実戦教師塾・琴寄政人の〈場所〉

震災と原発で大揺れの日本、私たちにとって不動の場所とは何か

年末年始(4) 実戦教師塾通信八百九十五号

2024-01-12 11:24:00 | 日記

年末年始(4)

 ~牡蠣の繋がり~

 

 ☆初めに☆

岡山の友人が毎年送ってくれる牡蠣。「海がおかしい」のは、瀬戸内の牡蠣も同じだという。今年の実入りが良くないと言ってましたが、暮れには大きいのが獲れたと。一斗缶に溢れんばかり、見事な牡蠣が届きました。

この牡蠣を楽しみにしている仲間や友人と、今年も様々なやり取りがありました。変わらない元気な姿、弱ってしまった身体。嬉しい近況や情けない姿など。いずれにしても、牡蠣の取り持つ縁は、今回も健在です。

 ☆御巣鷹山☆

話は牡蠣から少し飛びます。暮れに、剛柔流本部道場で稽古した後のことです。いつものそば屋で食べていると、この日は二人連れの同世代と思われるお年寄りが、隣で飲んでました。世界は陰謀で出来ている的おしゃべりな奴の話は、アルコールも手伝って機関銃のようでした。一番面白かったのは、政府がなぜ拉致問題に踏み込めないのか、という謎解き。横田めぐみさんは、金正日と横田佐紀江さんの間に生まれた子どもだから、という。金正恩が父親の正妻から生まれてないことぐらいは知ってましたが、この時は思わずそばを吹き出しそうになりました。もうひとつは、御巣鷹山での日航ジャンボ機墜落の真相。自衛隊によるミサイル誤射なんです。この事故を引き起こした隊員は自殺。

ここからは、牡蠣をあげた友人が話したことです。ジャンボ機のことを笑って話す私に、真顔で「真相」をさらに突っ込んで話してくれる。その筋の連中には有名な話だという。正確には、ミサイルの攻撃対象とする自衛隊の無人機が日航機に接触した、のが原因だという。生き残った人たちは目撃しなかった。見た人はいたはずだが、みんな亡くなってしまった。と。私は開いた口が塞がりません。陰謀論者として、昨年と変わらぬみっともない姿に、一体どうしてそんな不都合な「真実」が拡散されるのか、抜かりないはずの隠蔽もザルのようだなと皮肉って終わりにしました。

 ☆農業始めちゃいました☆

広い庭の草取りや樹木の間引きをやってるうちに、土地の有効活用を思いついてトラクター(新車!)を買ってしまった友人。どうせやるなら無農薬・有機栽培と、作物と会話しながら始めてしまった「農業」が面白いと言います。節くれだった穴だらけの芋だけど美味しい、そしてお金がかからない。農薬も肥料も使わないからです。牡蠣のお礼にと、いつも日本酒を持って来てくれていた友人ですが、来年はぜひ美味しいサツマイモを、と頼みました。

 ☆遺品整理☆

昨年、たった四日間のうちに兄二人を亡くした友人は、遺品整理に追われています。中でも長兄の遺品には手を焼いている。長兄は自由に生きた人で、高校を卒業すると田舎を飛び出しアメリカに渡る。そこで美人の奥さんをみつけ、向こうとこっちでビジネスを始めた。もともと好きだった絵は、自分で描くばかりでなく画商も始めた。遺品の中には藤田嗣治の絵もあるというのです。私が高校の頃は話す機会もあって、学生運動の話にも付き合ってくれました。それならこれを読んでみたらと、ペーパーバック版「Fight For Freedom」(ラングストン ヒューズ)をもらったりもした。

晩年は帰国したがアメリカとの往復も欠かさず、車は国際免許での運転だった。コロナがあって渡米出来ず、免許を失効したままで運転を続けたらしい。たまに検問で引っかかるが、捕まらなかったと言います。国際免許は結構分厚い書類という感じらしく、おまけに当然だが英語なので、お巡りさんが速攻であきらめるんだそうです。

