賢い子に育てたい!

家庭学習や中学受験について、いろいろと書いていきます。

先取り学習の注意点

2011年07月14日 | 中学受験
先日書いた記事「中学受験に向けての我が家の取り組み」の内容について、あるコメントをいただきました。

「中学受験に向けて、小学校3年までに6年間のものを終わらせるという方法。
 これには、少し危険を感じるのですが。
 実は、公文の先取り学習ってどうなの?と正直思うところがありまして。」
「9歳の壁とも言われていますが、抽象的なものの考えが発達する以前に、
 プリントで6年生の学習内容を教え込むというのは、弊害があるように感じます。」

コメント欄でお返事しようかと思ったのですが、書きたいことがたくさんあり過ぎて長くなってしまいそうだったので、記事に書くことにしました。
私は正直、このようなコメントをいただいてすごく嬉しかったんです。
みなさんが疑問に思ったことを、どんどん教えてほしいのです。
私自身も改めて考え直すきっかけになったり、勉強し直さなければならないことがあったり。
質問に答えることにより、自分自身も成長できる気がします


今回は、「公文の先取り学習ってどうなの?」という質問にお答えしたいと思います。

私は公文をやっていませんので全ての内容を詳しく知っているわけではありませんが、知ってる限りの内容でお答えします。
我が家で先取り学習をしているのは「算数」だけですので、算数に関してだけになりますが
公文の算数は、「文章題が極端に少ない」「図形問題がない」というのが特徴的です。
HPにもその理由は載っていますが、数学を専門的に学習してきた私の考えとしては正直「???」です。
ただ、「将来理系に進みたい」と思っていない人にとっては、そんなに重要なことではないのかもしれません。
計算問題さえできれば、ある程度の点数は取れますからね…。

話は少しずれますが、公文のシステムって文系向きな気がします。
ひたすら同じような計算問題を数多くこなし、無意識(?)に計算できるようにする。
理系の私(&息子)から見ると、同じような問題をなんで何度も解かなくてはならないのか疑問に思ってしまうのです
公文の先生が言うことには、「頭で考えなくてもスラスラ解けるレベルにまで持っていく為」だそうです。
簡単に言えば、機械的に計算できるようになるまでやるということですよね。
これは、理系の人からしてみると「全く意味がない」と思えることです。
理系というのは、例えば公式があったら、そこからいろんな形に変形して考えることができます。
だから、覚える内容は本当に少しでいいんです。
応用できますから。
全てにおいて、概念をしっかり理解できているということです。
公式についてもそうですね。
理系の考えとしては、丸暗記というのはほぼないでしょうね…。

公文の先取りに話を戻します。
公文というシステムは、解き方は教えてくれるけれど概念の説明はないですよね。
そこが問題なのではないかと思うのです。

小学校2年生で習う「長さ」を例にして、説明します。
「1cm=10mm」ということを、公式のように丸暗記してしまえば確かに問題は解けます。
でも、何故「cm」と「mm」という単位があるのでしょう?
例えば、1cmよりは長いけど2cmよりは短い物があったとします。
もし「cm」という単位しかなかった場合、その物の長さを正確に測ることはできませんよね。
「1cmと2cmの間かな〜。でも、2cmにちょっと近いかな〜。」なんて、曖昧になってしまいます。
でも、「mm」という単位があれば「1cm6mmだ!」ときちんと測ることができるんです。
極端な例にはなりましたが、これが「単位の概念」と言えるのではないでしょうか。
この「概念」の理解がしっかりできていないと、「水のかさとはかり方と表し方」で微妙になり、5年生の「単位量辺りの大きさ」でつまずいてしまう可能性が高くなります。

我が家でやっている内容は公文とは全く違うものなので、文章題も図形も出てきます。
そして、概念もしっかり説明しています。
ここでお話しておきたいことがあります。
もし算数の先取り学習をお考えのママさんがいらっしゃって、私の書いた記事をお読みいただき、我が家でやっているのと同じようなプリントで学習を始めた場合の注意点です。
私は数学を専門的に勉強してきて実際に生徒に教えているので、「概念」の説明も出来ますし単元毎の注意点などもわかっています。
例えば、「この単元は○年生で習うあの単元につながるから、この部分をきちんと説明して完全に理解させておかないと。」など。
そうすることにより、間違った先取りにはならないように注意しながら進められるのです。

だから、もし教えた経験のないママさんが先取り学習を子供にさせる場合は、最初にママ自身が全単元に目を通してください。
実際に解いてみて、どの単元がどの単元につながるのかをまず理解してください。
そして、公式のようなものを教えるときには、その公式の意味を必ず説明してあげてください。
すっごく大変な作業だと思います。
でもそれをしないと、ただの詰め込み学習になってしまう可能性が高いのです…。


あと、「図形」の学習についてです。
公文では省いている「図形」ですが、算数といえばここでつまずく子がかなり多いですよね
「図形」というのは、幼児期の遊びでも差がついてしまう気がします。
例えば、積み木やブロックやパズルでどれだけ遊んだか。
そういえば、小学校受験の問題(図形)は今後の学習で必要な知識がほぼ入っていると思います。
あれが全てしっかり理解できていれば、今後図形の問題でつまずくことはないんじゃないかな〜なんて思えるぐらい
もちろん、ペーパー学習に入る前に実際にものを使って説明してあげないと効果は半減ですが


先取り学習というのは、意外と大変です…。
とにかく、「概念」を理解させることが大切だと私は思っています。


次回は、もう1つの質問「9歳の壁」について書きたいと思います。


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キーワード
小学校受験
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2 コメント

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Unknown (ikko)
2011-07-15 16:22:41
色々、詳しくありがとうございます!
そうなんですよね〜!
公文式もやはり、使う側次第でいい学習にも悪い学習なるんですよね。
入試に向けて、安易に先取りを…というのは、とても危険ですね。
実際に、公文をしている方の日記など読むと、宿題に追われていたり、
学習習慣をつけるどころか、子どもを勉強嫌いにさせていたり、じっくり考えるような頭を使う学習をさけるようになったり、
親が先のプリントに進むことばかりに目が言っていたり、三学年先の学習をしてる〜というけれど、終わったことは忘れてるとか多いですよね。
一般的には、親に教える経験がないことのほうが多いわけですから、そのような結果になってるのでしょうね。
幼児教育って、考えれば考えるほど深いな〜というか、子どもと大人は違うということを知らないことには、進まないものですね。
次の更新も楽しみにしています!

ikko様 (kotetsumaman)
2011-07-16 17:09:22
早速のコメントありがとうございます

前回のikkoさんのコメントのおかげで、先取り学習の危険性について書くことができました。
ありがとうございました

子供のタイプによっても、先取り学習ができるかできないかに分かれるんです。
それは、幼児期の学習内容によるものです。
それについては、次回の記事に書きたいと思っています

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