KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

1%のヒラメキと、99%の努力と証拠

2014-04-09 23:25:08 | 学問

 前回、エジソンの言葉を拝借したが、暗に今回のことを意識したものでして。

 

 件の「STAP細胞」に関する諸問題について、論文を書いた研究リーダー女史の記者会見というものを見たが、やっぱり腑に落ちない、という印象を持ってしまった。

 

 「STAP細胞は存在する!」という、いわゆる「発想」は間違っていないと思うし、その思いは大事にしないといけない。ただ、それをどう証明するか、かつそれを解りやすく説明するか。特に今回のような記者会見という場では、相手はいわゆる「素人」なのだから、誤解を招かないよう説明するのは並大抵なことではないし、予期せぬ質問にも的確に、包み隠さず(程度の問題はあるが)答える必要がある。が、それは普段からプレゼンなどで訓練していないとできないことで、いきなりそれを求められても困ってしまうかもしれないが。

 調査委員会の結果に対し、研究者女史は不服申し立てをしたそうだが、今後裁判など、法廷の場に持ち込んだとすると、論文の正当性よりも、研究者個人や周辺の人間への興味しか行かない今の状況では、どちらになってもおかしなことになっていくのは明らか。

 なので、理論を証明するためには、科学者であれば、やはり実例を示さないといけないが、「200回成功しました」「成功させた人がいる」と口でいうだけではやっぱり不十分。こうなった以上、涙を飲んで企業秘密(?)の実験手順を公開し、もしくは自分で再現(もちろん、そんな単純なことでないことぐらい承知の上だが)し証明させない限りは、納得してもらえないのではないかと。自分の武器である、頭脳と科学力と研究実績で勝負(証明)するしかないように思うのだが。

 

「論より証拠」とは、まさにこういうことをいうんだな・・・。

コメント
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