瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

キラメキのクリスマス10

2017年01月14日 18時39分06秒 | ハウステンボス冬の旅行記
…先に伝えておきます。
今から報告する内容は2012年12月2日に長崎を訪れた時のものです。
つまり今より約4年前の旅レポ…書き終るまで毎回こんな出だしで始める気か自分。(汗)
宿題溜めたツケはデカいと反省しつつ前回の続き、平戸観光ツアー後編です。


長崎は坂だらけ、平戸も坂の多い町だった。

    

↑急な傾斜の石段をひたすらテクテクと登ってく。
ボランティアガイドのおじさん情報によると、石塀に使われてるのは砂岩だそうな。
階段の途中で歴史上の人物に扮した若者に出会う、ザビエルさんだけは説明無しでも解った、流石は教科書でお馴染みのザビエルさん!
インパクト有る肖像画のお陰で、ザビエルさんのあの独特のポーズが今でも頭に浮かぶ。

    

↑平戸藩主、松浦家の元屋敷で、現在は松浦史料博物館として公開。
松浦家は鎌倉時代の初期に平戸に落ち着いて以来、幕末に至るまでの約650年間統治してた事から、遺産がほぼそのまま残されてるとか。
平戸城も平戸藩松浦氏の居城だった物で、平戸の歴史は松浦家の歴史と呼んでも過言でない。
入館料は大人510円、この時はイベントか何かやってて、残念ながら私らは入れず。
せめてもと屋敷周りを散策、高所に建てられてる為、見晴らしが素晴らしかった。
旧い教会と旧い寺院と旧い日本家屋が混在する眺めは、平戸ならではの風景。



↑続いて寄った六角井戸、1667年、鯨組井元氏の真教寺創建時に、寺付きの井戸として掘られた物だとか。
異国から運ばれ根付き、樹齢数百年と云われる大ソテツも観たんですが、写真を撮影する暇が無かった。
ボランティアガイドのおじさんが目に見えて焦り出し、この後予期しなかった展開に…!



↑瑞雲禅寺…平戸観光の目玉「寺院と教会の見える風景」の一角を成す歴史の古い寺だそうだが、「時間が無い」とガイドのおじさんに急かされて素通り、境内には「コルネリアの塔」と呼ばれる物が建ってるらしい。
何だそれは?日本にそぐわないカタカナ表記、めっちゃ気になるんですが!
実物を観る事が叶わなかったので、ネットで画像を検索しました。
正式名称は「コルネリア供養塔」、オランダ商館第5代館長ナイエンローデ(ハウステンボスにも同じ名前の城が在るね~)と日本人の女性との間に産まれた娘、「コルネリア」が父の菩提を弔う目的で建てた物らしい。
写真と詳細については、この方の記事を参考にされてください。
(→http://blog.goo.ne.jp/maru-akko_august/e/82ca674e70fac8bacbd1a83f64a6db1d)
コルネリアさんの生涯だけでなく、平戸の歴史についても解り易く書かれています。(この方の記事では「コルネリヤ」名義になってますが、ここでは平戸観光案内サイト「達人Navi平戸」での表記に合わせます。)
「塔」と呼ぶには小じんまりした印象、前回話に出したジャガタラ娘像同様、国際結婚❌だった時代を映す歴史の遺産ですね。
しかし宗教の垣根を越えて供養塔を引き受けた寺が在った事は、一縷の救いに思えました。
当初引き受けた寺は瑞雲寺でなく、本成寺だったようですが。



↑瑞雲寺と光明寺と平戸ザビエル記念教会とが交差して見える坂の風景を指して、平戸観光の目玉スポット「寺院と教会の見える風景」と呼ばれています。
キリスト教が根付いた島、平戸には14ものカトリック教会が現存するとの事。
今回、私らがこの観光ツアーで最も楽しみにしてたのは、平戸の教会見学でした。
和と洋が入り交じるエキゾチックな風景を前に、高まっていく私達の期待、しかしガイドのおじさんは非情にもタイムアウトを告げたのだった。

「ツアー終了の時間が来たので、集合場所に戻ります!」

…………そ ん な 殺 生 な !

平戸に来て教会を観ずに終わるという不完全燃焼、思い起こせば田平天主堂にも行ってない!契約不履行だ!!
ツアー料金1,000円での参加なので許したが、現在の料金4,800円で参加してたら許さなかったぞ!(笑)
ガイドのおじさん悪い人ではなかったけど、次回行くならガイド無で行きたい。
ガイド無が駄目ならツアーでなく自力で行く。
教会が数多く現存する平戸は、クリスマスシーズン中が特にロマンチックでお勧めらしい。
イブから聖夜にかけ、1泊2日の教会廻りツアーなんてのも行われる。
日本に居て本格的なカトリックのクリスマスを体験出来る、それが平戸のクリスマスシーズン。
土日祝日限定だが平戸廻り周遊観光バスが走ってるとか、詳しくは平戸観光案内サイト「達人Navi平戸」をご覧ください。



↑心残りは数々有れど、ツアー出発点近くの通りまで戻って来ました。
この通りに在る老舗菓子屋「蔦屋」で、バスガイドさんが待っていると言うので、そちらへ向かう…書き忘れてたけど、昼食込みの自由時間以降、観光案内はボランティアガイドの方に引き継がれ、バスガイドさんとは暫くお別れしてたのです。
てっきり私はバスガイドさんが平戸の町も案内してくれるものかと…。
午前中曇っていた空は、午後過ぎる頃、晴れ間が覗くまでに回復。

