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開運招福しま  実戦教師塾通信五百四十四号

2017-04-21 11:27:17 | 福島からの報告
 開運招福しま
     ~楢葉の春~


 1 牧場の桜

 福島の桜の見頃は、首都圏よりいつもひと月ほど遅れる。楢葉町、そして蛭田牧場も見事に桜が満開だった。

林が伐採されて、切られた木が敷地内に置かれていた。搾乳(さくにゅう)ロボット?の施設を作るという。その向こうにも、誇らしげな桜たちが並んでいる。




 2 「農業に力入れるから」
 蛭田さんは、寸暇を惜しむように動き回っていた。でも、長居してしまった……。
 案内された事務所の机には、牛乳プリンとヨーグルト、そしてコーヒーが用意されていた。思わず私は、先日(4月8日)のニュースの映像を思い出した。

同じものを出してくれたようだ。牛乳プリンは、ちょうど杏仁豆腐のような食感で、味はあっさりと、でもコクがあった。
「総理は、胃腸がダメだってんでね」
その胃腸には、牛乳がてきめんなわけである。
「総理になんかあったら『ホレ、放射能の入った牛乳のせいだ』ってのが、日本のどこかから出てくるしね」
それで、牛乳はあっためて出すことにしたという。 
 一カ月ぐらい前に「重要人物が来る」とだけ連絡が入り、その後四、五回のリハーサルも含めた打ち合わせがあったという。
「オレ、なにやってんだって思いだったですね」
忙しいのにということだ。ニュースの写真だが、蛭田さんがマイクを持っている。進行をやるように言われたらしい。その右が渡部さんだ。「畜産農家も参加を」ということでの出席だ。
 そして、前列右端は、おお、あの「自分の責任だ。文句があるなら裁判でもなんでもやれ」の、今村復興相だ。笑ってるぞ。様子はどうでした?と、私はもうよだれが出そうだった。何も言わずに食べていたという。ただ、
「農業に力入れるから」
とは、何度も言ったそうだ。復興相の訪問は、当初予定になかったのではないかという、蛭田さんと渡部さんの見立てだった。福島の最後の訪問先、浪江町の記者会見の席上で、総理が今村発言について「謝罪」したのは、読者もご存じと思う。
 この日のお昼のトップを飾ったニュースを、なんと蛭田さんも渡部さんも見なかった。
「まさか二時間後にやると思わないから」
夜のニュースで見るつもりだったという。

 3 「開運招福しま」
 冒頭の写真は、蛭田さんと渡部さんにはさまれたダルマさん。仲村トオルからのお祝いである。仲村トオルから言い出したことではない。私が出しゃばって提案したものである。ほとんどの読者にはどうということのないいきさつだと思うが、一部からの妙なかんぐりを避けるため、一応断っておきます。

 写真を見てほしい。スマホやパソコンだったら、ダルマさんの顔の右と左に、それぞれ「心身健康」「開運招福」と書いてあるのが分かると思う。きっとご本人が書いたんですね、蛭田さんはそう言いながら、
「よく見るとここに字が書いてあるんですよ」
と指さすところを見ると、「心身健康」の上に小さく「人もうしも」と、そして「開運招福」の下には、同じく「しま」とある。「福しま」と続くのだ。蛭田さんは、自分の手がダルマさんに触れないように、私に説明する。
 ダルマさんの目をひとつ入れないんですか、と言う私に、
「なんか、片目の入ったダルマって、御利益が一年だそうで」
と、蛭田さんは理由を教えてくれた。そして、昨年いただいたサインだけでも申し訳ないとおもっているのにと、繰り返した。そんなことはない、ナカムラ本人もきっと喜んでますよ、私は思わず口走ってしまう。

 昨年夏のお父さんと三人の写真が、事務所を飾っていました。


 ☆☆
楢葉から戻って、さっそく仲村トオルに連絡をしたら、こんなメールが返ってきました。そうだったのかと驚き、心が温まりました。ぜひ読者の皆さんにも読んでもらいたいと思い、転載します。

メールと写真、
ありがとうございました。

蛭田さんに喜んでもらえたなら、
僕も嬉しいです。

あの日、先生から声をかけられて、福島に行って、
それまで知らなかった蛭田牧場の存在を知って、
その後、
ネットで見つけた、
蛭田さんのお嬢さんが
あの年の夏、
官邸に送ったという
「私の家族は137人です。」
という手紙に書かれていたことや、

そのお嬢さんが去年、
産まれてきた子牛に
「スタート」という命名をしたというエピソードから
僕がもらったものは
僕が送った達磨さんより、
たぶん、ずっと大きいです。

こちらこそ
「ありがとうございました。」
なんです。

同じ十代の娘を育てる父親として、
「お互いに頑張りましょう!」
という感じです。

先生は頑張り過ぎないように、
可愛い新車も
安全運転でお願いします。

ナカムラトオル

多分文面中の「お嬢さん」だと思いますが、総理一行が来た8日が入学式だったそうです。式に行けなくてね、と蛭田さんが言ってたのを思い出しました。
      
      昨日は柏場所でした。外からですが一枚……

 ☆☆
松戸の事件、犯人が本当なら…おぞましい。どの学校でも見かける「見守り」のボランティアの人たちの姿が痛々しく見えてきて…… そして男の先生たちは、老若を問わず、要らぬ気づかいを背に子どもたちと接していると言います。またこういう時には、
「海外では警備会社を雇って子どもの送り迎えをさせている」
「日本は子どもの安全を安価に考えている」
なんていうバカも出てくるんですねえ。金で雇った人間は安全だという。こんなバカが、根拠を持ってバカを言ってるというのが悲しいですね。
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