「こちらのお二人は知人です^^」
私は馬流さんと親族の鍛冶様を紹介する。
「弱いですがよろしくお願いしますw」
馬流さんは無口な親族の鍛冶様に代わりみんなへ挨拶をする。
「こちらこそ!」
「私も弱いですよw」
「確か7から倒すんですよね?^^」
今日集まって下さった方々が
どんな雰囲気の方なのかその談笑の中からさりげなく確認する。
そのやりとりを見て
私は少しだけ安心した。
やるからには勝たねばと思う反面
事故が起きないとは限らないから。
党員の立場であれば
「気にしない^^」
「大丈夫、大丈夫^^」
となだめる側の役で済む。
けれど
党首となればどうするかの決断が必要になってくる。
特に知人が一緒にいる場合
絶対的に必要な他の党員に対してのフォロー。
どんなに知人が大事でも
知人を優先する事は出来ないのだ。
私と同じような眼差しで談笑を穏やかに眺める陰陽師様。
この方はおそらく何度もここへ来ているはずだ。
余裕のある方は静かな方でもその雰囲気でわかる。
「遅くなりました~!」
「いえいえ^^」
息を切らし私の元へ走ってきた忍者様を勧誘し
私達は鬼門比叡山へと入った。
元々馬流さん一家は闘争心のある方々では無いように見える。
みんなとお喋りをする時間が1番楽しいと感じている方だと
私はそう思っている。
無駄に長くここで暮らしている私は
多少教えてあげられるであろう知識も少なからずある。
けれど
とにかく私はそういう指示が苦手で
特に戦闘に対しての動きに関して
「こうして ああして」
と言う事があまり好きでは無い。
馬流さんの鍛冶様。
生命の少なさ。
バーが読めない為極みも切れる。
薬師様は必死に治療を行ってくれるが
とにかくもたない。
正直これは… という状況だった。
「ごめんなさいっw」
馬流さんはその度みんなに必死に謝っていた。
「いえいえ~^^」
真っ先にそういってくれたのは陰陽師様。
戦闘中鍛冶様の落ちる頻度で皆さんは多分悟ったと思う。
勝てない と。
薬師様は上手な動きをする方だ。
鍛冶が落ちる原因は彼女では無い。
全ては私の責なのだ。
「まこタン、ごめんねwこんなに強いと思わなかったw」
馬流さんは小声で私に言う。
「ううん。痛い思いさせてごめんね?」
私も馬流さんに小声で言う。
「すみません、もう1戦お付き合い頂けますか^^?」
私は気を取り直し党員の方に聞いた。
「もちろんですよ^^」
「行きましょう!」
敗北理由はみなさんわかっている。
おそらく勝てない事も。
ここでの募集は今たくさん立ち上がっている。
敗北してもそれぞれ党首として行く事が可能だし
それだけが救い…。
そんな温かいお声が響く中
薬師様は静かだった。
その態度は
何故この鍛冶で行けると思ったのかを私に問うような眼差しだ。
馬流さんには申し訳ないけれど
彼女の気持ちが痛い程伝わり辛かった。
きらりからの話。
回復役としての負担。
盾がもたないというのは旗折れを意味し
その残酷な環境を今 私が作ってしまっているのだ。
この1戦で終わりにしよう
私はそう決断した。
数発で落ちる馬流さんの鍛冶様。
私は皆さんに平伏する。
「集まって頂いたのに本当に申し訳ございませんっ。」
「頭を上げて下さい^^」
「今回は仕方無いですよ~。運もありますし^^」
違う。
運の問題じゃない。
これは私が成長途中の知人を安易に連れ出して
油断した結果だ。
馬流さんも私の態度に続いて平伏し謝っていた。
なんて事をしてしまったのだろう
手伝いをするつもりが知人に平伏させてしまうなんて…
皆さんはそんな私達を優しくなだめ徒党を抜けていった。
「まこタン」
