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【北朝鮮】アントニオ猪木氏「空気が変わってきている」一問一答~対話が重要。今は日本側がドアを全く閉ざしている状況。/※同じニュースでも、NHKは醜い!ひどい切り取り方!!

2017-09-12 23:05:33 | 北朝鮮 韓国 中国 アジア

※対話が重要。今は日本側がドアを全く閉ざしている状況。(アントニオ猪木氏)

※同じニュースでも、NHKは醜い!ひどい切り取り方!!


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猪木氏「北朝鮮の空気が変わってきている」一問一答

[2017年9月11日23時48分]

 

会見を終え席を立つアントニオ猪木参院議員(撮影・足立雅史)会見を終え席を立つアントニオ猪木参院議員(撮影・足立雅史)

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 北朝鮮を訪問していたアントニオ猪木参院議員(74)が11日、帰国し東京・羽田空港で会見を開いた。会見での主な一問一答は、以下の通り。

 猪木氏 今回のテーマは、1つには自民党の中の、ある方が正式ではないんですが、出来るだけ早く訪朝したいという意向を(北朝鮮側に)伝えました。「前向きに、猪木先生の意向に沿う形にします」と返事ももらいました。

 訪朝議員団を結成した場合、受けてもらえますか? と話をしたら「喜んで、ぜひぜひ」と。平壌宣言の問題もありますが、ひざを付き合わせない限り、向こうの言い分も分からない。

 核ミサイルの問題も、ちょっと触れました。この核開発がいつまで続けるんですかと聞いたら「米国と国際社会が圧力を加える限り、我々は実験を続け、よりレベルの高いものにしていきます」という答えでした。空気が変わってきている。政治の世界は表と裏がありますので、本音の話の部分は、話し合いをしないとしょうがない。

 日本政府が取ってきた圧力、圧力(の外交路線)から、話し合いの空気に変わってきている。話さないと、しょうがないだろう…ずっと私が言ってきている。人の流れを絶やさないこと。今は日本側がドアを全く閉ざしている状況。制裁も何も、加えるのは簡単だが解除(するのは難しい)…北朝鮮の片棒を担いでいるんじゃないかと言う人もいるかも知れませんが、そうじゃなくお互いの言い分もある(から対話が必要)。

 -核実験の件で話した中身を、もう少し詳しく。9日のレセプションで金正恩委員長と接触したか

 猪木氏 委員長はその席には出ていない。8日は労働党で1時間15分、話した中で核のことを話した。私の勝手な考えとしか言えないのかも知れないが(北朝鮮側は)とにかく話し合いをしたいという意向は持っている。訪朝団が来れば、引っ掛かっている話を含め、次の段階に入ることが出来る。核の1番の被害者は日本で、もっと、日本が手を振り上げてでも世界に訴えて欲しいという、私なりの意見も申し上げた。

 -国連安保理の新しい制裁決議への話、グアムにミサイルを発射する件については話したか

 猪木氏 グアムについては話はしない。安保理の件は「制裁を加えるなら、我々は技術を開発して強固なものになる」という答えでした。

 -北朝鮮から話し合いの機運を感じたのは、核実験に成功し自信がついたからか

 猪木氏 (自信を)つけているんじゃないですかね? ここまで強気で突っ張っていくという部分からみても。ただ「猪木先生の提案(議員の訪朝)については、出来るだけ我々も前向きに検討します」と言っていました。

 -拉致問題は

 猪木氏 ちょっと触れましたけど、毎回、平壌宣言の解決で、という話。

 -「核の技術をより強固に」という話の中で、核弾頭の搭載など具体的な話はあったか

 猪木氏 そこまで私は突っ込んでいない。かなり固くなる話なので、やんわりと質問した。いろいろな方が行かれて、ひざを突き合わせれば。

 -訪朝団について、どの党が水面下で接触しているのか

 猪木氏 ずばり自民党という名前を出させてもらった。出来れば超党派という話になりますけど、政権を持っている自民党がどう決断するか、ということだと思います。

 猪木氏は疲労感をにじませながらも、報道陣の質問に対し、北朝鮮で見たこと、話したことなどを繰り返し、丁寧に説明した。その上で、対話の重要性を訴えた。

 

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北朝鮮キム側近 「核・ミサイル開発 最後の目標まで頑張る」 の動画検索結果

北朝鮮キム側近 「核・ミサイル開発 最後の目標まで頑張る ... - NHKオンライン

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北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の側近の1人で、党の国際関係を統括するリ・スヨン副委員長は、首都ピョンヤンを訪問していたアントニオ猪木参議院議員との会談で、核・ミサイル開発について、「最後の目標まで頑張る」 ...

