小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

六月朔日、二日、三日

2017-08-01 | 嘉永四年 辛亥日記
六月朔日  

鈴木忠太夫殿が読みにこられる。


六月二日  

お城当番で9時半頃家を出るなり。
当番が済んでから方々へ行く。
田中にて昼をよばれ、岩橋、山本へも行く。
伊勢やへの帷子入れ替えを利八に頼む。
梅本まで品物一つと40匁を渡す。6色。


六月三日 

おおいに快晴。洗濯に大忙し。
主人は4時過ぎから伊東竹之丞宅へこの間の跡目相続のお祝いに行く。
北野へ寄って夕方帰宅。
その前に楽亭という画人がきた。
10日に会を催すので是非にお越し下さいとのこと。湊の斉鑑寺で行うという。
展覧するのは同人の画を100枚。
そのうちの50枚を籤引きで、大賞三枚の画には川上縞反物地一反づつを景品として進呈いたします。
会札料(入場料)は一枚が銀2匁。
当たらない人50名には楽亭の画の扇子を1本ずつ呈上するとのこと。
晴雨に関わらず昼頃から始めるそうだ。


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