言の葉花壇

何度呟いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに勝手なおしゃべりをします。お気に入りを是非見つけてください。

家のあたり見ず

2017年06月14日 | 万葉集
第 0254
◆ ◆ 柿本朝臣人麻呂が覊旅の歌八首
燈火の 明石大門に 入らむ日や 漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず
柿本人麻呂 ◆ ◆
     
万葉集 第三巻 より

::: 読み :::

ともしびの あかしおほとに いらむひや こぎわかれなむ いへのあたりみず

::: 意訳 :::

夕暮れに明石海峡にさしかかる日になりました。いよいよ大和とも漕ぎ別れるだろう。 もう家のあたりは見えなくなりました。

 柿本人麻呂が西の方へ船旅をした時に読んだ歌やね。
 人麻呂は、下級官僚やったから、きっとあちこち出張に行かされてたことやろね。 旅情の歌八首とあるのは、旅の始まりの船出から読んでいて、この歌はちょうど、 明石の大門を通りかかった時に夕日が沈んで、今まで通ってきた道を 振り返って見ても家が見えへんから、寂しく心細くなったんやろうね。
 そうか、きっと今頃、家族は自分のこと心配してくれてるかなぁ~?
それともみんなで楽しく夕飯なんかを食べているんかなぁ~、
そやのに、自分だけ仕事の出張かぁ…
なぁんて想像したら寂しくなったんかな。
 昔は旅も命がけやったから、無事に仕事を済ませて、また、一家団らんできるように 願いも込めたんやろね。
 昔も、今も、やっぱり落ち着くのは家族、自宅ということやね。

 

 

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