続・中岳龍頭望

脱力系から熱血系へ。ま、志はということで…

幸福は議事録を作る会議   究極の会議

2016-10-17 | 読書

究極の会議/鈴木健著(ソフトバンククリエイティブ)

 内容を一言で言ってしまうと、会議の場で議事録を作ることを目的とする会議「議事録ドリブン」の方法の解説である。世の中には様々な会議があるだろうが、会議が好きな人はとりあえず置いておいて、ほとんどの人はそれらの会議にうんざりした経験があるのではないか。どうしたら、もっと効率的で有意義な会議が開催できるだろうか。そのような悩みをもって、実際に試行錯誤した経験を持つ人もいるのではないか。結果的にいい会議になっているのならばこの本は必要ないだろうけれど、現在もそのような会議に苦しめられている個人や会社があるのなら、迷わず一度は手に取って見てみたところで損は無いだろう。もちろんこれが向かない内容を会議で追っているのなら、もうあきらめて人生の無駄を会議に使えばいいだけのことである。
 まあ確かに非常に面白かったのだが、公的な会議の席をこのような効率的なものに変える事は難しいとは思う。何しろそのような必要性ではなく、実績を作っている会議というのが、残念ながらその会議の目的である場合も数多い。実際にそのような会議ばかりに出ている身としてはさらに残念な感じはするが、しかしこと自分の職場の会議であれば、この方法をさっそく取り入れようとは思ったところだ。おそらくすぐに使えるし、劇的に会議の内容を変えるだけでなく、精神衛生上、かなり救われる時間が増える気がする。まあ、実際にかなり贅肉を落として実施されている会議になってきてはいるが、まだまだ改善できるという思いはあった。その方法の一つが、会議ドリブンであることは間違いないようだ。さらにボードを使った立ちミーティングや、散歩会議なんてものも、徐々にやってみたい。まあ、すでに自己流ではやってたかもしれないな、と思うものも多かったのだけど、具体的にはこの本のような動的な感じはいいと思った。
 またさらに断っておくと、一般の会議の主催者が挨拶して報告事項を並べる類の会議自体を完全に否定するものではない。もうそれは、その団体としては仕方のないフォーマットであることは間違いない。そういうものに出たくない気持ちは変わりないが、いずれ現役を引退すると縁は切れるだけのことだ。
 問題なのは日頃の業務で仕事を進める上での会議の在り方にあるのであって、その会議をそのようなフォーマットに閉じ込めてしまうことなのだと思う。結局そのような気分的な合意形成だけを目的とした非生産性の高い会議を、仕事の中心にしてしまうことが残念だということだ。しかし、当たり前だが、そのような会議を好きで選択をしているところが、会議ドリブンを採用しないからダメだということでは無い。ちょっと不幸だが、そういうところが多いなら、差別化されてこちらも助かる。
 会議の在り方に苦労させられ続けている身としては、個人の幸福が会議に含まれていることを知っただけでも得をしたかもしれない。
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