カワセミ側溝から (旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

合理的努力とは何か   勝ち続ける理由

2017-03-13 | 読書

勝ち続ける理由/原晋著(祥伝社新書)

 著者は青山学院大学陸上競技部監督として著名な人。やはり最大の顔としては、青学の箱根3連覇などを指導したということだろう。何の競技でもトップに立つことは至難の技だが、箱根のように伝統があり、且つ強豪のひしめく中で、一からチームをつくって頂点に立った人というのは、想像を絶する成功といっていいだろう。もちろんそのために11年という年月を要してはいるが、この年月というものでも、恐らく最短なのではないかという気もする。詳しくはこの本を読めば理解できるはずだが、全体を押し上げることなくして現在は無いが、着実に何をやって来たのかということは、あらゆる組織論に通じる成功譚であると思う。さらに最後には、日本陸連に対する辛辣な批判も展開している。そういうところも含めて、楽しい本である。
 基本的には、そんなに難しいことが書かれている訳では無い。理念や理想を掲げ、話し合いをして、最終的には自主性を持たせて、目標到達のために何をするのかの凡事をおろそかにしない。まあ、いろいろあるがそんな感じである。しかしそのような、いわば誰でも分かっている手法が実際に実践できているところがどれだけあるか。本当の答えはそこにあるということだろう。そして原監督は、そういうことに嘘をついていなさそうに見える。得てして成功譚というのは、表面的な華々しいサクセスだから聞く人が多い。この本が出版されている理由だって、そういうことだ。しかしながらその内容は、実は至って地味であったりする。この本の内容だって、一言で言ってしまうと、基本的にはそうかもしれない。しかし、これは読んでいて大変楽しい気分にもなった。要するに単純に面白いのである。やり遂げたことがドラマチックだったからということだけでは無くて、監督自身が実に素直に内容を語っている点が大きいと思う。自信も持っているしユーモアもある。それはやはり、事実としてやるべきことをちゃんとやったという自負が、後ろ盾として発言を支えているからだろう。そうして持ち前の楽観的というか、明るい性格のようなものがにじんでいて、根性一徹の苦労話にまったく見えないのである。カラッとしてて、しかしやはりものすごいことが行われていたというのが、さらりと分かるのである。むしろこれだけの秘密をさらりと公表している事実は、やはりそう簡単にできるものではないということもあるかもしれない。しかしそのような自負でおごり高ぶっている訳では無く、出来ればやはり、多くの人に、実際に実践をして欲しいという願いがある為なのではないか。自分が信じて実際にやってみたやり方が広がることが、やっぱり汎用性があって、皆の役に立つはずだという思いがあるに違いないのである。
 僕自身は何か強くさせるような仕事をやっている訳では無いけれど、そうであってもこれはやはり使える話である。せっかくのワクワクを形にしていく。簡単でないからといって、やらない手は無い。既にやっていることも含めて、また手を付けていこうと思う。
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