My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

プリアンプの整流回路を整流管からダイオードに変更

2017-04-15 13:07:08 | 真空管プリアンプ

真空管プリアンプの整流管をダイオードに置き換えました。

整流管は出力管に比べて、発熱量が多いためか、寿命が極端に短いです。

私の経験ですと、2000時間くらいで寿命を迎えると思います。

 

このプリアンプの整流管は6X4という小型整流管で、プリアンプを使い始めてから6年くらいになりますが、だいたい1年に1回の頻度で交換していました。

寿命に気が付く兆候としては、音に押し出し感、元気がなくなり弱々しくなります。

整流管を交換するとまた元気な音で鳴ってくれますが、困るのは、改造している時に、「アレ?何か調子が悪い。改悪になったのかな?」と惑わされる事です。その原因が、実は、ちょうど整流管の寿命だったりする事が多々ありました。

 

今回、ウルトラ・ファーストリカバリー・ダイオードUF5408を多めに購入したので、思い切って、ここをダイオード化してみました。

一般的に、整流管よりもダイオードの方が電圧ドロップが少ないので、抵抗を直列に入れて電圧調整をしました。

結果的に平滑回路が1段増えた形になりました。


<変更前の整流管を使用した回路>


<変更後のダイオード化した回路>

直列に入れた抵抗には、手持ちのNS-2Bの750Ω使ったので、変更後の電圧は10V程度上昇しましたが、問題無い範囲でしょう。


 <配線後の写真>

・追加回路

 ・元々あった整流管のソケットに配線

 

 

変更後の音は、以前に比べて、情報量の多い、クリアーなくっきりした音になりました。

やはり、真空管らしい柔らかい音は少し後退したような気がします。

しかし、これで整流管の寿命の呪縛からは解放されました。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

真空管 TUNG-SOL Round Plateを使う。

2017-04-09 12:49:34 | 真空管アンプ

このTUNG-SOLのラウンド・プレートは音が良い事で有名ですし、オークションでもかなり高額になります。まあ、世界中のオークションでも滅多に出てくる事はありませんが。

私が入手出来たのは、eBayで部品を買い漁っている時に、元々は6SN7のラウンド・プレートをどうしても手に入れたかったのですが、オークションで競い合っていたら、とても手が出せない金額まで行き、遂に断念。

その時に同等品として、入札の少ないラウンド・プレートが目にとまり、入札、競い勝ったが、届いたものを見たら、なんと12SL7だった。私が型番違い品に入札していたのだった。

ヒーター電圧違いで、6SN7は6.3V、12SL7は12.6Vなのです。

いつの日かは、ヒーター電圧を12.6Vにして使って見ようと思っていたが、あれから、6年以上が経過。。。。

今回、KT88アンプの改良中なので、ついでにこの球を使える様にてみました。

これが、TUNG-SOL 12SL7(VT-289)の容姿です。

ヒーター回路の変更。

トランスが、元々AC6.3Vのヒーター回路電源を2系統持っているので、これを直列に繋いで12.6Vを作りました。

ACを直列に繋ぐときは位相に注意が必要です。逆相で繋ぐと相殺して電圧出ません。

他の球のヒーター電圧も確認しながら通電しました。

 

出てきた音は、鳴らした瞬間から、噂通りで素晴らしいです!!!。

帯域も広く、音数も多く、空気感もたっぷりです。

貴重な球なので、じっくりと鳴らし込んでいきたいと思います。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

KT88 PPアンプ 音質調整を続行中(その4)~電源回路変更編~。

2017-04-09 12:06:24 | 真空管アンプ

今度は電源回路を見直しました。

左右ch(L/Rch)の電源を出来るだけ分離して、チャンネル・セパレーションを良くする。

そうすることで、音の立体感、空気感、臨場感が増すという目論見です。

段階的に改良していきました。その経過は以下です。

+B電源の根元、チョークの後に左右それぞれ100Ωを直列に追加。

 以前、別のアンプでも改善効果が大きかった。

 

 

この100Ωを追加する事で、電解コンデンサへの印加電圧も降下して電解コンに対し優しくなる。

結果は、やはり効果有りで、臨場感が増した。ほんの抵抗2本でこの効果は大きい。

 

整流ダイオードも左右のチャンネルで独立。

ならばと言うことで、もう少し源流の整流回路自体を分離した。

 

倍電圧整流回路をもう一回路追加。

上の回路図ではダイオードが1N5408となっていますが、実際にはファーストリカバリーのUF5408を使用しています。

元々、チョークの後ろに入っていた2個の電解コンデンサ(ブロックコン)利用して、この追加した整流回路に使用。

チョークの後ろ(+B電源)は、出力トランスの近くに、F&T製の47uF/500V配置済み。

電解コンデンサの電圧も下げる事が出来て、さらに優しくなった。

結果は、①ほど、臨場感の良化は感じ無かったが、F&Tの電解コンデンサのキャラクタが強くでて、音数も増えて、切れの良い音となった。

心配はF&T電解コンの耐圧500Vに対し、電源投入時に若干電圧オーバー、通常時でもディレーティングが不足している点です。

しかし、500V以上の耐圧となると、フィルムコンかオイルコンになってしまうので、直列抵抗を200Ω程度にして、もう少し電圧を下げる事を考えたいと思います。 


コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

KT88 PPアンプ 出力トランス(OPT)交換後、音質調整を進行中(その3)~設計変更編~。

2017-03-26 13:11:17 | 真空管アンプ

さきほど、各部の電圧測定も終わりましたので、変更後の回路図を公開します。 

前段部回路図

後段部回路図

 

