二月、三月と節分、ひな祭りと行事を通じて春の訪れを感じます。
心なしか暖かい毎日です。
やはり温暖化の影響でしょうか? この様な暖冬とは程遠かった、
十年前の二月小雪舞う底冷えのする寒い日に歳若くして最愛の
姉は突然天国に召された。
二月十三日で早十回目の命日を迎えた。あの日の事は忘れる事はない。
突然の悲報に言葉をなくした。
姉亡き後は暫く錯乱した頭と空っぽな心を抱えて一日一日をやっと
しのいでいた事を思い出す。
年老いた両親の哀しみはいかばかりで有ったことか?
月日を重ねるにつれて悲嘆は増すばかりで見ていることも辛くかける
言葉も出なかった。父は硬膜血栓で数年前に倒れ療養中だった。
母は大腸癌で手術して退院したばかりだった。
自分達が最愛の娘を死なせたと自責の念で一杯だった。
一生懸命に介護した父も今は亡き、母も施設のお世話になっている。
あの日の哀しい出来事を今の母は理解できるのか?
二月に入り肺炎に罹り今は施設から出て病院に入院して加療中。
身体が弱りながらもまた痴呆も少しずつ進み自分を見失いながらも
一生懸命に病と闘い生きる姿を目にして何を考え何を想い毎日
ベットに横たわって生きているのでしょうか?
生き抜くことの大切さをあのような身体になっても身を持って
私たちに示してくれているように見える。
天国の父よ!姉よ!母をどうぞ何時の日にか苦しむことなく穏やかに
人生の最期を迎えるまで見守ってあげて下さい。
年を重ねていく事は受け入れがたいが現実を素直に受け止め消えかかる
命の尊さを静かに収め明日えの希望と繋げていくことかも知れない。
母よ!待っていてください、娘とお見舞いに行きますからね。