期に長期にわたって内閣総理大臣を務めた吉田茂の私邸〜政治の舞台としての歴史的遺産を拝見した貴重な体験でした。邸内見学料は500円ですが、日本庭園は入場無料です。

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野毛山から撮影された明治初期の横浜の姿。

2017-02-27 | 歴史
先日の朝日新聞に見たことのない昔の横浜の写真が掲載されていました。東京大学史料編纂所の古写真研究チームが、オーストリアで明治初期の日本の風景写真を発見。その中の「開通直後の横浜駅」で、歴史ある「鉄道友の会」との共同研究による見解が掲載されていました。写真は英字紙The Far Eastのカメラマンだったミヒャエル・モーザー(1853〜1912年)が持ち帰った野毛山の北東端から撮影したもの。以下はその後に判明した概要です。上部の横浜駅(現桜木町駅)のホームに停車しているのは試運転の列車で、手前の建物は明治4年(1871年)開校の実業家・高島嘉右衛門創設の高島学校。オーストリアに残るアルバムには「駅と新校舎の見える横浜のパノラマ」と題されているそうです。右上部には大岡川もかすかに〜。調べてみると、ミヒャエル・モーザーは16歳でに来日し、5年余り滞在して各地を撮影。ウィーン万博では日本政府の通訳も務めたそうです。幕末の開港から明治初期の横浜の歴史はおもしろい!。
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横浜線小机駅から徒歩10〜15分ほどの小机城址。

2016-12-29 | 歴史
国内で初開催となる”城”をテーマにしたイベント「お城EXPO」が12月23日から3日間、パシフィコ横浜で開催されましたが、横浜からは港北区の「小机城」のブースが出展して、”お城ファン”の話題を集めていたようです。この小机城は横浜で一番見応えのある平山城、ということで訪ねてみました。場所はJR横浜線の新横浜の隣り、小机駅から徒歩で10〜15分ほどの小高い丘。第三京浜道路の横の急坂を登ると本丸広場です。はっきりとした歴史はわかっていないようですが、15世紀に築城され、戦国時代は北条氏が拠点としましたが、北条氏滅亡後は廃城になったとか〜。周辺は小机市民の森になっていますので、暖かくなったらゆっくり散歩したい城址です。写真は昨年、小机城址まつりでの武者出陣式の模様(神奈川新聞より)。
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シンポジウム「ペリー来航とその後の浦賀町」。

2016-12-18 | 歴史

2回目の横須賀開国史研究会(山本詔一会長)シンポジウムを京急汐入駅前のヨコスカ・ベイサイドポケットで拝聴。今回のテーマは「ペリー来航とその後の浦賀町」です。第1部は西川武臣氏(横浜開港資料館副館長)の基調講演と、第2部はパネルディスカッション「庶民から見たペリー来航」という3時間に及ぶプログラム。ペリーが来航した時の幕府と浦賀奉行所の対応や、鎖国から一転、貿易をも視野に入れた富国強兵策の体制と停滞について語る、西川氏のわかりやすい講演。また、パネルディスカッションは山本会長をコーディネイターに斎藤純氏(元専修大学講師)や田中葉子さん(東京都北区教育委員会文化財専門員)、そして基調講演の西川武臣氏というメンバーで、江戸や浦賀の庶民の混乱ぶりが披露されました。田中葉子さんのペリー来航時の”瓦版”や”狂歌・落首”の研究には、庶民の本音が出ているようで興味深く拝聴しました。

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富岡製糸場の初代場長とその娘にスポット。

2016-05-22 | 歴史
昨日は横須賀開国史研究会総会記念講演会「横須賀製鉄所の妹・富岡製糸場」を拝聴。講演者は歴史時代小説家の植松三十里さんで、会場は横須賀芸術劇場小劇場のヨコスカ・ベイサイド・ポケットです。植松さんはこのほど、富岡製糸場を題材にした小説「繭と絆~富岡製糸場ものがたり」(文藝春秋)を出版。初代場長だった尾高惇忠とその娘ゆうにスポットを当てて、その隆盛の陰にある父娘のドラマを描いています。尾高惇忠は明治の大実業家渋沢栄一の師にあたる人。いわゆる”女工哀史”と違い、尾高が師であっただけに、女子教育にも熱心で、富農や士族の娘たちが熱心に働いていたそうです。ただ、フランス人の指導を受けるという点で、いろいろな誤解もあったようです。因みに、富岡製糸場では”女工”とは一線を画し、”工女”と呼ばれていたそうです。
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小田原城御用米曲輪の発掘調査で庭園跡。