 ☆フリーランス☆

そんな兄を持つ、ご本人も面白い。何度かここに登場している。こちらは中学校卒業と同時に、家を出ます。東京では沖中仕(港湾労働者)からバーテンダーと様々な仕事を転々とする中、中学校から好きだったギターで店に呼ばれるようにもなる。頼まれるジャンルは様々だったが、一番好きなフラメンコでプロを目指すようになる。もの書きになったきっかけは良く知らないが、単行本はもちろん週刊誌の連載も担当し、東大に関する著書で国会に呼ばれることもあった。大手の会社から声がかかっていたことは間違いない。でも彼は、最後までフリーランスの道を貫いている。60代に差し掛かると、公務員はいいよな、と弱気をむき出しにする日も出て来ました。自分の選んだ道を汚すようなことを言うな、といさめたものです。何度か手術や入院もしました。でも、脳梗塞の後遺症があってねと言いながら、見事な指遣いを見せてくれる現在です。そして、牡蠣は「暮れのとびっきりのご馳走だ」と、喜んでくれます。

 

 ☆後記☆

その他、親の認知症が進んだ知人や、車の運転に自信がなくなったので牡蠣を取りに来れない友人(届けました)など、年ごとに牡蠣周辺のつながりに変化が見えます。でも、ありがとう美味しかった、の声は変わりません。

今年も恒例、広幡八幡まで出向きました。「出来ることを出来る限り続けます」と、お願いというよりは決意を祈念して参りました。改めて、今年もよろしくお願いします🎍


夏休み・上 実戦教師塾通信八百七十三号

2023-08-11 11:49:30 | 日記

夏休み・上

 ~手賀沼花火大会/柏祭~

 

 ☆手賀沼花火大会☆

四年ぶりの開催、手賀沼花火大会。人出の多さを予測し、手賀沼から少し遠く自宅からは近めの場所で眺めました。

もうすぐ始まる近場のあぜ道。すでにたくさんの人がひしめいて、狭い車道にはたくさんの車が、行列して駐車をしています。席をとったあぜ道の後ろを、「ここから花火が見えますか」と自転車の親子連れから聞かれました。四年ぶりの喜びを分かち合ってる気分です。

はじまりました。あちこち、そして遠くからもオーという歓声

スマホの性能がイマイチで、これでも良く撮れた方。シャッターを押し長い時が過ぎ、忘れた頃にようやくなんです。

そして、何と言っても花火の華、大輪。これですね。しだれ柳のように光がゆっくり降りて行く。夏休み万歳

和さびのから揚げと枝豆&スーパーの焼きそばをつまみに、カンパーイ🍺

花火大会で、蚊に刺された覚えがありません。暑いと思ったこともない。家路について、まず田んぼの生む清涼感がなくなり、住宅街に入ると一気に暑さが戻ります。舗装された道と家々のエアコンがなせるものですね~ エアコンが無かった昔、家々の窓は全開でしたもんね。冷蔵庫が放つ熱もなかった。考えちゃいます🎐

ありがとう、手賀沼花火大会🎆⚡

 

 ☆柏祭☆

こちらも四年ぶりの開催です。神輿だけは見たいと思って出かけました🥁

左側からです、来ました! この日を待ってたって顔

最後は柏神会で。下の写真、太田かずみ市長とのショットは、柏神会の若親分も

柏祭&柏神会、ありがとう

 

 ☆後記☆

今年も原爆と終戦の日がやって来ました。年を追うごとに、この時期への思いが強くなるのは加齢のせいでしょうか、情勢の変化のせいでしょうか。昨日のコラム(朝日新聞)で平野啓一郎が、

「こっちが打ったら相手も打つから、やめとこう」

とかいう核抑止論のバカバカしさを書いてました。自民党の重鎮・宇都宮徳馬(ロッキード事件後に離党)の、

「原爆で殺されるのと、原爆に反対して殺されるのと、どっちを選ぶと言われたら、迷わず後者だ」

というのも思い出します。ついでに言うと、クラスター爆弾使用が仕方ないと言い出してる欧米も同じです。大体、この爆弾はアメリカが開発して、ベトナム戦争で使い始めたってのを、本人を始めどこも知らんぷりってどうよ。

さて、オオタニさん、МLB史上初とか言っちゃって、二桁勝利を手にしました。味方が足を引っ張ったり援護したり、目まぐるしい展開でしたが、とにかく防御率があと少しで「2」点台に行きそうって……

そして、藤井君も着々と…ですよね。まぁこっちは「徐々に差を拡げられ」の展開をイメージ出来ないミーハーですけど。王座の挑戦権決定トーナメントは、豊島将之九段との決勝戦、すごかったみたいですね~

お昼過ぎ(本日)、読者から「こども食堂はどうでした?」と、連絡をされました。そうだ! 報告しなきゃ。先週初めての試みは、第一週目「うさぎとカメ」でした。吉野家さんの牛丼、あっという間に「完売」でした。皆さん、行列して「ありがとう」と。写真の一枚も撮れませんでした。ありがとうございました🐰🐢


吉 実戦教師塾通信七百九十二号

2022-01-21 11:32:33 | 日記

 ~2022新年所感(3)~

 

 ☆初めに☆

先週は、今年初めての子ども食堂「うさぎとカメ」でした。半袖半ズボンの子どもに、思わず「寒くないの?」と声を掛けます。感染対策で窓が全開なのに。彼の半袖から見える注射跡は、インフルエンザ予防注射でした。みんな、コロナなんかに負けるなよ!