 

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ロイター通信では・・・

2017年9月11日 / 23:13 / 2日前

北朝鮮問題、互いに拳下ろすには交流が必要=猪木参院議員

[東京 11日 ロイター] - アントニオ猪木参院議員は11日、北朝鮮問題について、お互いに振り上げた拳を下すには、話し合いや人の交流が必要だと語った。北朝鮮から同日帰国し、羽田空港で会見した。

6日に出発、11日に帰国した今回の北朝鮮訪問で、朝鮮労働党副委員長のリ・スヨン氏と8日に会談。猪木氏によると、同副委員長は核開発に関し、「米国や国際社会が圧力をかけ続ける限り、われわれは実験を続けて、より高いレベルのものにしていく」と語ったという。

猪木氏は、日本の議員団の訪朝を提案。北朝鮮側から前向きな反応があったという。また、来月開催する自身の生前葬に北朝鮮側を招待したいと要請したほか、スポーツ外交として、師匠である故力道山氏のひ孫などを招待したいとの考えも示した。

「(こうした交流が)お互いに振り上げた拳を下げるきっかけになればいい」としたうえで「個人的な見方かもしれないが、(北朝鮮側も)話し合いをしたい意向を持っている」と語った。

北朝鮮は3日、6回目の核実験を実施。国連安全保障理事会は、北朝鮮への追加制裁措置について、11日午後にも採決を行う見通しだ。ただ、拒否権を持つ常任理事国のうち中国とロシアが賛成するかどうかは不明。

 

 

 

 


原発輸出は全額政府保証の最悪 〔金子勝の天下の逆襲(日刊ゲンダイ)〕

2017-09-12 22:38:52 | 福島、原発

【報ステ】原発輸出計画、政府が“全額補償”検討 - テレ朝News - テレビ朝日

news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000109365.html
- 原発輸出するのは日立製作所で、事業費は約2兆円。日本のメガバンクも数千億円を融資する見込みだが、費用が膨らむリスクがあり、貸し倒れを懸念している。こうしたなか、日本政府は、資金が回収できなくなった時に、政府が全額補償 ...

 

https://twitter.com/Trapelus/status/907499700512636928

KK @Trapelus

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【森友疑惑】”決定的証拠の音声データ” ~ 国側の提案で、「口裏合わせ」のようなやりとり(フジテレビ系(FNN)2017.9.11)

2017-09-12 22:23:42 | 森友学園疑惑

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                                                                     画像 FNNニュース  

                                  

菅野完 on Twitter  菅野完 @noiehoie 9月11日

今回、関テレがぬいた新たな録音データでわかったこと
1)工事業者側は3m以下にゴミがないと認識している
2)それでも8億の値引きのためにゴミが必要なので国側が「あったことにしてくれ」と頼んでいる
これで、財務省だけでなく、国交省も嘘をついていたことが判明

 

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大阪地検特捜部は、11日にも森友学園の籠池泰典前理事長(64)らを、詐欺などの罪で起訴 - Yahoo!ニュース(フジテレビ系(FNN))
 
 
 
 
 

 動画ニュース 
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170911-00000039-fnn-soci

国と「口裏合わせ」のようなやりとり

9/11(月) 16:35配信

大阪地検特捜部は、11日にも森友学園の籠池泰典前理事長(64)らを、詐欺などの罪で起訴する方針。国有地の売却問題では、FNNが独自に入手した音声データから、新たに口裏合わせの疑惑が浮上した。

大阪地検特捜部は、森友学園の前理事長、籠池泰典容疑者と妻の諄子容疑者(60)を8月、大阪府から補助金およそ9,250万円をだまし取った疑いで再逮捕し、11日にも起訴する方針。
一方、国が森友学園に国有地を8億円値引きして売却した問題では、国は、地中深くから新たなごみが見つかったため、撤去費を値引きしたと説明してきた。
しかし、FNNが入手した音声データには、校舎の建設が始まった直後に、国側と学園側が、新たなごみが見つかったように口裏合わせしたとも取れるやり取りが記録されていた。

国側の職員とみられる人物「3メートルまで掘ってますと。そのあとで土壌改良というのをやって、その下からごみが出てきたというふうに理解してるんですね。その下にあるごみっていうのは、国が知らなかった事実なんで、そこはきっちりやる必要があるでしょうという、そういうストーリーはイメージしてるんです」

工事業者とみられる人物「そういうふうに認識を統一した方がいいのであれば、われわれは、合わさせていただきますけれども、でも(3メートルより)下から出てきたかどうかっていうのは、わたしの方から、あるいは工事した側の方から、確定した情報として伝えていない」