2016-05-15 | 歴史

小田原城天守閣から駅方面への下り坂右手にあるのは御用米曲輪(写真)。3~4年前から発掘調査が始められ、数々の遺構が発見されたそうです。そのひとつに高貴な人が使用したとみられる美しい庭園の跡。切石を揃えて敷き詰められ、華美なデザインが施されていたとか~。資料によると「江戸時代に御用米曲輪として使われていたこの場所は、戦国時代には城主が政事(まつりごと)や日常の生活を営む居館のような重要な施設が置かれ、小田原城の中枢であった可能性が高まった」としています。いずれにしても、広大な小田原城跡は散策コースが整備され、450年前の歴史を感じられるタイムトラベルができそうです。

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新装なった”北条五代”ゆかりの小田原城。

2016-05-14 | 歴史
9日(月)のBS-TBS「歴史鑑定」は「小田原城落城!北条氏はなぜ滅びたのか」。鎌倉ばかりで小田原北条氏については、あまり勉強していなかったので、たいへを興味深く拝見。というわけで、快晴の昨日、さっそく小田原の街を歩いてきました。小田原城は”平成の大改修”を終えて、5月1日から一般公開。外国人などかなりの人で賑わっていました。馬出し門から銅門、常盤木門をくぐれば、正面には新装なった天守閣!。その下の広場には時ならぬ救急車と消防車が~。誰か城内見学者が気分が悪くなったようです。帰宅してから小田原城について、いろいろ調べてみましたが、まだまだ奥が深そう。天守閣から東海道線のレールを挟んで山側の方が、城の土地としてはかなり広かったようです。次回はこの山側を探索することにしましょう。
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返還された日露戦争日本海海戦の軍艦旗。

2015-08-07 | 歴史
日露戦争の日本海海戦で活躍した旗艦「三笠」は、大正15年(1926年)から記念艦として横須賀市の三笠公園で公開されていますが、その海戦で使用されたと思われる軍艦旗が発見され、このほど三笠保存会に返還されたそうです。保存会によると、昭和20年(1945年)の進駐後に記念艦を訪れた元米海兵隊のアメリカ人(91歳)が、展示室から持ち去ったものらしいとか~。元海兵隊退役軍人会のビル・ケイラーさん(56歳)が、昨年、この旗を譲り受け、旧日本兵の遺留品を遺族に返す運動を続けるアメリカの非営利組織「OBON会」の協力のもとに、今回の返還に至った模様。この軍艦旗の公開も予定されているようですが、ぜひ拝見したいものです。写真は昨日(6日付け)の神奈川新聞より。
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圧倒される金剛蔵王大権現の特別ご開帳。

2015-04-10 | 歴史
今回のツアーで桜もさることながら、吉野山の金剛蔵王大権現3体の特別ご開帳が印象的でした。国宝の仁王門の”平成の大修理”のため、一般公開されたもの。金峯山寺本堂の秘仏は約7mの本尊蔵王権現。釈迦如来と千手観音、弥勒菩薩の3体はライトアップされ、力強い姿を見せてくれました。この3体は過去・現在・未来をあらわし、完璧な強さで民衆を守ってくれるということです。それにしても、圧倒されるすばらしい秘仏に巡り会えた旅でもありました。拝観者には御守りと拝観記念のバッグがいただけます。5月6日まで。
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古代エジプトのファラオと民の暮らし。

2015-03-15 | 歴史
歴史的建造物といえば、昭和4年(1929年)に建築された旧横浜市外電話局の横浜ユーラシア文化館。横浜都市発展記念館と同居していますが、タイル貼りの外壁は当時のままだそうです。このユーラシア文化館で開催されている「古代エジプト ファラオと民の歴史」を拝観。古代エジプトの歴史の表舞台に立つ王(ファラオ)たちと、人々の生活に関する資料約200点から探る東海大学の古代エジプトコレクションです。故鈴木八司東海大学名誉教授が蒐集したもので、平成22年(2010年)に東海大学に寄贈されたものとか~。古代エジプトといえばピラミッドやスフィンクス、ツタンカーメンなど……。これらの古代遺跡や写真展「エジプト学者鈴木八司のまなざし」を通して、エジプト文明の新たな一面を知ることができました。4月5日まで。300円。
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