この寒さなので、今回も配布はセンター内で行いました。手前がわーくはぴねす農園さんからいただいた元気な野菜、たくさんのすべて「完売」でした。奥に見えるドアの向こうが調理室。右側のテーブルに並ぶ「オム焼きそば」を作った部屋です。

「間に合うだろうか」「余らないだろうか」等という思いがあるからか、いつも調理を開始して30分くらい、スタッフはカリカリしてます。それがいつの間にか、いい匂いに優しく包まれ、皆さんと顔を合わせる時はもう無我夢中です。すでにレギュラーっぽい中学生二人組は、袋を持たず両手いっぱい野菜やお菓子。「それじゃ、焼きそば持てないよ」というこちらの声など、どこ吹く風です。「お菓子はふたつ選んでね」のこちらの声に迷う男の子。「ゆっくり選んでね」で安心する顔。そして、テーブルのはるか下から手を振る女の子。今月も嬉しそうな顔と感謝の声に、励まされてます。この人たちはどのぐらい困ってるのかだって? 一体どんな顔してエラそうに言うのだ!と思った今年初の「うさぎとカメ」です。

 

 ☆ブレーキもドラムですか!☆

こども食堂も「吉」だったが、先日行った「みちの駅しょうなん」でも、ちょっぴりの「吉」があった。

オープンして間もない時も行ったが、並み居る人の大渋滞で、入場はとてもとても、という状態だった。だいぶ日も過ぎたせいだろう、行った時間も良かったようで、入口付近に行列はなかった。

「バイクに乗ってらっしゃるんですか」

弁当・惣菜のコーナーを通りかかった時である。若い店員から声をかけられた。店員は私の足元、エルフのバイクシューズを指さした。いやぁ、バイク野郎ってどうして「バイクに乗ってる」だけで、親近感・連帯が熱い。そこからは、お客さんの往来も意に関せず、我々は愛車・バイク歴・真冬運転の苦労話等などを話すのです。聞けば若者は、大型1300のドゥカティを乗ってるという。レーサーレプリカなので、小柄な体にはきついはず。「でも僕はオフロードに乗ってたので、足が届かなくても平気」なんだとか。私なんかは、今や250㏄というサイズ。でも「エストレアですか、シッブイですねえ!」と、これもバイク野郎にしか分からない、エストレアの「レア感」を分かってる。いやぁ楽しい。別れ際はやっぱり「気を付けて」と、これも声が揃う。

ちなみにこの若者、地元では名の知れた玉子の生産農家「むこタマ農園」の社員でした。ここに出店してるわけで、また会えそうです。

 

 ☆ワークマン☆

これは新年の話ではないのだが、直近で楽しかった話。スマホにウィルスが入ったみたいで、いたずらな「警告」がどっさり入るようになって、ソフトバンクのお店に相談に行った。話が終わるころ、私のリュックが気になっていたようで、若い店員が言った。

「これワークマンのリュックじゃないですか?」

どうやらこの店員も同じリュックを使っているらしい。「僕の色はグレーですけどね」。そこから話は「ワークマンクラブ」的に盛り上がり、先日オーブンした、市内の「ワークマン女子」店の評価まで広がったのでした。ちなみに、東日本大震災があってから、私はまったく服を買わなくなっていたのが、このワークマンの変身のおかげで、また少し買うようになってしまってます。

 

 ☆後記☆

暮れに呑んだ仲間です(この時は二人でした)。新学期になり「いやぁ琴寄先生、ワクチンも打ってないし検査もしてないって、飲んでから3時間も過ぎてから知ってさぁ、びっくりしたよ~」と、仲間に報告したそうです。この人、まだ現役の身とはいえ、これがコロナ認識・対処の現実かと、苦笑いしました。そろそろコロナ、ここで書くことも必要でしょうか。

