こっぽんおりブログ

朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(愛称:こっぽんおり)のブログです。

総会報告

2013-05-20 12:45:36 | 活動報告
4月27日、こっぽんおり第2回総会を開催しました。参加者は40人あまり。
同時刻に四条河原町ではオモニ会による、
高校無償化適用を訴える街頭活動が30人ほどでおこなわれていましたが、
総会会場には中高級学校のオモニ会会長が来てくださいました。

この日は授業のある土曜日だったため会場として借りた中高級学校小講堂は、
民族教育の授業のようすや生徒たちの学校生活の様を
うかがいしることのできる声や響きに囲まれていました。

冒頭、共同代表の板垣竜太さんからの挨拶では、
省令による無償化適用除外、自治体の補助金削減といった攻撃は、
朝鮮学校への弾圧の歴史の繰り返しのなかに位置づけられていると確認され、
これを跳ね返す運動が民族教育の権利をかたちづくってきたこと、
いまも運動が求められていて、第一初級学校の裁判判決を期待しつつ、
これを最大限活かしていくことが大切だと語られました。

総会に先立っておこなわれた金尚均さんによる基調講演では、
朝鮮学校の教育は民族的アイデンティティ再確立のための社会運動といえる、
日本学校で教育を受けたご自身と比べて、
ハッキョの空間は自己アイデンティティ確立における悩みが比較的少ないが、
その空間が奪われるという感覚を2009年の事件で痛感したと語られました。
また特定個人に対する名誉毀損は罪になる一方で、
民族集団に対する誹謗中傷や殺人教唆を裁けない現行法の問題点を指摘して、
ヘイトスピーチを裁く法が必要であるとしめくくられました。

つづいて京都朝鮮中高級学校の趙明浩校長先生から、
本年が中高級学校創立60周年(還暦)にあたること、
ご自身も50年の節目の年を迎え、これまでの民族教育の歴史をふまえて、
新たな発展のためにより一層傾注したいと語られました。
一世が土台をきずいた民族教育の中身に学んでいることや、
現在の学生たちが日本社会で獲得している多種業績の報告も受けました。

在外教滋賀の方から、
ウリハッキョマダンの取り組み、ブラジル学校との交流の話、
6月1日開催の『ぬちがふう』上映会のアピールがありました。

全朝教京都の方から、
ウトロの人たちと等身大の交流をしてきた話、
昨年の入管法改定が学校現場にどんな影響を与えているか危惧を持っている、
というアピールがありました。

滋賀・京都とも、日本の学校の先生とつながりながら、
朝鮮学校の子どもと日本学校の子どもの交流や先生どうしの交流に、
こっぽんおりとしても一歩踏み込んで関わっていきたいと思えるアピールでした。

総会では、昨年度の活動報告・会計報告、今年度の活動方針・予算の提案、
事務局体制の発表(30歳代の事務局員が2名増えました)をおこない、
いずれも参加者全員に確認してもらいました。

総会後に校舎正面の一角をお借りして焼肉交流会を開催。
中高級学校の先生も加わって50人近い人が七輪を囲んで懇親の場をもちました。
共同代表の仲尾宏さんをはじめ参加者の何人かがマイクで思いを語り、
レイシストの街宣へのカウンター行動や、学校の先生の思い、
京都朝鮮初級学校開校の祝報などに、気持ちを寄せ合うことができました。

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