ログアウトは両替前で ーある巫女の記録ー 

信長の野望オンラインでの体験を小説風に綴っていきます。
無印からの体験です。

最後の枠

2017-06-20 08:45:13 | 冥神真琴
「そうですか~。それはよかったです~。」

観光中春日山に立ち寄り
久しぶりに霧吹さんに会った私は侍の養子を迎えた事を話した。

「順調な成長ぶりです。金策はやはり難しい職のようですが
修行に関しては今は不安になる要素はないです。」

そういえば白蛇で会った狐さんもお侍さんだったような…。
今はあまり会う事が無い。


「狐さんは元気にしていらっしゃいますか?確か侍様でしたよね?」

霧吹さんはクスクス笑う。


あれ…?違った?



「あれは鍛冶ですぞ~。」

霧吹さんは頷いた。


鍛冶様!?

あれ…。

侍の風貌に見えていた私は驚く。




「まぁ衣装が鍛冶っぽくなかったから勘違いされたのですな。」

「…。そういう事だったのですか…。」




お洒落装備か…。
あの頃の私はそんな装備がある事すら知らなかった。
2つの装備を交互に着ていたし
ある意味所持している装備は全て本気装備だった。
ボロボロだったけど…。





「かーさんが居なくなってどの位でしょう?もう忍者は迎えないのです?」

霧吹さんは私の顔を覗き込む。




果鈴が消えてからもう忍者の養子を迎える予定は無かった。
あの子の身代わりを迎える事は裏切りになるような気がして…。



私の気持ちを察した霧吹さんはゆっくり話し出す。



「もし…、今度万が一養子を迎える事があれば
その子の名前私が考えてもよろしいです?」



養子の名前…?




「…はい。でも忍者はもう…。」


「どんな職でも良いかと思いますよ~。
鍛冶でも陰陽師でも忍者でも。
ただ今度養子を迎えるとすれば最後の子ですよね?
その子の命名に私を携わらせて下され~。」



最後の子。
同じ場所で迎えられる養子の数には限りがある。
昔は私を除き2人だったが現在は3人まで迎える事が出来ていた。
もう戻る事は無い果鈴という存在を
私はいつの間にか頭数に入れていたのかもしれない。

これ以上養子を増やすつもりは無かったけれど…。




「万が一です。迎えるような事があれば。」


霧吹さんの中で果鈴は生きているのだろうか…。
こんな風に言ってもらえるとは思っていなかった。

もう誰も知らない果鈴という忍者を
記憶して下さっている方がここにいる。
最後の最後まで消える事を心配してくれていた。





私は果鈴が存在していたであろうその枠に
養子を迎える事を少し考え始めていた。


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