チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

和の風水

2013年11月30日 09時33分06秒 | 日記
チャコちゃん先生は「和の風水」という本を三五館から出していただいている
風水の基本は今は亡き「鮑黎明」先生に教わった
そしていまその後長男の「鮑義忠」先生にも師事している

「風水の鑑定は命を賭けてやる者です」
と言われている
チャコちゃん先生は命をかけているのはほかにあるので
それはきものが教えてくれた日本の文化を世に広めること

であるからして風水鑑定のほうは及び腰だ

しかし
きものを深く掘り下げて行っていたら風水に出会ったので
そこの部分は大事にしたいと思う
其れは何か

昨日はそのことのうち合わせをした
陰と陽の調和を身をもって「衣」に表している日本のきもの
右身頃左身頃を合わせて着るこのきものの形
中に体を入れる人の居心地の良さ

八方の方向からきものに「気」が通って行く
袖口、身8つ、振、衿、裾
常に「気」を入れながら行動をしている

八方の「気」は風水で云えば
天、澤、地、水、風、山、雷、火の八つの気を取り入れていることになる
こういうことを分かっていてこのきものの形ができたのだろうか

きもののいろ
きものの柄
みんなこの八方の事象から組み込まれている
其れを追究しているとサスペンスドラマのように面白い

たぶんチャコちゃん先生死ぬまで続けるだろうこの作業
だから風水の鑑定に命はかけないけど
この和の風水には命諸々愉しませてもらうつもり
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写真のモデル

2013年11月29日 09時31分26秒 | 日記
久し振りに雑誌のモデル撮影
「朝早いけどスッピンでいらして下さい」
と編集者から電話

スッピンで勝負できない顔になって居るので眼鏡を掛けてタクシーに乗る
煌々と照らされた鏡の前に座る
「ああひどい顔」
と独り言

ヘアーメイクのSさん
「お変わりありませんね」
とにこやかにチャコちゃん先生の顔作りを始める
顔を触られると気持ちよくて眠くなる

プロのフアンデーションの付け方は本当に丁寧だ
指で叩くように肌にしみこませる
しわが深くなっているのでやりにくいだろうなあと思う
しかしそんなこと微塵にも態度に見せない

「お肌の手入れがいいですね」
いやまた褒めていただいた
そうやって心をほぐしてくれるのだ

シミも綺麗に隠れていく
ライトに映える顔造りなので実際は厚化粧
見違えるようにぱんぱんの肌になっていく
なのに基本の顔は変わらない
当たり前だけどちょっと見は20歳は若く見える
「ホー化けた」

髪を結う
「このカット上手ですね髪の毛が手の動きにきちんと収まります」
形を作るために手に髪の毛を取ると
其の髪の毛の束がもう行く方向に決まっているのだそうだ

こう言うカットをなさる方は滅多にいらっしゃらないと
「スゴイですねいつものk先生ですか?」
「そうなの私が一人でやりやすいようにカットして下さっている」
「こう言う方そうはいらっしゃいませんね」

髪を結うのに時間がいつもの半分だったそうな

褒め上手にのせられて気持ちよくカメラの前に立てた
現場の雰囲気作りはこう言う裏方さんの気配りによるといつも思う
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色霊

2013年11月27日 09時28分27秒 | 日記
いまアッハン塾で「色のエネルギー」について書いている
きょうは何色にしようかな?と考えていたら
「日本人は色のエネルギーとは云わない色霊(いろたま)という」
という言葉が胸に浮かび上がり
「すみません」
と思わず頭を下げたチャコちゃん先生

色にはそれぞれの色の神様がいるので色をもてあそんではいけない
これは
チャコちゃん先生がきものの研究を始めるきっかけとなった
草木染めという言葉の創設者山崎斌さんの言葉

日本では全ての植物から色が出る
其の色は天に与えていただいた物なので
自然素材のものに染めなければ色に失礼だ

こう言う大切なことを教えていただいていたが
若いという傲慢さがいつの間にかその言葉を忘れてしまっていた

しかし
マインドカラー・息吹という色の本質を探り当てた
松尾惠理子さんも
「色の神様は厳しいので色をもてあそぶことは出来ない」
と仰っていた
生半可な態度で色と向き合うことは避けたい

お二人とも色は単なるエネルギーではなく
やはり「色霊」なのだと気付かれた人たちだ

全てのものに神宿ると思う日本人の
色に対する敬虔な態度なのだとおもう
今朝
そのことに気が付いたチャコちゃん先生
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カレンダー

2013年11月26日 09時23分46秒 | 日記
本屋さん二行くと山のようにカレンダーがある
目に付くのはネコのカレンダー
可愛い姿を惜しげもなく見せている

そして風景や絵画

ひところ女優さんのカレンダーが大流行した
お陰でチャコちゃん先生スタイリストとして腕をふるっていたな
東宝のカレンダーは15年以上かな
カネボウのカレンダーは20年以上