池田 靖国有財産統括官(当時)とみられる人物「資料を調整する中で、どういう整理をするのがいいのかということで、ご協議、協議させていただけるなら、そういう方向でお話し合いをさせていただければありがたいです」

不透明な取引について、近畿財務局で40年以上国有地の売却などに携わっていた元職員は、「『本当にまずい処理だった』というのは、複数の(現役)職員から声が出てますね」と語った。
工事関係者は、口裏合わせの疑惑について、「8億円値引きするということは最初から決まっていた」と証言しているが、近畿財務局は、「録音状況などが確認できないので、コメントできない」としている。

 

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ひどい!【沖縄】集団自決の濠、チビチリガマが荒らされる 遺骨や遺物、折り鶴も  〔琉球新報 2017.9.12〕

2017-09-12 18:15:11 | 沖縄

 チビチリガマ荒らされる 沖縄戦「集団自決」の壕 遺品など破壊 - 沖縄タイムス
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72年前の沖縄戦で、「集団自決(強制集団死)」が起き、85人が犠牲になった読谷村波平のチビチリガマで、入り口や内部の遺品が壊されるなど何者かによって荒らされていることが12日、分かった。
遺族は「中には遺骨も残っており、その場所まで手をかけられている。なぜこんなことをしたのか、心境は分からないがひどすぎる」と嘆いた。

チビチリガマ内で散乱した千羽鶴=12日午後0時半すぎ、読谷村波平・チビチリガマ                     チビチリガマ内で散乱した千羽鶴=12日午後0時半すぎ、読谷村波平・チビチリガマ

 

 
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「ひどすぎる」~チビチリガマが破壊

看板が川向こうに投げられ…平和と書かれた額が拳でパンチされたような壊れ方…遺骨や遺物、折り鶴も

画像に含まれている可能性があるもの:植物、屋外、自然

三上 智恵さんFBより

看板が川向こうに投げられ チビチリガマのモニュメントの上に投げあげられ

平和と書かれた額が拳でパンチされたような壊れ方

...

中は、ビデオでしか撮影していませんが

遺骨と一緒にあった歯が入れ歯の一部が歩くところにまで散乱

壺が壊されています

中は墓地なのにそこまで荒らされて

震えが止まりません


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琉球新報https://ryukyushimpo.jp/news/entry-573674.htmlより転載

チビチリガマが破壊 内部荒らされる 遺骨や遺物、折り鶴も 遺族「ひどすぎる」

荒らされたチビチリガマに眠る、鎮魂に祈りを捧げる知花安友波平自治会長=12日午後2時半ごろ、読谷村

 【読谷】沖縄戦で住民が「集団自決」(強制集団死)に追い込まれた読谷村波平のチビチリガマが、12日午前までに荒らされていたことが分かった。チビチリガマの証言収集などに長年携わっている知花昌一さんが同日午前11時ごろに知人のジャーナリストを案内した時に発見した。ガマ内部の遺骨が集められている部分も荒らされていた。遺族会によると、旧盆の5日までは荒らされていなかったという。

 ガマに残されていた遺物のびんやつぼ、急須などの遺物も割られていた。折り鶴が引きちぎられ、ガマの入り口にある「世代を結ぶ平和の像」の石垣が破壊されていた。立ち入り禁止の看板も倒されていた。
 遺族会の与那覇徳雄会長は「何のために。動機が分からない」と唇を震わせた。「今回は骨にも手を掛けられている。以前にもあったが今回はひどすぎる」と憤った。
 発見した知花さんは、内部の様子を見て「入れ歯も集められていた場所から散らばっている。(遺物の)びんやつぼ、包丁もねじ曲げられている」と説明した。
 彫刻を作った金城実さんは「誰がこんなことを。許しちゃいけない」とつぶやいた。
 チビチリガマでは、1987年11月にも平和の像が破壊され、遺族らによって像が再建された。【琉球新報電子版】


荒らされた彫刻家の金城実さんの作品「世代を結ぶ平和の像」=日午後1時7分、読谷村波平のチビチリガマ入り口

荒らされていたチビチリガマ内部の遺物=12日午前12時45分、読谷村波平

荒らされていたチビチリガマの内部=12日午前12時45分、読谷村波平

全国から届いた千羽鶴も被害を受けた=12日午後0時58分、読谷村波平のチビチリガマ内

 


水やガソリンが入ったびんなどが割られていることを金城実さん(右)に説明する知花昌一さん=12日午後0時すぎ、読谷村波平のチビチリガマ内

警察の捜査に立ち会う知花昌一さん(左)=12日午後1時すぎ、読谷村波平のチビチリガマ入り口
 
 
  
