こしゃる人の日々徒然

こしゃる店篠田宝飾の職人”こしゃる人”の気ままなブログ

マリマリ

2013-06-14 10:01:04 | インポート
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本日のさきがけ新聞折り込みの《マリマリ》に当店の事が載ってます。

リペア…Repair…

修理に関する特集です。



ジュエリーは手をかけると永遠に使えます

地球が何万年もかけて作り出したものを、わずか50年ほど使わせてもらっている状態です。


しかし今は、ジュエリーなのかアクセサリーなのか?

その部分が非常にグレーになってます。

金属を金属で加工しない、キャスティング(鋳造法)が普及したころは単純に、鍛造法のコストダウンと大量生産が可能になりジュエリーが普及しました。

販売が頭打ちになると、キャスティングを利用して材料の部分に手を加えました。

その結果、ピンクゴールドやホワイトゴールド、グリーンゴールドなどがうまれ

さらなるコストダウンの為に、金の含有率を下げ、14金、10金などが出回りました。

ユーザーはジュエリーショップでそれなりの値段で売ってるため、もちろんジュエリーと思ってるでしょう。

職人の僕から言わせてもらったら、アクセサリーです。

14金で6割ちょっと、10金だと半分以下しかゴールドが入ってません


残りは一体何なんだ?(各社が開発したものです)


さらに見栄えを良くするためにメッキをかけたりしています。


そしてそれが壊れた場合…


初めて外部の力が加わります。

それに耐えられません。メッキも焦げます。含有量の足りない金はその色を保つ事が出来ません。


ジュエリーショップで普通に売ってるものであれば、もちろん修理ができると思うでしょう。

残念ながら、技術の問題ではなく素材の問題なので直すことが出来ません。

最近はレーザーを使って直したりしてるようですが、根本的なアプローチは違います。


修理ほど技術と知識と経験が必要です。

やり直しききませんからね。修理に出したのにさらに壊れたとか(爆)


自分の技術で直せるものはなるべく受けるようにしています。

こしゃる店に出したら大丈夫!

そんな言葉を頂けるようにがんばります!


※グレーなジュエリーでも真摯に修理を受けてくれるショップもあります。まずは買ったお店で相談して下さい。

それでもダメなら…うちへ