小関順二公式ブログ

プロ野球、アマチュア野球、野球史

雑誌『アマチュア野球42号』が発売されました

2017-01-11 14:37:16 | お知らせ

 雑誌『アマチュア野球42号』(日刊スポーツ出版社)が発売されました。表紙の見出しが「清宮よ、迷わずプロへ行け!」。この中で私、福田豊さん、西尾典文さんの3人による座談会がありますが、3人とも清宮には「直プロ」を望んでいます。これくらい完成度が高くて伸びしろのある選手は回り道しないでプロへ行ったほうがいいです。私が担当したのは座談会以外では鈴木博志(ヤマハ)投手のインタビュー、スカウティングリポート、12球団ドラフト採点など。定価980円(税込み)


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佐野正幸の遺作『完本 プロ野球乱闘伝説』が出た

2016-11-27 17:58:26 | お知らせ

 商品の詳細

  今年の3月に亡くなった佐野正幸さんの新刊『完本プロ野球乱闘伝説』(ミライカナイ)が発売されました。阪急、近鉄の応援団を経て物書きになった佐野さんだけに内容はパ・リーグ一色。「はじめに」には、「どうしてもパ・リーグに肩入れする文章となり、セ・リーグのファンの肩には腹の立つことがあるかもしれないが、そのあたりはどうかご容赦いただきたい」とよくわかっている。

 内容は「昭和」に偏っています。佐野さんの最も思い入れのある197482年までの第1章が1部から6部まであってとにかく長い。私たち60歳以上の人間には思い入れのあるのが円城寺球審の疑惑のジャッジ(1961年の巨人対南海の日本シリーズ)や70年の白仁天による露崎球審への暴力……等々。昔は審判の権威が今ほど確立されていないので暴力の対象になることが多かったと改めて思います。73年の最終戦、阪神対巨人のあとの阪神ファンの暴走は今でもありそうですが(笑)。

 この本は当初、日刊スポーツ出版社から出される予定でした。諸般の事情でミライカナイに変更され、この版元変更に尽力されたのが編集を担当した小川誠志さん。前にも数冊、宙に浮いた本をミライカナイ社が引き受けていますが、なかなか出来ることじゃありません。本の内容にも自信があったのでしょう。小川さん、ナイスです。


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大阪桐蔭からプロ野球に進んだ各世代の逸材たち

2016-11-26 19:29:09 | 2016年プロ野球

 大阪桐蔭のHPにプロ入りした全卒業生の名前が紹介されている。驚くのは7期生から31期生までの25期の中でプロ選手が不在なのは9、15、25の3期だけ。これは中村順司氏が監督だったPL学園に次ぐ快挙ではないか。

投手=今中慎二、岩田稔、藤浪晋太郎

捕手=森友哉、岡田雅利、江村直也

一塁手=中田翔

二塁手=浅村栄斗

三塁手=中村剛也、

遊撃手=西岡剛

外野手=平田良介

 一軍クラスの外野手が足りずベストナインが作れなかったが十分すぎる陣容。このメンバーを見ると、本格的に強さが安定しだしたのは17期生からだとわかる。もう数年したら簡単にベストナインが作れそうだ。

 

今中 慎二 (4期生・昭和63年度卒) 中日ドラゴンズ
桐山 明佳 (4期生・昭和63年度卒) 日本ハムファイターズ
萩原  誠 (7期生・平成3年度卒) 阪神タイガース
背尾 伊洋 (7期生・平成3年度卒) 近鉄バファローズ
渕脇 芳行 (8期生・平成4年度卒) 近鉄バファローズ
川井 貴志 (10期生・平成6年度卒) 千葉ロッテマリーンズ
森本  学 (11期生・平成7年度卒) 福岡ダイエーホークス
北川 利之 (12期生・平成8年度卒) 横浜ベイスターズ
谷口 悦司 (13期生・平成9年度卒) 近鉄バファローズ
水田 圭介 (14期生・平成10年度卒) 西武ライオンズ
福井  強 (14期生・平成10年度卒) 西武ライオンズ
桟原 将司 (16期生・平成12年度卒) 阪神タイガース
岩田  稔 (17期生・平成13年度卒) 阪神タイガース
中村 剛也 (17期生・平成13年度卒) 西武ライオンズ
西岡  剛 (18期生・平成14年度卒) 千葉ロッテマリーンズ
三島 輝史 (19期生・平成15年度卒) 千葉ロッテマリーンズ
高島  毅 (20期生・平成16年度卒) オリックスバファローズ
辻内 崇伸 (21期生・平成17年度卒) 読売ジャイアンツ
平田 良介 (21期生・平成17年度卒) 中日ドラゴンズ
丸毛 謙一 (22期生・平成18年度卒) 読売ジャイアンツ
中田  翔 (23期生・平成19年度卒) 北海道日本ハムファイターズ
岡田 雅利 (23期生・平成19年度卒) 埼玉西武ライオンズ
浅村 栄斗 (24期生・平成20年度卒) 埼玉西武ライオンズ
江村 直也 (26期生・平成22年度卒) 千葉ロッテマリーンズ
西田 直斗 (27期生・平成23年度卒) 阪神タイガース
藤浪 晋太郎 (28期生・平成24年度卒) 阪神タイガース
森  友哉 (29期生・平成25年度卒) 埼玉西武ライオンズ
香月 一也 (30期生・平成26年度卒) 千葉ロッテマリーンズ
青柳 昂樹 (31期生・平成27年度卒) 横浜DeNAベイスターズ

