7月 27日

2017-07-27 04:21:51 | Weblog
              夾竹桃 )


夾竹桃咲き連なりて基地隠す           栗田やすし



人妻の眉根夾竹桃憂しと             細見綾子



夾竹桃赤し野外の原爆展             石原進子



道の端に無縁の墓や夾竹桃            中村修一郎



夾竹桃白際立てり投票日             新川晴美



夾竹桃母校に古りし作法室             木田岸子



夾竹桃日暮は街のよごれどき            福永耕二



玉音を聞きしこの駅夾竹桃             榊原麦子




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7月 26日

2017-07-26 04:14:34 | Weblog
                ( 蛍袋・釣鐘草・提灯花 )



一むらの雨の雫の蛍袋              細見綾子



ももいろの釣鐘草の音色かな            柴 敦子



蛍袋俯くままに花盛り              安井和子



休憩は螢袋の咲くところ             夏目悦江



魚釣りし辺りや螢袋咲く             中村たか



手洗ひに蛍袋の花の影              清水弓月



そばかすの蛍袋は野辺育ち             朝倉和江



野面積隙間に蛍袋かな              高橋幸子



釣鐘草蜂出づるまで揺れにけり           高井睦朗



螢袋かすかに揺れぬ何かゐる           田畑 龍


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7月 25日  ( 鰻の日 )

2017-07-25 13:02:21 | Weblog
            (  鰻の日・鰻  )



荒涼と荒川鰻裂いて貰ふ              細見綾子



家長われ土用鰻の折提げて             山崎ひさを



骨の音鳴らし一気に鰻割く            鈴木みすず



鰻屋の夫婦揃ひの丸眼鏡             足立サキ子



就活の天王山や鰻食ふ              河原地英武



鰻裂く湖風渡る外流し              野島秀子



鰻食ふための行列ひん曲る             尾関乱舌



嗄れ声魚籠の鰻を糶おとす             岡部幸子



鰻の日三島本町匂ひけり              谷川昇



帰省子と鳴海の宿の鰻食ぶ            栗田やすし

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7月 24日  ( 土用 )

2017-07-24 17:33:21 | Weblog
        (  土用入り・土用鰻・土用波・土用丑の日  )



この夏の土用の18日間、土用1日目を土用太郎、2日目を土用次郎
3日目を土用三郎などと称されて俳句にも詠まれていますが、元々は
農耕との結びつきから出た言葉のようです。
土用の丑の日には鰻を食べて英気を養う風習がありますが、これは
風聞によれば平賀源内が友人の魚屋のために本来鰻の旬の冬から
魚の売れない夏に「滋養の薬」と紹介して応援したのがはじまりとか



土用入りはらわた苦き小魚食ぶ             細見綾子



土用太郎拗ねたる雨の日なりけり            山田みづえ



和紙の里土用次郎の太鼓打つ              松永敏枝




土用三郎裏道を風抜けて                 石川美佐子



国引の注連の太さよ土用東風               吉田鴻司



帆船のゆるり向き変ふ土用凪              小田二三枝



土用波裏側見せて崩れたり                吉田明美



土用鰻うの字大きく紺暖簾                蕪木啓子



一気に書く土用うなぎの墨太く               吉田北舟子
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7月 23日  ( 大暑 )

2017-07-23 04:27:07 | Weblog
             (  大暑  )



洗ひ場の鯉が跳ねたる大暑かな          栗田やすし



能登さざえ生きて届きし大暑かな         細見綾子



腕に水かけて大暑の刀鍛冶            幸村富江



増水の川ぎらぎらと大暑なる           谷口千賀子



靴底に小石くひこむ大暑かな           国枝洋子



ボンネットバスで往き来や島大暑         岸本典子



蛇口みな上向いてゐる大暑かな          篠田法子



大津絵の鬼の朱色の大暑かな            能村登四郎



焦げ臭き踏切渡る大暑の日             浜 喜久美





葬送の黒のきはだつ大暑かな           こころ
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7月 22日

2017-07-22 17:45:16 | Weblog
              (  蚊帳  )



はらからの蚊帳の眠りや遺影の間           沢木欣一



蚊帳囲ひして疲れ鵜を眠らする            栗田やすし



蜆蝶来て親しめり褪せし蚊帳             細見綾子



古蚊帳の赤き縁取り母遠し              兼松 秀



母衣蚊帳に指をしやぶりて寝落ちたり         伊藤範子



蚊帳に灯を入れて読みけり方丈記            山たけし



いつせいに母吊る蚊帳にすべり込む           武田稜子



蚊帳に寝て母在る思ひ風の音              杉本寛



朝蚊帳のふくれて島によき目覚め            鈴鹿野風呂




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7月 21日

2017-07-21 18:55:59 | Weblog
           (  合歓の花・花合歓  )



虹飛んで来たるかといふ合歓の花             細見 綾子



花合歓の紅いくつ見き朱鷺の郷              石田章子



良寛の小さき持仏やねむの花               鈴木みすず



夕の雨含みて重し合歓の花                夏目悦江



師を偲ぶ虹の光の合歓の花                国枝隆生



合歓の花母と連れ立つ宿の下駄               中村衣江



合歓戦ぐ皇女降嫁の峠道                 坪野洋子



山里は水車の音に合歓の花                 清水青瓢



合歓の花沖には紺の潮流る                 沢木欣一




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7月 20日

2017-07-20 19:01:28 | Weblog
              (  棉の花  )



棉の花音といふものなき所              細見綾子



棉の花しづかに深く地熱吸ふ            下里美恵子



酒田穀倉まま炊く人に棉の花             磯貝碧蹄館



無戸室の跡を標して棉の花              吉田亜司



塔二つ遠くに見えて綿の花              鈴木 灰山子



船著きの小さき郭や棉の花               正岡子規




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7月 19日 ( 梅雨明け )

2017-07-19 15:10:53 | Weblog
          (  梅雨明け  )


関東甲信・東海・近畿・中国・四国が梅雨明けとなりました


梅雨明けの潟の光が街裏に              沢木欣一



嬰に会ひに妻梅雨明けの海渡る            栗田やすし



富士かけて梅雨明け雲の深さかな            大場白水郎



病む妻へ玉子粥炊く梅雨の明             石原筑波



癒え兆す夫の笑顔や梅雨明くる            前田史江



若冲の鶏の白さよ梅雨明くる             栗田せつ子



傘乾して我が家梅雨明け宣言す             吉岡春府



あるきたる足拭いて梅雨上りけり            長谷川双魚



茹卵つるりと剥けて梅雨明くる             篠田法子



子の目にも梅雨終りたる青嶺立つ            谷野予志
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7月 18日

2017-07-18 18:09:40 | Weblog
               (  夏の海・夏の潮・夏の湖・夏の波  )



夏潮に足浸けしのみ離島去る            栗田やすし



夏潮を蒼し蒼しと盥舟                桂 信子



塔白く塗られ近寄る夏の潮             中戸川朝人



夏の海見んとて砂丘ひた登る            下里美恵子



水平線真青や夏の海暮るる             砂川紀子



夏海や朱の回廊に釣燈籠              市原美幸



原色のサーフボードや夏の海            太田滋子



日の入りしより夏潮の匂ひ濃き            中村清子



夏潮にジェットスキーの水脈眩し          小栁津民子



巫女が舞う緋の色冴えて夏の海           沢木欣一


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