表紙になる女優さんは必ず和服
会社が一番売りたい女優で其の会社のスターであることの証明
着るきものも華やかで質の良い物が求められる

時代が豊かな頃はわざわざ創っても良かったが
だんだん景気が傾くとあるものから選ぶことになり
予算と女優さんの好みの板挟みでくろうしたなあ
なにせ13枚の和服を揃えるのだからタイヘン

しかし時代と共に
モデルさん女優が増えてくると
カレンダーには洋服姿が多くなり
終わりの方は表紙と2人くらいの女優さんのきものを揃えれば良かった

そのうち其のカレンダーつくりもなくなってしまった

取材で地方に行くと取材先の家や酒屋また飲み屋に其のカレンダーが架けてあって
何か懐かしかった

更に驚いたのは台湾に行ったとき
女優さんの着物姿のカレンダーがいい値段で売られていた
「台湾だけではないですよ、韓国も中国もベトナムも日本の女優さんのカレンダーは飛ぶように売れていますよ」
次の年から海外土産はカレンダーにした

お酉さんの露天でも女優さんの和服姿のカレンダーは引っ張りだこだったナ

時代は変わる

今日は三の酉チャコちゃん先生は境内で日めくり買うのが慣わし
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三國連太郎

2013年11月25日 09時12分36秒 | 日記
いやはや三國連太郎の若いときの美しさ
本当に美しい
こんなに美しい人だったのかと吃驚スーさん

何となく見てしまった昔の映画
きびきびとした動きも美しい
チャコちゃん先生若いときは日本の映画はほとんどみていない
フランス映画党西洋かぶれも好いとこ

ですからして石原裕次郎さえ見ていない
最も北原三枝がステキと思ったので彼女主演の映画を二本くらい見たかな
と言うわけで
三國連太郎がここまで美しいとはつゆしらなんだ

白黒映画だったのでかなり昔のもの
一緒に出演の志村喬がこのあたりからおじいさんの良い味出している
彼は一体このときいくつだったの?
其れに何より女優陣達のエレガントなこと
着物姿の品の良さ言葉遣いの上品さ
ああーー

三國連太郎がエルメスのショーに出演しているときがあって
そのとき知人のモデルの楽屋見舞いに一緒に見ていた友人と尋ねた折
どういうわけか迷って
三國連太郎の楽屋に
「よかったわよーー」
と二人大声でハモッテ入っていったッ!

「あっそうですか?よかったですか?」
とあのスーさんの声
二人とも引っ込みが付かず
あのブレザーが似合っていらした、歩き方が軽やかで良かったですね
等々思いつく褒め言葉を並べたて
にこにこ顔に送られて這々の体で楽屋を出た

その後「釣りバカ日誌」のスーさん役でもエルメスのスーツを着てらして
「ああやっぱり自前なのね」
くだんの友人と「フアッションセンス抜群だわ」とすっかりお熱

三国さんはこの映画でも洋服の着こなし
マフラーの扱い方が洗練されていた

男のフアッションあらためて勉強しようかな
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地唄舞

2013年11月24日 09時33分42秒 | 日記
初めて地唄舞に接したのは20代の後半だった感じがする
お名前は失念したけど
おじさまにある座敷に連れて行かれた
勿論その後に出る料理に釣られたのだがーー

ローソクのあかりで
畳半畳縦横斜めに脚をゆっくり動かして
艶っぽい歌詞に合わせながら舞う
正座が苦手なチャコちゃん先生
脚を動かしたいけどそのときの衣擦れの音ガ響きそうで其れも出来ず
日頃お茶の稽古をさぼっているつけが回ってきたとふがいないーー

きものの美しさが凝縮されたお座敷芸だと感じた
姿が美しいと云うことが第一条件
それにきものの立派さと其の絹のドレープ
勿論動きがしなやかで無いといけないし
かといってメリハリがないともたもたしてみる人を飽きさせる

大人のおんながそこにいるという感じ
しかも女盛り(うおー)
贔屓は男が多いというのも頷ける

男はこんな遊びをしているのだと男の領域に身を置いて落ち着かなかった

昨夜台湾で知り合った知人のご招待を受け
国立小劇場に出向いた
井上八千代さんの舞は初めて見たが
チャコちゃん先生は
吉村ゆきそのさんの美しさとメリハリのある舞に心奪われた

