IT専門の調査会社である米国Gartnerは1月23日、2012年における世界の電子機器メーカーの半導体需要に関するリポート(速報値)を公開した。それによると、韓国のサムスンが2012年にAppleを抜き世界最大の半導体購入企業となったと、Gartnerは新たなレポートで述べた。
Gartnerによると、2012年を通じて半導体市場全体が3%のマイナス成長となっている中、SamsungとAppleの2社は2011年比15%増、79億ドルの半導体需要増となり、合計453億ドルもの半導体を消費したという。特にサムスンの購入額は8%増の239億ドルとなり、これは前年比29%増で、サムスンのモバイル機器の販売が急増しているこ
とを反映している。前年度1位のAppleも7.2%にあたる214億ドルの購入額で前年度比14%増だが、サムスンには及ばず半導体購入額トップの座にとどまるには不十分だった。
逆に、上位10社のうち、最も半導体の消費を減らしたのはNokiaで、スマートフォン市場での劣勢を反映している。
今回のランキングは、サムスンがモバイル市場での足場を固め、コンピューティング市場全体がPCからモバイルに移行していることを表している。それは上位10社のうちランキングを下げた6社は主にPCを販売している企業であることからも理解できる。
HP(Hewlett-Packard)は2010年に1位だったが、2011年にAppleとサムスンに抜かれて3位に転落、2012年も同じ順位にとどまった。同様に老舗PCメーカーであるDellも購入額を13%減らし、昨年同様4位に甘んじている。
Appleとサムスンはモバイル業界の全利益を占めており、サムスンは携帯電話の販売台数でトップに立っている。主力スマートフォン「GALAXY S III」は「iPhone」よりも売れていると一部のアナリストはみている。テクノロジ系調査会社Strategy Analyticsは2012年11月、サムスンのGALAXY S IIIが第3四半期に世界で最も人気の高いスマートフォンになったと述べた。もっとも、同社はサムスンがそのタイトルを2012年内にAppleに譲るとも予測していた。
「GALAXY S III」と「iPhone5」の売れ行きとは関係なく、普通に考えれば仕入れ額が多い方が出荷も多いわけで、尚且つAppleは半導体使用量がスマートフォンより多いパソコン(MacPC)の出荷数がサムスンより多いことを考えると、モバイルの世界でのNo1はサムスンってことになるのでしょう。
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