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侍ジャパンのフリーバッティングで見せた大谷翔平の破格の飛距離

2016-11-09 23:17:14 | 2016年プロ野球

 今日(119)午前中に行われた社会人関東選抜対オランダ代表戦のあと、15時から侍ジャパンの練習が約2時間半、東京ドームで行われた。シートノック、投内連係のあとのフリーバッティングで最多の柵越えを放ったのは中田翔(日本ハム)の12本。以下、鈴木誠矢(広島)8本、坂本勇人(巨人)6本、大谷翔平(日本ハム)、秋山翔吾(西武)各5本、松田宣浩(ソフトバンク)4本と続いた。中田は適度に力が抜け気持ちよさげにバットを振り、鈴木は捕られるかなと思った打球が予想外に伸び、さすがに日本一を争ったチームの中心打者だと納得した。プロ通算ホームラン0本の中島卓也(日本ハム)のライト最前列への柵越えにも驚かされた。その一発が飛び出したのは176分。打とうと思えば打てるんだ。

 中島より衝撃的だったのが大谷のバッティングだ。ドラフト会議の当日、吉村浩・日本ハムGMから「大谷のフリーバッティングは飛距離が凄いですよ。是非見てください」と言われたのでスポーツライターの西尾典文さんを誘って見たのだが、逆方向への打球が伸びる伸びる。内角低めも苦にせず、柔らかいバット操作でライトスタンドにも数発運んだ。バッティングゲージに入る前のティーバッティングではスイングの強さ・速さが中田、筒香嘉智(DeNA)をはっきり凌いでいた。空気を切り裂く音と、打球がネットに突き刺さる音が大げさでなく怖くなるくらい。バッティングに専念していたらどんな成績を残していただろう。人ができないことをやる、という部分ではイチロー(マーリンズ)に匹敵する選手だと思う。


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青島凌也(東海大2年)が横浜市長杯争奪でパーフェクトゲーム

2016-11-01 11:09:27 | 2016年大学野球

 明治神宮大会出場校決定戦と言ってもいい横浜市長杯争奪(第12回関東地区大学野球選手権)初日(1031)は生涯忘れられない日になった。第1試合が白鴎大対横浜商科大、第2試合が国際武道大対東海大、第3試合が桜美林大対創価大という豪華カードの連続。個人名で紹介すると、大山悠輔(白鷗大→阪神1位・三塁手)、中塚駿太(白鴎大→西武2位・投手)、丸山泰資(東海大→中日6位・投手)、田中正義(創価大→ソフトバンク1位・投手)、池田隆英(創価大→楽天2位・投手)、佐々木千隼(桜美林大→ロッテ1位・投手)となる。しかし、この日最も目立ったのは以上のドラフト6人組ではなく東海大の2年生右腕、青島凌也(右投右打・178㎝/78㎏)だった。

 ストレートはこの日の最速が146キロだから“そこそこ”の速さである。変化球はカーブ、スライダー、フォークボールがあり、目をみはったのがカーブとスライダーのキレ。スライダーは打者近くで鋭く横にスライドし、カーブは打者近くで急激にブレーキがかかり、打者の打とうとする腰を砕く。こういうボールを見せられたあとのストレートは単なる「最速146キロ」ではない。この日の青島の投球内容は次の通りだ。

<被安打0、与四死球0、奪三振18

 三振の内訳で興味深いのはストレートの見逃しで18個中7個もあった。広いステップがもたらした球持ちのよさの副産物と言っていいが、変化球を交えた緩急のほうが強烈で、3割打者を5人並べた国際武道大打線はついに最後まで1人も走者を出せなかった。つまりパーフェクトゲーム(完全試合)。球審のストライクゾーンが広かったことは事実だが、それを早い段階で見極めて、際どいアウトローにボールを集中させる頭脳とコントロールこそ称賛されるべきである。

 国際武道大は4年前の明治神宮大会、多和田真三郎(富士大→西武)にもノーヒットノーランを喫しているが、多和田のストレートは青島と同じ146キロが最速だった。ステップの広さやスライダーのキレのよさにも共通点があり、国際武道大は今後このタイプの克服が全国区になる最重要課題になりそうだ。ちなみに、私が球場でパーフェクトゲーム、ノーヒットノーランを見たのはこれで9試合目(☆印はパーフェクトゲーム)。

 鬼頭洋(大洋)、松井光介(横浜高)、☆一場靖弘(明治大)、ダルビッシュ有(東北高)、浅尾拓也(日本福祉大)、竹内大助(慶大)、多和田真三郎(富士大)、加嶋宏毅(慶大)、☆青島凌也(東海大)

 弱かった東大相手に記録した竹内、加嶋以外はプロへ進み活躍しているので、青島にとっては心強いデータになると思う。もちろん2年後のドラフト1位候補である。


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