 

 


映画「米軍が最も恐れた男 その名はカメジロウ」~沖縄の英雄を映画に 佐古忠彦氏「本土の人も見てほしい」 〔日刊ゲンダイ 2017.9.11〕

2017-09-12 14:02:06 | 沖縄

8月に公開された映画「米軍が最も恐れた男~その名は、カメジロー」が反響を呼んでいる(C)日刊ゲンダイ
8月に公開された映画「米軍が最も恐れた男~その名は、カメジロー」が反響を呼んでいる(C)日刊ゲンダイ

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213100/1より転載

注目の人 直撃インタビュー

沖縄の英雄を映画に 佐古忠彦氏「本土の人も見てほしい」

  • 2017年9月11日

 先月公開された映画「米軍が最も恐れた男~その名は、カメジロー」が反響を呼んでいる。米統治下の沖縄で圧政に抗議する姿勢を貫いた政治家・瀬長亀次郎にスポットを当てたドキュメンタリーだ。8月12日に沖縄で先行上映されると、公開初日は100メートル以上続く行列ができ、定員300席が満席になった。監督は「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務め、沖縄の基地問題の取材を20年以上続けてきた佐古忠彦氏だ。

  ――どうして“カメジロー”を取り上げようと思ったのですか?

 瀬長亀次郎は今も紛れもなく沖縄のヒーローなんです。戦後、沖縄人民党の結成に参加した彼は、琉球政府創立式典でひとりだけ宣誓と脱帽を拒み、米軍に目をつけられ、1954年10月に投獄されます。刑期を終えると、56年12月に那覇市長に当選しますが、再び米軍によって強引に失職させられてしまう。しかし、彼は不屈の精神を忘れなかった。米軍統治下の圧政に対し、闘い続けました。

  ――不屈の人ですね。

 戦後初の沖縄選出の衆院議員として当時の佐藤栄作首相に堂々と国会論戦を挑みました。演説がバツグンにうまく、ユーモアと方言を交えた米軍糾弾に沖縄県民は拍手喝采しました。演説会があると、家族総出で「今日は亀次郎があるよ」と、イベントみたいな感じで喜んで出かけたというから相当なものですね。稲嶺恵一元沖縄県知事も「高校生のころの憧れの人」とファンであることを公言しています。

  ――昨年8月、TBSで亀次郎に関するドキュメンタリー番組を放送した時に、ものすごい反響があったことが映画化のきっかけだと聞きました。

 深夜の49分間の番組だったのですが、数えきれないほどのメールと手紙で励ましや感想をいただきました。

  ――今度は映画が沖縄でも反響を呼んでいます。

 3年前の沖縄県知事選(2014年11月)で保革の構図が崩れてからの沖縄を取り巻く「空気」が、亀次郎が活躍した60年前と似ているのかもしれません。

  ――具体的にどんなところでしょう。

 前知事の仲井真弘多さんが辺野古移設に向けた埋め立てを承認したことによる市民の怒りが、翁長知事の誕生につながったわけです。この時、私は沖縄で取材をしていました。亀次郎が言っていたことのひとつに「小異を捨てずに大同につく」というものがあります。それぞれ異なる考えは持ちつつも、ここぞというときにはひとつになりましょうという意味です。もちろん、「瀬長亀次郎=翁長知事」ではありませんが、“オール沖縄”や現代の県民大会の原点が亀次郎の時代にあり、そのころの空気は、今にそのまま受け継がれているんじゃないでしょうか。

ユーモアと方言を交えた瀬長亀次郎の米軍糾弾に沖縄県民は拍手喝采した(C)TBS
ユーモアと方言を交えた瀬長亀次郎の米軍糾弾に沖縄県民は拍手喝采した(C)TBS

 

瀬長亀次郎みたいな政治家が今の国会にいたら

  ――亀次郎みたいな政治家が今いれば、国会ももっと面白くなるでしょうね。

 亀次郎は権力に堂々とモノを言い、立ち向かいました。佐藤首相との国会論戦でもひるむことなく対峙し、さまざまな答弁を引き出しました。時の総理を同じ土俵に引っ張り出し、時にタジタジにさせる様子を見て、沖縄の人には胸にストンと落ちるものがあったのだと思います。最近の国会を見ていると、亀次郎のように軸がブレず、人心をワシ掴みにして、「よくぞ国民の気持ちを代弁してくれた」と拍手喝采されるような政治家が見当たりません。亀次郎みたいなブレない政治家はこの国でも求められているのかもしれません。