20代に拝見したあのときの不思議な世界に連れて行かれそうになった
しかし座敷で拝見したいと思った

まさか弟子入りはしないけどーー
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新嘗祭

2013年11月23日 10時20分09秒 | 日記
今日は新嘗祭
飛鳥時代皇極天皇が定められ其れから続いている宮中儀式
五穀の収穫に感謝する日

いまは「勤労感謝の日」として休日指定になっているが
このいい方は
食物に感謝ではなく
人ノ働きに対して感謝をする日みたいな感じだ

五穀の収穫があってこれから一年食べることに困らないように感謝
皇居では重要な祭祀として粛々と執り行っている

この日は人々も食に感謝を捧げて
由緒ある神社では奉納式もある

明治神宮はこの日各地から送られてきた穀物や野菜が沢山供えられ
別の場所では野菜など購入も出来るので毎年冷やかし半分見に行っていたが
今年はどうだろう

この新嘗祭の朝
チャコちゃん先生のとこにも野菜が届き
このタイミングに思わず笑みがこぼれた
こう言うシンクロって好きだな

天皇陛下がお手植えした新米や稗、粟など
更に皇居の野菜を召し上がって
日本の五穀豊穣を祈って下さっている

日本は本格的に農業にきちんと戻らないといけない時期にきているとおもう
休眠畝をやめて全部を畝し五穀を植えると
外国からの輸入食料は必要なくなるらしいと
先日農地の面積を計算している方に出会ったが
こういういいことが
どうして実行できない国になったのだろう

今日は新嘗祭
日本の食材に感謝をしましょう
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きものの波動

2013年11月22日 09時59分30秒 | 日記
秋櫻舎では全員きものを着ているときが週に何回かある
そのとき全員でお昼の食卓を囲んだり
うち合わせをしていると
とても穏やかな空気が流れていることに気が付く

そのとき一人でも洋服の者がいると
その人の存在が稀薄になる

全員洋服のときもたまにある
時間がスピードを上げて通り過ぎるのが分かる

占星術の周藤先生が
ご自分のお店を閉めてビルの30階の事務所を借りてカウンセリングをしていたら
体が弱り気分がすぐれないので
きものを着るようにしてみたら一気に元気になったと仰って居た
今はいつお会いしてもお着物姿

鮑義忠先生も風水鑑定には必ず和服
其れはいろんな電磁波を絹が全てよけることが分かったからだ
と仰っている

夏は大麻にしてみようとーーも

石油繊維は便利で使いやすい
しかし自分の体のことを考えれば本当に其の繊維を着続けて好いのだろうかと疑問

私たちはすこし自分自身に目を向けて
食べるもの着る物そして住む家をもう一度見直す時期

なんといっても国が壊れる前に
日本人としての暮らし方の根本に向かって
実践する必要があるとしみじみ思う

きものの波動は人を穏やかにゆったりとさせる
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三度目の結婚

2013年11月21日 10時47分59秒 | 日記
芸能人には多い話だが
一般の人には余りなじまないおんなの三度目の結婚
「このひと」と決めて一生を添い遂げる
これはお互いに努力のたまもの

最近に分かったことだが男と女の心の違いがこんなにも凄いことだったのかと思う
全く違う人間なのだ
其れが分かる大人が
「たぶんこの人と合わせればうまくいくだろう」
とお見合いの話を持ってくるのであろうか

若いときはそういうことは分からないし
理解しようとも思わない
ここにいろんな誤解が生まれる

大店で育った友人が
「店の小僧さんにきついことを言っていたら親のいないときこっぴどく仕返しをされた」
それ以来男には決して相手が傷付くようなことは云わないことにした
家族に見せる顔と
外の顔は誇り高いだけに同じではない

そうやって結婚をしてもどこかですれ違いが生ずる
出も其れが当たり前だと思うと何でもなくとおりすぎる

自分自身の居心地の良さだけを求めると
何回も相手を取り替えたくなっていく
何処に折り合いを付けるかが課題なのだろう
其れを学ぶことが結婚と言う形なのかもしれない

今日の「和のこころ」は
「日本の冠婚葬祭」をいろんな角度から見たお話しにしようと思う
高輪「アイウイルビ-」18時30分、食事・お酒付き、会費5000円
090-3186-1802 松前さんまで
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五歳の祝い

2013年11月20日 13時54分04秒 | 日記
今日はお日柄も良く
田中の初孫五歳の祝い
朝から家中大賑わい

ご本人は人が大勢集まり其れがただ嬉しい
母親ガだんだん綺麗になっていく姿を見て
其れも嬉しい

おばあちゃんも晴れ着で美しい
ぱぱもいつもよりおしゃれ
気持ちが上ずり走り回る

「さあ優ちゃんのバン」
足袋を履く小さくてかわいい
襦袢を着る
「気持ちいい」
そうだろうそうだろう絹だもの

きものを着る
黙っていても袖に腕を通す遺伝子か
袴をはく
いきなり凛々しい顔になり
密かに鏡を見にゆくかわいさ

にんまりと笑い短剣で遊ぶ
羽織を着る
自分でもいつもの自分からかけ離れている感じがする
いつもと違う雰囲気でしばらくじっとしているが
いつもの自分にかえって
洋服を着ているときと同じように動き回る

一瞬の緊張
それが過ぎるとやはり男の子
じっとしてしていない
でも袴や短剣末広が気に入ったらしく
なかなかのご満悦

冠の筋目を祝うことで
家族が整っていく
これが日本人の家族の作り方なのかもしれない

佳き日
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