馬流さんは落ち込む私に声をかける。
「うん^^?」
「ごめんね、俺の責でまこタンに迷惑かけちゃったね…w」
「馬流さんの責じゃないよ^^私が考えなしだっただけ^^」
「本当にごめんwまこタンごめんねっ?」
馬流さんは何度も私に謝っていた。
あなたが悪いわけじゃない
私が彼をこんな目に合わせてしまったのだ。
「もう少し強くなったらまた絶対行こうね^^?」
「うんw」
私は馬流さんにそう言い残し小谷へと急いだ。
あの薬師様
浅井の方だった。
もしまだいらっしゃるなら…
そのお姿は小谷の両替前にあった。
「先ほどは本当に失礼いたしました。ご迷惑をおかけしてしまいまして…」
私は何も考えず唐突に彼女へお声をかけた。
「あっ、いえいえ。お気になさらず。」
少し驚いた表情をした薬師様は私に丁寧にお辞儀してくれる。
「でも」
「はい。」
「知人の鍛冶様はまだ鬼門に来るには早かったようですね。」
「はい、そうだったかもしれません。私が安易な考えだったばかりに…」
「なるほど。今後は少し気をつけた方が良いかもしれませんよ?」
「本当におっしゃる通りで。すみませんでした。」
「いえいえ。それではこれで。」
「はい^^お引き留めしてすみませんでした^^」
薬師様には不快な思いをさせてしまったが
こうして少しお話をさせて頂けたおかげで
勝手ながら気持ちが落ち着いた。
今回は皆さん寛大な方が多かったが為
とがめられずに済んだけれど
実際ならもっと馬流さんに悲しい思いをさせてしまう所だったのかもしれない。
彼に先へ進む気持ちがあるなら
今後は強くなる為の手伝いをしてあげたい。
そう強く感じるのだった。
私は馬流さんと親族の鍛冶様を紹介する。
「弱いですがよろしくお願いしますw」
馬流さんは無口な親族の鍛冶様に代わりみんなへ挨拶をする。
「こちらこそ!」
「私も弱いですよw」
「確か7から倒すんですよね?^^」
今日集まって下さった方々が
どんな雰囲気の方なのかその談笑の中からさりげなく確認する。
そのやりとりを見て
私は少しだけ安心した。
やるからには勝たねばと思う反面
事故が起きないとは限らないから。
党員の立場であれば
「気にしない^^」
「大丈夫、大丈夫^^」
となだめる側の役で済む。
けれど
党首となればどうするかの決断が必要になってくる。
特に知人が一緒にいる場合
絶対的に必要な他の党員に対してのフォロー。
どんなに知人が大事でも
知人を優先する事は出来ないのだ。
私と同じような眼差しで談笑を穏やかに眺める陰陽師様。
この方はおそらく何度もここへ来ているはずだ。
余裕のある方は静かな方でもその雰囲気でわかる。
「遅くなりました~!」
「いえいえ^^」
息を切らし私の元へ走ってきた忍者様を勧誘し
私達は鬼門比叡山へと入った。
元々馬流さん一家は闘争心のある方々では無いように見える。
みんなとお喋りをする時間が1番楽しいと感じている方だと
私はそう思っている。
無駄に長くここで暮らしている私は
多少教えてあげられるであろう知識も少なからずある。
けれど
とにかく私はそういう指示が苦手で
特に戦闘に対しての動きに関して
「こうして ああして」
と言う事があまり好きでは無い。
馬流さんの鍛冶様。
生命の少なさ。
バーが読めない為極みも切れる。
薬師様は必死に治療を行ってくれるが
とにかくもたない。
正直これは… という状況だった。
「ごめんなさいっw」
馬流さんはその度みんなに必死に謝っていた。
「いえいえ~^^」
真っ先にそういってくれたのは陰陽師様。
戦闘中鍛冶様の落ちる頻度で皆さんは多分悟ったと思う。
勝てない と。
