手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

嫌われる理由

2016-09-12 12:32:27 | 手話
俺は手話世界の嫌われ者。特に、手話通訳者たちの中で、頗る評判が悪い。
主流派通訳者たちから、
「通訳者は通訳に徹する態度でいなければならない。意訳とか言い換えは絶対にやってはならない」
と批判される。

手話通訳者の立ち位置として、申請者(ろう者)と相手側の聴者との間に立ち、通訳することになる。
ろう者と聴者の会話のキャッチボールをお手伝いするわけや。

主流派たちの主張は、
「相手の聴者が言っていることがわからないなら、ろう者が自分で、その相手に聞けばよい。通訳者はそれを通訳するだけ」
というもの。一理ある。
でも残念ながら、現実を見ていない。
年配のろう者の場合、難しい言葉がわからない人も多い。
いちいち、相手の聴者に、「どういう意味ですか?」なんて、聞けるもんじゃない。

意訳することも必要である。
もちろん、意訳ばかりではいけない。
どのように通訳するのがよいか、それを常に考え続けることが必要や。