そうだ、大晦日に行った「尾張屋」、遅ればせながらですが載せますね。

やっぱりすごい行列でした。そして、これをさばくお手並みも変わっていませんでした。

どうしてこんなに、と思うそばの滑らかさ、銀杏のから揚げも定番。「八海山」を飲んで来ました


GW前 実戦教師塾通信七百五十四号

2021-04-30 11:25:35 | 日記

GW前

 

 ☆初めに☆

去年の今頃は、です。行政に所属していた後輩の「大変なんだけどヒマ」というつぶやき、また、工場の二階での「仮設学校」等々。翻弄(ほんろう)された日々を思い出します。今年は「慣れた」わけでもないでしょうが、「自粛疲れ」などとも言います。

せっかくのGWです。楽しかった、また悔しかった春のことなどを振り返りたいと思います。

 

 ☆ケーキ屋さん☆

近くに出来た美味しいケーキ屋さん。この日も立ち寄って、定番のモンプランとイチゴショートだったかを買って店を出ようとしたら、外にいる三人に気づきました。礼服の両親と、中学校の制服の女の子の胸にはお祝いのリボンがありました。入学式の帰りでしょう、ケーキ屋さんを訪れる親子のまぶしい姿に、私は思わず入口の扉を大きく開けました。

「ありがとうございます!」

思いがけない、女の子のよどみのない声が響きました。幸せな瞬間を抱きしめている人たち、春のさわやかな出来事。

ひと月ほど前の写真になってしまいますが、大津ヶ丘の桜と公衆電話です。

 ☆高島屋☆

柏駅を出た時です。腹が突然のサインを出しました。ならばの成り行きで、駅ビルにある高島屋のトイレに入ったのです。しばしの後、小さな足音が二組、トイレの私の個室までやかましく響いたのです。多分、近くにある小学校のガキンチョが、下校の際に寄ったのでしょう。用足ししているひとりの声が、

「なんか、くさくネ?」

とささやくのです。するともう一人のヤロウが声高に、

「クッセェ~!」

と叫ぶではありませんか。「「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人の いるあたたかさ」、思いもかけず、私は俵万智の短歌を思い出していました。同じ言葉の繰り返しが、共感を呼ぶのです。この野郎。私もさっさと流しながらことを進めれば良かったのですが、最後に事実を自分の目で確かめ体調を確認するという普段の習慣を、この時も守っていたのです。うかつといえばうかつでした。とにかく敵は言いたい放題。オイここに誰か入ってるぜだの、早く出ようぜだのと。そして走り去る音。おそらくは出口付近でなのでしょう、クサイところからダッシュツ成功~!という声。ふざけんな!/悪いか!/待て!等々の私の抗議、すべては実行不可能、いや、無駄で、やるわけにはいかない行動なのでした。地団太踏むとは、まさにこういう状況を言うのです。

このいまいましさの中から、ある気持ちが頭をもたげて来るのでした。なんかこのシチュエーションって、ずっと昔から変わってないぞ、パーチャルででたらめな世界に息をひそめているとばかり思ってたら、なんだ、悪ガキは健在じゃないか、日本の未来も捨てたもんじゃない、と。頑張れ、ガキンチョ!頑張らなかったら、今度こそは許さんぞ!

 

これはつい先日、我孫子親水公園から撮ったショット。見えませんが、左奥に手賀大橋、後が手賀沼です。

 ☆GT-R☆

私の見たシーンではありません。仲間の話。赤信号で停まっていると、隣になんと、日産GT-Rが停まったそうです。今やスカイラインGT-Rの名を返上し、その名を日産GT-Rとなった後は、私たちの手元からさらに遠ざかったGT-Rです。

このタイプですね。これは私のコレクション、トミカです。

どんな人が乗ってるのだろうと思って見てびっくり! 老人だったそうです。それだけではない、その老人は酸素吸入の管/器械を着けていたんだとか。それほどまでしてGT-Rに乗りたい、という老人の思いを表す言葉が見つからない、そんなもどかしさを感じます。なんて素敵な老後/余生であることでしょう。

 ☆タケノコ☆

今年も東京は檜原村から、立派なタケノコが届きました。

地元からの頂き物か山歩きで収穫したかと思いきや、道の駅での購入品でした。実はそれも違ってて、大学時代からの敬愛する先輩が言うには、国道のない檜原村には道の駅はないんだそうで、これは直販所で購入したといいます。おかげでタケノコ尽くしの一週間を過ごしました。