  ――亀次郎を通して沖縄の戦後史を描けば、なぜ、沖縄の人が基地問題に声を上げ続けているのか、本土の人にも分かってもらえるかもしれないと考えたそうですね。

 報道番組に20年以上携わってきて、基地問題の理解について、沖縄と本土で大きな隔たりがあることをもどかしく感じてきました。沖縄でなぜ辺野古移設に反対の声が上がるのかがよく分からないまま、反対運動を批判する人も見受けられます。辺野古をめぐる国との裁判で、翁長知事を裁判所へ送り出すとき、熱い“翁長コール”が起きるのを不思議に見ている人もたくさんいるのではないでしょうか。こうした基地問題の全体像を広く多くの人に伝えるには、映画という手法がいいのではと思い、会社(TBSテレビ)に企画書を提出しました。

  ――映画化にあたってどんな取材をしましたか。

 映画初監督といっても、基本的に自分と沖縄在住の音声マンとカメラマンの3人での追加取材と撮影が中心。週末を使って沖縄と東京の行き来を繰り返しました。

  ――新事実はありましたか?

  公文書館にある米軍の秘密資料を読み直したり、亀次郎の次女で民衆資料館「不屈館」館長の内村千尋さんにインタビューしたり、亀次郎が獄中でつけたノート200冊に及ぶ日記の読み直しが中心でした。改めて実感したのは、沖縄を取り巻く状況は何ひとつ変わっていないということです。

  ――亀次郎の日記には「祖国復帰」という単語がたくさん出てきます。

 占領下の27年間、亀次郎がどんな思いで復帰を望んでいたかをヒシヒシと感じました。最近、沖縄独立論を時に耳にします。あれだけ祖国復帰を求め続けた沖縄県民が、ようやく帰った先はどうだったのか。1995年に米兵による少女暴行事件が起き、沖縄県民の間にくすぶっていた感情が爆発しました。その後、今に至るまで、民主党政権が誕生するなどの変化はあったものの、基本的な構造は何も変わらず、沖縄の人は不条理を感じ続けています

  ――それが沖縄での映画のヒット要因ですか。

 先行公開された沖縄では「亀次郎さんを取り上げてくれてありがとう」「亀次郎さんに会いに来た感じがした」とお礼をいただきました。亀次郎は今も沖縄で愛され続けているし、映画のテーマは昔話のようでいて、今日性があると思います。

「最低でも県外」の鳩山元首相を評価

  ――普天間基地の県外移設を唱えて失脚した鳩山由紀夫元首相に対する評価も本土と沖縄ではまるっきり違うそうですね。

「最低でも県外」と言ったことでメチャクチャな言われ方をして首相を辞任した鳩山さんですが、沖縄では評価する声が今もあります。県外移設を果たせなかったことを残念がる人がいる一方、「あそこでああ言ってくれなかったら、今ごろもう辺野古に基地ができていただろう」と言う人もいます。基地問題を本土の問題として引き上げ、一石を投じてくれたということなんだと思います。

  ――映画は東京・渋谷で上映され、大阪、横浜、仙台、福岡など全国で順次公開されます。

 米国の本土での占領体制が終わると、朝鮮戦争の後方部隊として岐阜と山梨に置かれていた海兵隊の基地は、占領下に置かれていた沖縄に移りました。それは本土で激しい反対運動が起きたためです。結果的に沖縄に負担を強いる措置だったことを忘れないでほしいですね。ぜひ本土の人にも見てほしい。

  ――基地問題は沖縄の問題だけではないと。

 当然だと思います。羽田空港を離着陸する民間航空機が、横田基地の米軍の空域を避けて迂回するために、どれだけ高額な燃料代がかかったり、飛行ルートの制限を受けていることか。亡くなった筑紫哲也さんはよく「日本は独立国なのに、なぜ、他国の軍隊がいまだに駐留しているのか」と言っていました。だったら米軍を日本から撤退させればいいのかという安全保障の問題になるわけですが、それがゴチャ混ぜになって主権を回復していったのが1950年代の日本。そこに踏み込み過ぎると隘路に入って極めて難しい議論になってしまうのですが、本土の人も沖縄の基地問題を身近な問題として捉えてほしいですね。

▽さこ・ただひこ 1964年生まれ。96~2006年、「筑紫哲也NEWS23」サブキャスター。「Nスタ」「報道LIVEあさチャン!サタデー」などに出演。映画はユーロスペース(渋谷)で上映中。9月16日から第七藝術劇場(大阪)、元町映画館(神戸)で順次公開。