続・中岳龍頭望

脱力系から熱血系へ。ま、志はということで…

やはり人間ドラマだと思う   寄生獣・完結編

2017-06-16 | 映画

寄生獣・完結編/山崎貴監督

 いろいろ違うところはあるというのはあるが、それでも基本的には割と原作に忠実という流れはある。だから駆け足だと感じるところもあるし、やはり違いそのものが浮き上がるところもある。原作が漫画だということもあって、二次元とはいえ具体的に視覚化されているものを再構築して三次元にするというのは、それなりに苦労の多いものである。しかしながらそういう苦労を考えながら映画を楽しむというのも困難で、そういう不満が感じられた作品ということになってしまうかもしれない。
 ただし、原作を知らない人がどう思うのかというのはよく分からない。実際にこの世界観というのはかなり特殊なので、漫画だから成り立つものが現実の映像だと分かりにくいものがたくさんありそうに思う。そのような処理こそが映画の醍醐味で、そういう視点で映画を観ると、恐ろしさはそれなりに伝わるものになっているのではないか。特に重要な存在である田宮の姿は、映画としては良く撮れているとも感じた。親子の愛情のようなものは、人間だって同じように生まれていくものかもしれない。寄生獣はあんがい人間的なのだ。その解釈でいいという訳でもないが、人間理解という意味では考えさせられるものだった。ただしやはり後藤との闘いは、もう少し偶然に助けられた方が良かったとは思ったが。
 最終的には、寄生獣より人間の方が怖いし悪い訳で、しかしそれが同胞人間の悲しさでもあるわけだ。寄生獣は非常に賢いが、やはり人間を食ってくれた方がいいと思う。もちろん現実には起こりえないからこそそう思う自分がいる訳で、人間というものはそれくらい複雑なのだ。この作品の存在価値はそういうことだと僕は思うので、やはり観て考えてくれる人がいるのであれば、それなりに意味のある映画だと思う。いや、この作品自体がだからこそ名作であるということになる。気持ちの悪い映画というだけでは無いということが伝わってくれるといいのだが…。
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