さて、この先輩、前立腺をわずらって手術し治ったかなと思っていたら、今度は肝臓にガンが見つかったと言います。山歩き(山道管理)で、キノコや山菜をふんだんに食べていた人なのです。それでもガンになる。私たちはもう、みんなそういう年ごろになったんだ、としみじみ思った春なのです。

 ☆和さび☆

ごひいきと言えるほど通い詰めてはいませんが、柏の和食名店「和さび」は、27日のブログから抜粋します。戸惑いと悔しさに満ちたあいさつなんです。

いつもありがとうございますm(__)m

皆様も、ご存知かと思いますが、4月28日〜5月11日の間、蔓延防止重点措置区域内の飲食店でのアルコール提供は、終日不可となりました。
要請に従い、以下のように営業いたします。……

……終日、アルコール提供は、できません。

何卒宜しくお願い致しますm(__)m

色々言いたいこともあります。
本当に疲れますね。
でも ……略……
沢山のお客様に支えられていることを、ヒシヒシと感じます。
感謝の気持ちでいっぱいで、涙が出そうな場面がいっぱいあります。
ちょっと泣くわけにはいかないので(^_^;)
何とか頑張ります。
身体に気を付けて、皆様と一緒に頑張ります。
宜しくお願い致しますm(__)m

何らかの力になりたいというお店、皆さんのお近くにもあると思います。何せ、ご馳走になってるわけですから。「和さび」の夜はテイクアウトのみです。私は「釜あげしらすの炊き込みご飯」と「春キャベツのメンチカツ」を購入、いただきました。写真です。暗くなってしまったし、パックからの直撮りで、さらに向こうに食べかけの温奴などが見えてやぼったくなりましたが、和さびの味はナイスですよ。

 いよいよ明日からGW ❣


2020師走(1) 実戦教師塾通信七百三十三号

2020-12-04 11:06:43 | 日記

2020師走(1)

 ~振り返るあれこれ~

 

 ☆初めに☆

師走になりました。コロナのお蔭で、落ち着きのなさがいつもと違います。でも、いつもの温かさもありますね。行きつけの珈琲豆店『豆壱』で、お店のオリジナル「クリスマスブレンド」を買いました。隣にあったそば屋の名店『信濃屋』あとにはラーメン屋、『豆壱』をはさんだ隣には弁当屋が入りました。斜向かいにあったコンビニのあとには、食パン専門店『乃が美』が入ったのです。ラーメン店と『乃が美』は、ある時間帯に行列で、この界隈が前と違った雰囲気になりました。

同じく行きつけの和食処『和さび』ですが、先日も満員で入れませんでした。翌日は予約して「鰯三昧(ざんまい)」を食べました。梅干し煮や大葉をはさんだ天ぷら、大根巻きなどに舌鼓を打ったのです。でも平日は「寂しい」そうで、お昼に惣菜を始めるそうです。カキフライやカレイのから揚げなど。買いに行こうと思ってます。

懐かしのミゼットを買いました。手前はだいぶ前のものですが、東京ガスの田村正和です。

 ☆コロナの街☆

前回の記事が、ニュースからの転用だと思った人が結構いました。ニュースだったら私も危機感を持たなかった。身近な場所から届いたどっさりの報告だったので、何か違うと思ったのです。コロナがもたらしているものは、思いの外深く広いようです。

街に何かよそよそしさを感じるのは私だけではないでしょう。マスクからは表情が、その人が見えない。これは間違いなく、私たちの奥にストレスを持ち込んでます。また、買い物のレジが「よそよそしさ」を担っているのも間違いありません。以前だったらお釣りをトレイに置かれたら、そのまま店を出てしまうこともありました。それが今はどうでしょう。仕方がないんですがね。「さっさと帰ったら」と言われているような気分です。買い物はものとお金のやり取り以外のことをしてたんですね。レジのビニールカーテンが「邪魔だ」と、客が乱暴に払うニュースを読者も見たかも知れません。大変なのはもちろん店員ですが、この鬱屈感/見えない感は相当なものだと思いました。

先日、買ったものも多かったし、後ろにたくさんのお客さんが控えてたもので、すみませんリュックに入れるの手伝ってもらえますかと言うと、店員さんは、手伝ってよろしいですか&チャックもしめますかと言うのです。久しぶり「日本、まだ捨てたもんじゃない」のフレーズが浮かびました。

