言葉のかけら

エルヴィスのレパートリーを日本人の視点から読み取る訳詞プロジェクト「言葉のかけら」

かけら補足資料「The Next Step Is Love」

2017-04-29 20:00:00 | かけら補足資料

【 though lookin' back it's so hard to believe 】
「恋へもう一歩」(The Next Step Is Love)は
1970年6月7日にナッシュビルのRCAスタジオBで録音。
1970年7月発売のUS Single (Monaural Version)は、
テイク11をマスターに選び、
1970年6月9日に(何らかの楽器)をオーバーダブし、
1970年6月22日にコーラスをオーバーダブし、
1970年6月30日に管楽器と弦楽器をオーバーダブして完成。

・・・と、セッション情報にここんとこ、これといった進展が見られず
この時点で話題にすべき点もこれといって無いわけですが
ひとっぱなし絞り出しますと・・・
2011年発表の海賊盤「Unedited Masters Nashville 1970」に収録された「The Next Step Is Love」には
(リンク先YouTubeの17分9秒目あたりに)正規盤ではミックスされなかった
ピッコロトランペットの先走り」が聞けたりするのですが
この海賊盤バージョンは、ピッコロトランペットが前半では右側にミックスされ
後半では左側にミックスされるといった「いささかの捏造感」を感じさせるものですので
もしかすると私が「演奏者の失敗を見つけた」と先走っているだけなのかも知れません

こいつはステレオだからLP「That's The Way It Is」バージョンです。


【 the evening shadows of a perfect day 】
FTD「Writing For The King」を読みますと、作者「Paul Evans / Paul Parnes」がそれぞれに「The Next Step Is Love」は「The Beatles」と「Jimmy Webb」の影響を受けていると証言しているのですが、前者についてはピッコロトランペットが聞こえる「Penny Lane (つべ)」のことだと理解しても、「Jimmy Webb」については「作風が・・」としか受け取れませんでした。
結構「ジミー・ウェッブ」を調べてみたんですけど

ちなみにエルヴィスは「Jimmy Webb」の作品「MacArthur Park」を
1968 Comebck」で口ずさみ、「By The Time I Get To Phoenix」を
フェニックス公演」で口ずさんでいますので「話の広がり」からすれば、
エルヴィスとジミーに関しては、そちらの方向に進むべきなのでしょうね
 
 
           (← なすすべなく無理矢理納得の姿)


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