コトノハコウタ

総合芸術至上主義。
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日々の出来事も雑多に綴っています

前職の経験から

2017-04-21 22:41:16 | 雑感
昨日の話の続きのようなもの。


私は前職で編集者をしておりました。

その会社では、ある一人の作家さんの本が主力商品でした。


主力なんて言うからには、面白いし為になるから売れてると思うじゃないですか?
実際そうなんですけど…。


正直編集がキツくてしょうがなかった…



もう離れてるし具体的な事には触れないので、書いちゃいますね。


何かって言うと、この方の文章はとにかく長かったのです。

それ本筋からずれてるよっていう話すらも補足していました。
それも一般人には真偽すらよく分からない
科学的根拠の話まで詳細に。

挙句の果てに自分の根拠を打ち消すような科学的主張すら、
「念のため」とでも言いたげに書き連ねているのです。


「結局何が言いたいのこの人…?」って頭を抱える事も多かったですね。
出版側がこんなに悩むのに、
不特定多数のお客様の手にこれが渡るのか…?
っていう葛藤もありました。



その著者の方は「恐れないで」というメッセージを送り続けていましたが、
その人自身の恐れが私には見えるようでした。

他者に「それは違う」と言われたくなかったのですよね。


だから、他者の反論を封じ込めるためのありとあらゆる情報を
文章に載せていたのではないでしょうか。

ですが、どこにもない完璧さを追い求めるあまり
一番大事な部分がなおざりになっていたように私には見えました。




…と、他人の事はよく見えるんですよね。

昨日から書いている通りで、
まさに私も同じ姿をしているんです。

ついつい、「一番大事な事を分かりやすく伝える」という
目的から外れて長文を書き連ねてしまいがちで…。

ということで、今後は文章のスリム化を目指したいなあという
決意表明でございました。
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6 コメント

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こんばんは (のびた)
2017-04-22 21:45:10
人の性格は永い間生きてきているから 治らないでしょう
見せ掛けの正確ならちょっと飾ることは出来ます
でも それは無理があるし 疲れるでしょうね
私の文章はいつも書きなぐり 推敲もしないで一気に書いて行きます
だから脈略も無かったり ポイントが無いかもしれません
ああ 私も当てはまるなと思いますが 本来のブログは自分自身のものですから ありのままに飾らずにで良いと思います
他の方に読んで貰えれば嬉しく それが3日坊主の日記と違って長続きしています

本の内容は人によっては 名前が売れればちょっとと思うものでも売れればなんぼの世界でしょうね
Unknown (ポンまま)
2017-04-22 22:05:06
きゃ~!耳が痛~い。
まぁ私はただの一般人ですから
そんなことを考える機会も今までは無かったのですが。
ブログを始めて、かなり削っても
説明文の様にダラダラと書き連ねる自分の記事に
少々辟易しているのです。
もっと簡潔に、読み手のことを考えて
すっきりした記事が書きたいのに・・・。
とほほです(;´д`)
文章を書くセンスが無いのだろうなぁ・・・と
最近はちょっと開き直っておりますf(^^;)
そんなものを公開していて申し訳ないっ!爆
それにしても、大変なお仕事でしたねぇ。
それを続けていたら、それだけで
きっと健康を害していたと思いますよ。
私も小唄さんを真似て、文章のスリム化に
努力してみよう!と思いました。
Re:こんばんは (小唄)
2017-04-22 23:11:42
>のびたさん
直す事も難しければ、必ずしも直す事が良いのか?っていう問題もありますもんね。
根本的な所を変えようとはしなくていいのでしょうね(^_^)

私は悩んで悩んで長くしてしまって、さらにその推敲に時間がかかり…
といった具合で、アップ頻度がどうしても落ちてしまうんです。
のびたさんは毎日更新してらっしゃってすごいなあと思っているのですが、
少し気を楽にしてみる事も大事なんですね。

この内容で売れるのか?と社内でも疑問が出るものの、
固定ファンには売れるだろうというような方針で…
だからと言って新規開拓はもちろん難しいんですけど、当時はすごく複雑でした。
Re:Unknown (小唄)
2017-04-22 23:26:00
>ポンままさん
長さも含めて文章の個性と言えると思いますので、
これも性格の件と同じとも言えるのですけれどもね。
程度の問題で、この方は少々度が過ぎていたんですよね…(^_^;)
デスクで「どっちー!!何ー!?」って言いたくなってました(笑)

うううお気遣いありがとうございます…嬉しいです。
離れてみて、別の職場で働いてみて本当におかしかったなあと思う事ばかりです(遠い目)
いつもポンままさんの文章、楽しく読ませていただいていますけれども
せっかくですし二人で文章のスリム化に取り組んでみましょうか!(笑)
Unknown (はまかぜ)
2017-04-24 20:22:49
こんばんは。
何だか凄く分厚い本が思い浮かびました。
実用書でしょうか。

本の中で何らかの主張をして化学的根拠まで書くとなると、その化学的根拠が万全でない場合、かなりの確率で反論が飛んでくると思います。
中には物凄く攻撃的な態度で反論をぶつけてくる人もいます。

なのでその作家さんは、おっしゃるように最初から別の意見も書き、反論を封じ込めようとしたのだと思います。
これは有効な手ではあるのですが、本でそれをやると内容はくどくなるので、全編に渡ってやるのは考え物だと思います。
反論を怖れるあまり本の内容がくどく分かりずらくなってしまうのは何だか本末転倒だと思います。
Re:Unknown (小唄)
2017-04-25 01:00:02
>はまかぜさん
ご想像の通り、私が関わっていたのは実用書系です。

幸い本の内容に関してはそこまでのクレーマーに会ったことはありませんが、
そこまで攻撃されることもあるのですね。
確かにその方は論文の典拠もしっかり記されますし、対立的な意見もふくめるということで
あくまでも学術的な観点では正しかったんですよね。
ですが、例えば「コーヒーは健康に良い」と書いたのに「でも健康に悪いって説もある」と
すぐに書いてあったら正直「どっちやねん…」ってなりますよね(^_^;)

そもそも、固定ファンも多いのだから皆さんその方のメソッドが知りたいと思っているはずで、
重きを置くべきはそこなのかという感じもしますね…。

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