ミドルシニア的な自分らしい幸せな暮らし方

事例案件3000件以上の経験を持つ住まい&収納デザインのプランニングプロが日常の気づきを面白おかしく綴る日記

人を育む家づくり暮らしづくり

2013-07-31 | インテリア

暑い毎日が続きます・・
暑いと言いたくないけど・・思わず「暑い!」と言ってしまう
京都のこの湿気にも閉口気味です

こうなるとせめて目から涼しい情報をと思いますが
我が家のこれ、このガラス皿にふわっと浮いた葉っぱ

これはマザーリーフ
正式名はセイロンベンケイソウ、日本では小笠原諸島や南西諸島に自生しているそうで
落葉した葉からたくさんの芽を出します

マザーリーフの他に、ハカラメ(はからめ、葉から芽)、ミラクルリーフ、灯篭草(トウロウソウ)、子宝草、
幸福の葉っぱ、グッドラックリーフ、ハッピーリーフなどと呼ばれて
いるそうです
マザーリーフ(たくさんの芽を出す母なる葉っぱ)と言うネーミングは温かみがあってふさわしい

毎朝見るたびに新しい芽が出ています
一枚の葉っぱがたくさんの命を生み出す様子は神秘的かつ力強さを感じます

お気に入りの雑貨屋さんの店先で見つけたとき
マザーリーフと言う名前を聞いてとても親近感を感じました
・・・と言うのも石田工務店が建てている木の家のネーミングも20年前から「マザー」
そうマザーハウスなんですよね

約20年前私が勤め始めた頃社長といやその頃は専務でしたが
母のように住む人を包み込み育み守る家にしたいと「マザーハウス」と名付けたのです

マザーは生みだし育むことの意味に変換できるように思います
暑い毎日ですがたくさんのお仕事の依頼をいただき社員一同こころひとつにしてがんばっています

そんな毎日ですが、先日は社内研修で木曽ヒノキを見に行きました
大自然の中におかれた木たちの生きようとする力強さ忍耐力に感動してきました



全容が撮れない・・



私もマザーですからね・・
がんばっていきまSHOW(^_-)-☆


今日も明日もがんばっていきまSHOW  

 

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気に入ったように家を・・

2013-07-18 | 日々の仕事

先日、宇治市の建築指導課に現場監督と行ってきました
近々宇治市でも新築をさせていただくことになったので土地に関する景観・法規的なことを確かめに行きました

なんとも・・・・ユルイ感じでした
宇治にも平等院などもありますがその近辺以外は取り決めもあまり厳しくないのです
日頃から京都の景観法と必死で折り合いをつけてきている私たちには拍子抜けでした

私たち石田工務店は京都市内で新築やリフォームのお話しをいただくことが多く、
そのたびに京都市役所の建築指導課や景観課などに出向きます
屋根の形状はどうか・・外壁の色はどうか・・・サッシの色、玄関ドアのデザインと色はどうか・・・
使用して良い色はマンセル値という数字で明度や彩度が決められております
他にも様々なことが京都市内でも場所によっていろいろな基準として設けられています

また、現在計画をしております新築住宅の場所歴史遺産型美観地区などにはこのような文言等が・・
「歴史的な建造物と調和する意匠形態・・和風を基調とする形態意匠とること・・町並みに配慮・・・」
ふーーーーーっと言いたくなりますねぇ

お施主様が希望を持ってやりたいとお選びになったものに対して
この色は難しいと思いますよ・・
この柄は・・・ちょっと・・・
一応サンプルを持って相談してきますね・・・
ビルダー側の私たちはこんな言葉を言わなければならない宿命をおっております

しかし京都の景観を守ることも大事にしたいですしね・・
お施主様にもご理解いただかなければなりません
建てたいようにやりたいようにやりたい・・そんな気持ちもわかるのです
しかしヨーロッパを旅行した時には街全体が統一されていることの美しさも感じました
いつも内心このことと闘っているんです

家を建てるには他にも北側斜線、道路斜線、セットバックこれまた風水へのこだわり・・・
クリアにしていかなければならないことだらけです

京都で家を建てること・・そのために情報を智恵に変えることが必要です
町に溶け込み住む人に永く愛されるいい家をつくりたい・・・

今日も明日もがんばっていきまSHOW  

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木の家を建てる意味を知る

2013-07-05 | 日々の仕事

先日、我が家の本棚の建築ジャンルにある
私の好きな建築家の本を再度読み返してみました

・・・というのも現在家をお建てすることになったO様が
ご契約前に「こんな本も読んだりしていまして・・」と見せてくださったのが
この建築家の本だったからなんです

その建築家の名前は中村好文
失礼ではありますが・・普通のおっちゃんって感じ(スミマセン)
イヤ、文中でもご自分でもそうおっしゃっているんです
でもその中村好文さんの建築に対する考え方に私はずっと惹かれていました

この「普通」という言葉の素晴らしさを教えてくれたのもこの建築家でした

中村好文さんの本より・・・
「私が無意識のうちに目指していたのは、人々が目を瞠り、誰もが話題にせずにはいられない「特別なもの」ではなく、
気張りもしないし。気取りもしない。背伸びもしないし、委縮もしない。無理もしないし、無駄もしない。
それでいてまっすぐに背筋の通った「普通のもの」でした。そして、用を満たすという観点や、美しいという観点からも、
過不足なくほどよくバランスの取れた「ちょうどいいもの」でした。」

「普通」の定義がこの文章でストンの私のこころに収まりました
そして初めてこれを読んだ時、普通って素晴らしい!!と心から思ったことを覚えていますし今もそう感じます
もちろん素晴らしい建築家でいらっしゃるのですからお建てになった家々は普通と言っても超一流ですけどね・・・

私はこの言葉で自分自身「人間」としてもこの「普通」を目指していきたいとその時思いました。

そうそう話がそれていますね
今日のお題は「木の家を建てる意味を知る」でした

長くなってしまいますが中村好文さんはこうも書いておられます

「私の設計した建物に条件の許す限り自然素材を使ってきたのは、私が「自然素材派」だからではなく、
その方が手触りがいいし、古びたときに美しくなるからという即物的な理由の方が大きいのでした。
ー中略ー
主役はあくまでも建物ではなく、そこに住む人たちであり、そこで営まれる暮らしです。
その容器が、知らず知らずのうちに、暮らし方、住まい方の文法を導きだし、愛情をかけて住むことによって
少しずつ成熟していって欲しいと願っています。私自身が、ヒンヤリとした整然よりは、あたたかな雑然を愛する人間で、
肩も、肘も(もちろん見栄も!)張らずに自然体で暮らしたいし、そのように生きたいと考えています・・・」

ブラボーーーーーー!!
素晴らしい!!

私たちマザーハウスが木の家にこだわる意味をこんなに明確にしてくださっているこの文章
これこそが「木の家を建てる意味を知る」ということではないでしょうか・・・
マザーハウス(上賀茂の家)

私たちは小さな小さな工務店ではありますが、お施主様の大きな大きな人生の暮らしを支える家を任されます
その期待に応えるべく中村好文さんのこの文章を忘れてはならない・・・と思うんです

今日も明日もコロコロ願晴るぞ~  

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