アクアスクーターで魚突き Aquascooter Maintenance for Spearfishing

使いこなそう、アクアスクーター整備ノート by KosakaNatsuki

=初回2015年2月5日開始=

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Blog 第47回 スーパーマグナムもトラブル =小坂夏樹=New SuperMagnum Trouble

2017年02月13日 | マニュアル
スーパーマグナムの処女航海
本ブログは3年目に突入してしまい、我ながら驚きつつまだ当分は愚痴に近い情報を記録していく気になっています。

さて、前回第46回で紹介した、AS650の高圧部浸水は原因がはっきりせず、また、もう1台(=主機)も調子が今一なので、長期遠征に備えて急遽スーパーマグナムを購入した。


後々を考え、圧縮比を計測 暖機後、10回始動ロープを引いた状態で約900kPa


初始動(数秒間)を確認し、プラグを見ると既にかなり燻ぶっていた。工場出荷時からこんな状態だったとは。


このプラグを掃除してみたがきれいになったようには見えない。


いつも排気口周りの台座が摩耗するので、ゴム板を貼り付けてみた。


前方のみ接着剤を塗布してあり、バルブ交換などは普通に出来る。



遠征での実使用
陸上では調子が良いので、何ら疑問を持たなかったのだが・・・・・小笠原方面へ3週間の遠征で新旧2台を持参し、処女航海と洒落込んで、また慣らし運転としてこればかり使用したものの、苦労の多いスーパーマグナムだった。

陸上では1~2度引きで始動する。ところが特に初期は、海での再始動はまるで内部浸水したかと思う程ガシッと始動ロープが止まってしまうことが多かった。仕方なくボードなどに載せて試すと簡単に掛かる。勿論のこと内部浸水はない。

ここで初めに見たプラグの汚損が気になり、BP2HSに交換したところ、急に調子は良くなった。

2週目には1発始動できることが多くなって内部が馴染んできたと安心したのだが・・・・3週間目には、今度は突然エンストしたり、ボード上でも始動しないことが増えた。それでも、陸上では簡単に始動する。

ところが、たまたまスポイトで吸い出した燃料でマフラと排気口回りの廃液を掃除しようとして、燃料に水が混入していることに気が付いた。

1.5ℓペットボトルを切り取ったジョッキに移して見ると海水が大量に混入して底に溜まっている。

この状態では、本機の姿勢によってはキャブに水が回ってエンストするだろう。誠に迂闊だったと言うより愚かだった。しかし何故これほどの混入があったのか?

遠征後に加圧検査をしてみると、燃料タンクキャップからも、スノーケル基部からも幾らしっかり締めても空気が漏れてくる。実際にはスノーケルはオリジナルを使わず、自作Oリング式に替えているので空気室に浸水はなかったが、燃料タンクは問題だ。

想像するに、エンジン回転中は、空気室は多少だが負圧になる。燃料タンクも燃料消費に伴い負圧になるが、空気室につながる右舷のチューブから空気が入って平衡圧力になる。そうでなければ燃料が出ていかない。しかしタンクキャップの密閉状態が悪ければ、空気室より気圧の高い外部空気を直接吸い込んで平衡する。この時水面では当然ながら一緒に水を吸い込んでしまう。これが少しづつ溜まり、3週目にはエンストする程の量に達してしまったのだろう。
我ながら、過去に残燃料を点検せよと本ブログに記しながら、それを怠っていた。
新品の美しい本機に騙されていた訳だ。
残燃料、残念だ。

結局、これまでの機種と同様、写真の如くタンクキャップには必ずビニール片などを噛ませて密閉性を上げる注意が必要と分かった。

この部分もスノーケル同様、Oリング式に出来れば安心だが、耐ガソリン性の検討が必要だ。
なお、取っ手にリピートタイで止めてあるのは排気バルブの抑えばねと栓で、バルブのへたりを防ぐため、使わぬ時はこれらを外し、バルブが浮いた状態にしている。
尤も、私はこのスーパーマグナムも近々ホース排気式に改造の積りだ。


・・・というわけで、誠に不安な3週間の遠征だった。 仲間からは、新品などと信用しては駄目で、必ず各部の締付など、密閉性を確認しなければならぬと今更ながらの注意を受ける始末。
以前は欧州車などは、新車の内は組付不良などあれこれトラブルがあり、それを順次直して2年目位に本調子になるものだった。まさかアクアスクータでそんな事は無いと信じたいが、これから購入する諸兄も、いきなり遠征に持って行かず、事前点検を十分したほうが身の為だ。


この海水混入ではキャブレタをかなりの海水が通過した筈なので、キャブ点検も近々実施する積りだ。
また、始動ロープをいつもの通り、ダイニーマの強力紐に替えるなどあれこれと作業が待っている。


たまには獲物の写真など・・・・

11㎏のカンパチ


12.5㎏のカンパチ


安全旗の取付について
上の写真で本機のスノーケルに取付けた赤旗だが、横棒を使うことなく、簡単な構造なので、紹介しておく。実は30年前に米国の店で購入したダイビング旗を真似しただけだ。
これは斜めに針金の突っ張りを入れることで、無風でも常に展開しており、またそのまま丸めて簡単に収納できる。


これは拾った釣竿で40㎝程の旗竿を作りスノーケルにビニテープとリピートタイで取り付けるもの。


こちらは左上の曲げたばね材の針金をスノーケルの口に引掛て下のリピートタイで締め付けるだけ。しかしスノーケルの下段だけを使い、これを取り付けると旗の上端でも水面上50㎝程度しかないので、船舶からはともかく、水面での仲間同志では意外に視認しづらい。延長スノーケルパイプを使えば改善されるのだが


以上、今回は僅かな情報の投稿となりました。なお、近々イタリアのフォーラムに掲載されている、整備に関する写真情報などを(勝手に!)転載したいと考へています。


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