    

↑銘菓カスドースで知られる「蔦屋」、創業は1502年と云う平戸きっての老舗菓子店で、かつては平戸藩主・松浦家の御用菓子を務めていたそうな。
515年前から営業中って老舗中の老舗、歴史の証人クラスですな!
平戸に渡来した南蛮菓子は、各地に伝わり日本の菓子文化に影響を与えた。
そもそも菓子の材料に欠かせぬ砂糖の貿易は、平戸から始まった事だし。
現在、蔦屋では、松浦家が所蔵する百種類の菓子の名前と製法が記された「百菓之図」を元に、かつての銘菓を復刻させるプロジェクトに取り組んでるそうな。(TBSのふしぎ発見!でそんな内容の回を観たな)
お菓子大好きだった松浦家35代のお殿様が着想し、6年の歳月をかけて完成させたと云われる「百菓之図」。
全てカラーで細かに描いてあったお陰で、平戸銘菓は当時の姿のまま残されてるそうだ。
その代表格「カスドース」を、店内でお茶と共に頂いた。
珈琲も出してくれるというサービスの良さ、流石五百年以上続く老舗は違う。
店内は広々としていて老舗らしい風格、店のサイトによると、三浦按針ことウィリアム・アダムスが暮らした建物だとか。
カステラを卵黄と糖蜜に漬け込み、揚げて砂糖をまぶして作るカスドースは、想像してたより甘さがきつくなかった。
…お茶が無いと食べるのきついとは感じたけどね、松浦家のお殿様はかなりの甘党だったんだな。(笑)
夕方近くに入ったせいか菓子の多くは売り切れており、今風の和菓子とか洋菓子しか売ってなかったのは残念。
カスドースと並び、百菓之図に記されてると云う伝統菓子、「牛蒡餅」がどんな物か凄く気になったのですが…ここで銘菓を買うなら早目の入店をお勧めします。
買って食べた今風の麸饅頭は上品な甘さで美味しかった、写真は撮り忘れました。(汗)



↑ボランティアガイドさんとは蔦屋を出た所でお別れ、コースの最終ポイントである平戸瀬戸市場へバスに乗って向かいました。
平戸大橋を臨む風光明媚な場所に建つ市場は、新鮮な魚介類や野菜の他に精肉や米まで手広く揃えてます。
2階には展望デッキ付きレストランも有ったそうだが、時間が無くて私らは寄りませんでした。
市場に到着する頃、空もスッキリ晴れ渡り、陽射しを反射して光る海が眩しかった!

    

↑平戸の名産品が一堂に集まる市場、ぶっちゃけ蔦屋とここ寄るだけで、平戸土産を買い揃えるのに充分な感じする。
ここで私は味付けあご(飛び魚)を買ったが、平戸名産の魚と言ったら平目だ。
1/20~3/31迄、平戸では平目祭を開催するそうだ。
平戸で平目…何だかちょっと洒落っぽい。
味見させて貰った一袋200円の蜜柑も実に甘くて美味しかった。
借りたトイレも綺麗でしたよ。

    

↑気になってた牛蒡餅を発見、蔦屋でなく熊屋が卸した物らしいけど。
牛蒡を象った菓子で、牛蒡を原材料に使ってる訳ではないそうだ。
白黒と2タイプ有、味と食感はういろうっぽい。

    

↑お徳用「丸ぼうろ」も購入、実は平戸銘菓でなく、佐賀に昔から伝わる菓子だとか。
素朴な見た目に反して、ポルトガルの郷土菓子が起源と云う、南蛮渡来の由緒有る菓子で、味は卵パンに似てる。
卵パン知らない人には、甘食をソフトに乾燥させた様な食感と言えば、何となく伝わるだろうか?
素朴な味が癖になる、今回の個人的ヒット土産はこれ!
駄菓子好きは多分嵌まるに違いない。

市場で買い物をし終えた後は、ハウステンボスに到着するまで、運転手を除く全員、バスの中で寝てました。
ちなみにツアー参加者で希望が有れば、途中で佐世保駅で降りる事も可能。
この時は誰も佐世保駅で降りる人は居らず、バスはハウステンボスに真っ直ぐ向かって16:10到着、バスガイドさんと運転手さんに御礼を言って別れました。
私ら以外に1人で参加してた方は、場内ホテルに宿泊しているとの事で、入国棟近くで別れる形に。
「教会行けなくて残念でしたね」と、互いに心残りを口にし、サヨナラ致しました。
平戸観光ツアー編【完】、次回からハウステンボス観光編に戻ります。

エキゾチックジャパン平戸は美しい町でした。
特に菓子文化に興味有る人なら一度は行くべき。
平戸を知らずして日本の菓子を語るべからず。





書き忘れ(汗)…BSジャパンで毎週火曜20時~放送中の人気番組、「空から日本を見てみよう+」で、1月17日(火)に長崎県、雲仙・島原を取り上げるそうです。(その前回は長崎市街だった…今なら無料で視聴可能。)
平戸は今回取り上げ無くて残念ですが、ヘリから空撮した長崎雲仙・島原の眺めをお見逃し無く!私も観ます!

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