こちらも冬支度を急いでます。手賀沼ほとりのススキ。

 ☆無軌道な敬い☆

「~だそうです」に余韻を残すため?の「~だそう」の勢いが止まった気がします。これは敬語ではありませんが、一方で、「バイト敬語」などと呼ばれる「よろしかったでしょうか」、これも勢いが削(そ)がれてる気がします。今度「よろしかった……」を言われたら、「よろしかったです」と返そうかナと待ち受けてるのですが、どうも最近聞かれない。どうやらたくさんの方が気になってた言葉のようです。いいことだ。

でも、日本の「丁寧なことはいいことだ」というどっしようもない勘違いは、このまま勢いを止めませんね。昨日もどっかの首相ですけど、「基礎疾患を『お持ち』の方」などとおっしゃる。それは持っているものが「立派なもの」の時に使うんです。基礎疾患を「持っている方」はそう思ってませんよ。また、「あせらなくてもよろしい」で十分なのに、「あせっていただかなくてもよろしい」なるGOTOにもの申すキャスターも「いただけない」。「いただく」は自分の側の行為、「あせってる」のはキャスターのあなたではなく経営者なのです。と、ずいぶん小難しい話になってしまう。わざわざ「敬語」を難しくしてる現状なんです。本当はもっと簡単に話せばいいんですよ、日本語は。あ、これで「さすが国語の先生!」は出ませんね? お蔭でだいぶ減りました。最近は「言語学」とか「現象学」と言ってくださる方が出てきました。嬉しい。

結構な杉の紅葉。近くは大津ヶ丘団地沿いの道。

 ☆慰安婦☆

韓国で元慰安婦を支援する代表的な団体「正義記憶連帯」(正義連)と「ナヌムの家」が資金不正疑惑に揺れている。
疑惑の発端は元慰安婦の李容洙(イヨンス)さん(91)が5月上旬の記者会見で語った疑問だった。李さんは正義連の活動に関わってきたが、「寄付金が元慰安婦のために使われていない」と話した。同月下旬には「30年間も利用され、だまされてきた」と訴えた。

元慰安婦を支援する団体「正義記憶連帯(正義連)」が、元慰安婦の方から告発されました。寄附金が慰安婦のために使われていない、認知症の慰安婦からお金をだまし取る、国会議員の私的な流用など、おびただしい。裁判で事実が明らかになることを望むのはもちろんですが、この展開は今までにないものです。

「集会は憎悪だけを教えている」

この訴えが、元慰安婦(李容珠・イヨンス)から出てきたのは、歴史的な出来事です。「済州島で慰安婦狩り」という吉田清治がウソだったことも、「相手は軍ではなく、民間の売春あっせん業者だった」という元慰安婦の証言も、李氏の訴えの前に吹き飛ばされているように見えます。今年の日韓関係ニュースでトップだったのが、この慰安婦発言だと思うのですが、コロナのためでしょうか、扱いが小さすぎます。

冬の訪れを告げる手賀沼。向こうが手賀沼大橋。

 ☆藤井二冠☆

最後は明るい話題で締めましょう。もちろんここは藤井二冠、藤井君です。

普段、投了図(勝敗を決した場面)を見ても、どこが終わってるんだかさっぱり分からない私が、珍しく投了図を理解できたことがありました。多分、先立っての王位タイトル戦のひとつと記憶してます。確かに藤井君が詰んでました。しかし、相手の木村一基側を見て驚きました。これもあと一歩で藤井君を追い詰めてるのです。藤井君が「運がよかった」と良くいいます。そして藤井君に勝った相手は「ギリギリなんです」と言う。それが分かった気がしました。

それもいいけど、藤井君が「勝負メシ」として食べる食事/食堂の話、いいですねえ。自分とこは老舗(しにせ)でもなんでもない常連客の食堂、とへりくだる東京・千駄ヶ谷「みろく庵」の女将さんは、「藤井君の連勝中は初めてのお客さんたちが『ここだ、ここだ!』ってやって来られて……。一日百食程度だった注文が、ピーク時には五百食になりました。もちろんありがたい話なんですが、正直ちょっと疲れてしまって……」と、こぼしたそうです。いい話です。

瀬戸にそして日本に、また明るい光を、です。

 

 ☆後記☆

今年も師走特集を始めます。今回の最後は、先月の朝日新聞にあった、水木しげる「幸福の七カ条」からひとつ。

「才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ」

特に後半がいいなあ。頑張ろうと思えます。

昨日から福島に来ていま~す。

我孫子側から見た手賀沼大橋です。