薬師様は上手な動きをする方だ。
鍛冶が落ちる原因は彼女では無い。
全ては私の責なのだ。
「まこタン、ごめんねwこんなに強いと思わなかったw」
馬流さんは小声で私に言う。
「ううん。痛い思いさせてごめんね?」
私も馬流さんに小声で言う。
「すみません、もう1戦お付き合い頂けますか^^?」
私は気を取り直し党員の方に聞いた。
「もちろんですよ^^」
「行きましょう!」
敗北理由はみなさんわかっている。
おそらく勝てない事も。
ここでの募集は今たくさん立ち上がっている。
敗北してもそれぞれ党首として行く事が可能だし
それだけが救い…。
そんな温かいお声が響く中
薬師様は静かだった。
その態度は
何故この鍛冶で行けると思ったのかを私に問うような眼差しだ。
馬流さんには申し訳ないけれど
彼女の気持ちが痛い程伝わり辛かった。
きらりからの話。
回復役としての負担。
盾がもたないというのは旗折れを意味し
その残酷な環境を今 私が作ってしまっているのだ。
この1戦で終わりにしよう
私はそう決断した。
数発で落ちる馬流さんの鍛冶様。
私は皆さんに平伏する。
「集まって頂いたのに本当に申し訳ございませんっ。」
「頭を上げて下さい^^」
「今回は仕方無いですよ~。運もありますし^^」
違う。
運の問題じゃない。
これは私が成長途中の知人を安易に連れ出して
油断した結果だ。
馬流さんも私の態度に続いて平伏し謝っていた。
なんて事をしてしまったのだろう
手伝いをするつもりが知人に平伏させてしまうなんて…
皆さんはそんな私達を優しくなだめ徒党を抜けていった。
「まこタン」
馬流さんは落ち込む私に声をかける。
「うん^^?」
「ごめんね、俺の責でまこタンに迷惑かけちゃったね…w」
「馬流さんの責じゃないよ^^私が考えなしだっただけ^^」
「本当にごめんwまこタンごめんねっ?」
馬流さんは何度も私に謝っていた。
あなたが悪いわけじゃない
私が彼をこんな目に合わせてしまったのだ。
「もう少し強くなったらまた絶対行こうね^^?」
「うんw」
私は馬流さんにそう言い残し小谷へと急いだ。
あの薬師様
浅井の方だった。
もしまだいらっしゃるなら…
そのお姿は小谷の両替前にあった。
「先ほどは本当に失礼いたしました。ご迷惑をおかけしてしまいまして…」
私は何も考えず唐突に彼女へお声をかけた。
「あっ、いえいえ。お気になさらず。」
少し驚いた表情をした薬師様は私に丁寧にお辞儀してくれる。
「でも」
「はい。」
「知人の鍛冶様はまだ鬼門に来るには早かったようですね。」
「はい、そうだったかもしれません。私が安易な考えだったばかりに…」
「なるほど。今後は少し気をつけた方が良いかもしれませんよ?」
「本当におっしゃる通りで。すみませんでした。」
「いえいえ。それではこれで。」
「はい^^お引き留めしてすみませんでした^^」
薬師様には不快な思いをさせてしまったが
こうして少しお話をさせて頂けたおかげで
勝手ながら気持ちが落ち着いた。
今回は皆さん寛大な方が多かったが為
とがめられずに済んだけれど
実際ならもっと馬流さんに悲しい思いをさせてしまう所だったのかもしれない。
彼に先へ進む気持ちがあるなら
今後は強くなる為の手伝いをしてあげたい。
そう強く感じるのだった。
人としてゆとりの心が持てるものなのかも知れません。
勝利が当たり前だと思ってしまえば
負ける事への耐性がつかないですし…。
けれど今回の敗北は完全に私の責だと思っています。
馬流さんは想像以上に精神の強い方でした。
いつも笑ってふざけている方程
実は真面目な方だったりもするんだなぁと
改めて実感した時でした。