ログアウトは両替前で ーある巫女の記録ー 

信長の野望オンラインでの体験を小説風に綴っていきます。
無印からの体験です。

友達として

2017-08-30 09:49:54 | 冥神真琴
あれから亮さんは私を戦闘に連れ出してくれる事が増えた。
亮さんにも仲間が多く何度もご一緒していくうちに
その方々とも顔見知りになりつつあった。

皆さんとてもいい人。
スキルの高い方ばかりなのに
親しみやすく優しい人達。

友人としての亮さんは本当に素敵なのだ。
武器や戦闘について真剣に話し合っている姿は
とてもあんな事を言うような方には見えない。


このままがいい。
こういう姿の彼を私はずっと見ていたい。
ご一緒するたびいつも思っていた。




プライドの高い方 だとは思う。
あまり知人に甘えるような人では無い。
表面上はとても気高い武芸様。



「好きだよ。」



彼は戦闘中時々私の耳元でささやく。



「何も聞こえません^^」


「えーw」



そんな風に返すのが精一杯だった。







みんなこんな時どうしているのだろう。
相思相愛なら何の問題も無いけれど
友人として好き という場合
その関係は成立しないのだろうか…。


最近は1人になるとそんな事ばかり考えていた。







私が彼との事で悩んでいるこの頃だったと思う。
柳さんから詩皇さんの話を聞いたのは。


「また石打ってんのか^^?」

「うん^^」

「そっか^^調子どうだ?」

「今週は器用と土がいい感じかも^^」

「…そうか。…実はさ、弟が」

「うん?」

「…弟に女が出来るかもしれない。」

「え?…もしかして前に好きだって言ってた人?」


柳さんは私の言葉に答えない。


「まこはさ、どう思う?」

「どう…思う…って?」

「あいつに女が出来た方がいいと思う?」


聞かれている質問の意味がわからなかった。


「…好き同士なら…いいんじゃないかな…。」

こんな答えでいいのかな…。
柳さんが私に何を聞きたいのか理解できず
ありきたりの言葉を発した。


「うん…。そうだよな。」

「…。」


なんだろう、この空気。



「もし何か悩んでいるなら聞くよ^^いくらでも^^」

この妙な空気を変えたくて私は柳さんに言う。


「…おう^^あいつに言っとく。聞いてやってくれ^^」





相思相愛では無いのかな。
柳さんの言い方には少しひっかかるものがあった。
自分の事もきちんと処理出来ていないのに
人の色恋の相談に乗るなんてどうかとも思ったけれど
私は詩皇さんの力になりたかった。



親しい友達として。


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