画寫庵Progressive

松平惟光の写真日言己巾占。

ボニー・タイラーのPVが強烈にヘンだ。

2006年12月28日 | 図画写庵

某動画アップサイト。ぶっちゃけ You Tubeですが、主に80年代のMTVを中心に、ちょこちょこ利用しておるんですが。
懐かしいのやら、この曲にはこんなPVがついていたのかとか驚いたりするのやら。

んで、ボニー・タイラーの「愛のかげり」Total Eclipse Of The Heart

「ヒーロー」と同じジム・スタインマンの作・プロデュースによる名曲で、今年日本語版も上演されたミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」でもラブテーマとして使用されておりました。

で、そのPVをYou Tubeで初めて観たんですがコレがなんかスゴい。
コメント欄も「素晴らしい歌だ!でも誰かこのビデオの意味を教えてくれないか?」てのが続出。

それがコレ


・舞台は全寮制男子学校。(推定)
・深夜、蝋燭の光とそれによる影の美しいコントラストの中にボニー。
・廊下を行くボニー。風が舞い、神秘的な光の差す中、扉が開き、赤い色の薄いカーテンが舞う。羽ばたく白い鳩。そしてぼわわっと目の光る少年。(…?)
・ドアの中は、深夜なのに生徒たちがきちんと机についている教室。
・次の教室の中では天使の羽をもつ少年が鳩を放つ。
・次の教室ではゴーグルに海パンのマッチョ男たちに水がぶっかけられる。(は!?)
・礼拝堂のようなところへたどり着くボニー。アクロバティックなダンスを見せるのは黒装束の忍者たち(ええっ!??)
・タキシードの男たちによる深夜の晩餐会。勢いがよすぎて酒がまき散らされる乾杯。
・ダンサーはいつの間にか海パンマッチョ男たちに変わっている。(………。)
・女ロッドスチュワートと呼ばれた(覚えてないなあ)ハスキーボイスで歌い続けるボニー。
・皮ジャングラサンダンサーズやトップレスにアメフトのプロテクター姿のダンサーズなども登場。建物の中には不穏な風が吹き荒れ始める。
・晩餐会はいつの間にか狂乱の場と化し、飛び散るテーブルセット。
・走るボニーのたどり着いた先には光る目の聖歌隊。(ひいいいいいっ)そのひとり(翼の少年)が飛び上がる。
・そこに海パンダンサーズもかけつけ、ボニーを取り囲んで踊りまくる。光る目とコーラスとマッチョに囲まれて歌い続けるボニー。
・いつしか朝、学生たちと握手を交わすボニー。遅れて列に参加するのは翼の少年。握手をした学生の一人の目が一瞬光る。すぐに正常な顔に戻り、何事もなかったかのよう去る生徒たち。
・残されたボニーの怪訝な表情。
・気がつけば観てるこっちもボニーと同じ表情に。



…というような内容なんですが!
ひとことで言って

…えーと……なんスかコレ!?!!


監督にはなんか意図はあったんだろなーと思うんですけど。
私が推察するに、これってもしかしたら「サスペリア・男子校版」がやりたかったんじゃないのかと。全寮制の音楽学校、意味ありげなんだけどよく意味がわからないシーン。つまりアルジェントっぽい。あ、サスペリアそのものということではなくて、ああいう雰囲気のモノ、で。
いずれにせよ、冷めてしまった恋を歌った歌(それが”心の皆既日食”)なんで、まったく映像とは無関係なんですけどね。あ、ところどころのキーワードがビデオの内容にかかってはいるんですが、それでも"turn around,bright eyes"の"bright eyse"はそんな光り方じゃないだろう。


しかしこのPV,アルジェント以外になんかどっかで観たようなものを思い起こさせられるなあ…と思ってたんですが、それがなんだかさきほどようやくわかりました。


ひょうきんベストテンです。


お笑いのヒトによる物真似じゃなくて、本職の歌手が歌う場合に登場していたさまざまなキャラのダンサーズ、あれですよ!あれ!あーースッキリした!

しねぇよ!!


おまけ。
ヨーグルトのCM

繰り返す「Turn around~~♪」の部分を使って徐々にスケールアップしていくCM。あーあ、バカだなー(褒め言葉)


おまけその2
Faster Than The Speed Of NightのPV

Total Eclipse~収録のアルバム"Faster Than The Speed Of Night"タイトル曲。
これもかなり変。夜のカーニバルを舞台に、マッチョ黒ブリーフマンにニンジャダンサーズ、何かスポーツのユニフォーム軍団が大暴れ。さらにバイクにまたがった騎士の決闘(「ロック・ユー!」のアレみたいなの)も登場。たぶん同じ監督なんだろうなあ…。
こっちのコメントにも
「Forget the video. Just pretend it never happened. 」なんてのが。



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