<変更箇所>

電源供給回路

 初段への電源は、ツェナーダイオードによる定電圧生成を廃止し、単純な抵抗分割へ変更。

 ツェナーダイオードはノイズを発生するため。

 39kΩと24kΩでB電源を分圧。電解コンデンサを抱かせました。

 元のツェナーダイオードの時と同じ180Vを得る事が出来ました。

ヒーターバイアス

 6SN7のカソードが100V程度になるので、約45Vのヒーターバイアスを実施。

 初段の6SL7も同じヒーター電源を使うので、こちらも45Vのバイアスが掛かる事になりますが問題ないでしょう。

 470kΩと47kΩでB電源を分圧。電解コンデンサ、セラミックコンデンサを抱かせました。

ムラード回路見直し

 ここが一番手こずりました。

 まずは、電源供給を初段と分離。15kΩ抵抗と100uFの電解コンで電源を作りました。

 共通カソード抵抗とプレート抵抗は、以下の色々な事を考慮しながら定数を決めました。

  ・6SN7のロードラインより、カソード電流は少し増やして3mA程度が直線性が良くなる。

  ・後段KT88のグリッドバイアスがー62Vなので十分にドライブ出来るプレート電圧とする。

    ・共通カソード抵抗が小さいとアンバランスが生じて有効な差動特性が得られないらしい。

   教科書によると、

   アンバランス(m) = { 内部抵抗(rp)+交流負荷抵抗(RL) } ÷ { ( 1+μ )×共通カソード抵抗(Rk) }

     だそうです。

  ・また、別の本では、

  「共通カソード抵抗RKはRLの1/2以上にしないと両相間のバランスが悪くなります」

    と書いてあります。

 そこで、私の場合、上図の回路図の抵抗値としました。

 プレート抵抗は上側36kΩと下側34.8kΩ。

 ここは同じ値ではなく、下側を上側よりも少し小さくした方が良いと書いてありました。

 共通カソード抵抗は17.8kΩ。バイアス電流は片側2.8mAとなりました。

 ロードラインも直線性の良い所に来ました。

NFB定数見直し

 回路が安定した為か、現状のNFBを15kΩ+100Ω(9.1dB)では音があまりにも大人しくハイファイでつまらない、元気のない音なので、22kΩ+82pF(7.1dB)に変更しました。

 これで元気な音、生きいきした音になりました。音も前に出てくるようになりました。

 

この状態で鳴らしていますが、いったんは満足のゆく音になりました。

あとはエージングが進んだら、また定数の微調整が必要かも知れません。

 

今回もEDさんにご指導を頂きました。本当にありがとうございました。

長い道のりでしたが、お陰さまで音質、知識ともにレベルアップができました。 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ビンテージ部品を使用する時の準備と注意

2017-03-25 10:14:45 | その他

オーディオや電気楽器(エレキ)をやっていると、どうしてもビンテージ部品(パーツ)とか往年のオーディオ全盛期の古い部品を使ってみたくなります。

そうした時の使用前の準備と注意事項を参考になればと思い書いてみました。

ご存じの方は読み飛ばして下さい。

<使用前の確認と準備>

1.古い部品なので足(リード)が酸化、腐食、汚れている物が多い。

 リードは必ず研磨、クリーニングして使う。

 汚れたままで半田付けすると半田がのり難いだけでなく、音質にも影響します。

 無理矢理に半田付けしても、半田の中に酸化物や不純物が残ってしまいます。

 私はクリーニングに、「銀磨きクロス」を使っています。

KOYO ポリマール 銀磨きクロス 195mm×125mm 2枚入
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
光陽社

 このクロスを使って磨くと、クロスが真っ黒になり、汚れが落ちていることが良く分かります。

 これでも汚れが取れない場合は、こちら↓を使い、その後、ポリマールクロスで仕上げます。

3M スポンジ研磨材(スーパーファイン)/(マイクロファイン) 各1枚セット
 
3M(スリーエム)

 クリーニングした後は、無水エタノールで洗浄すると完璧です。

 リードや真空管の足がピカピカになります。

 

2.コンデンサは容量値を確認する。

 古い部品は容量抜けしている物もあるので注意が必要です。

 良心的な販売店ではチェックしている筈ですが、念のために確認しておくと安心です。

 

3.コンデンサの漏れ電流を確認する。

 メガオーム・テスターがあれば良いのですが、少なくともテスターで絶縁抵抗値を確認しておいた方が良いです。

 オイルペーパーコンデンサや電解コンデンサは特に注意。

 最低でも100MΩは必要ですね。 

 

4.フィルムコンデンサは、必ず巻き始め(内側)と巻き終わり(外側)があります。

 それを見つけるためにはミリボルト・メーターが必要です。

 巻き終わりをインピーダンスの低い方(例えば、プレート側)に接続すると誘導ノイズを受け難いそうです。

 

5.抵抗は抵抗値を確認する。

 特にカーボン抵抗は経年変化で定格値よりも大きくなっています。

 

抵抗値、容量値を確認するには、私は「FLUKE107」を使用しています。

FLUKE(フルーク) 107 ポケットサイズ・マルチメータ(バックライト付多機能型)
 
フルーク

安物のテスターは、電圧を測定するときに、入力インピーダンスが低くて正確に測れない事があります。

FLUKEなら安心です。このテスターはオートレンジ、オートパワーオフでもありますので使いやすいです。

少し高いですが、FLUKEなら買っておけば心配は無いです。

 

<注意事項>

製造から数十年も経っている物は、覚醒する(本来の音になる)まで時間が掛かりますので、使い始めてすぐに判断するのは危険です。ビンテージ部品は高価でも有りますので、すぐには諦めないように、気長く見守り、様子をみてあげてください。

100時間くらいは必要かも知れません。これは、コンデンサー、抵抗、真空管などどんな部品でも同様ですが、抵抗はコンデンサよりもエージングに時間が掛かる様な気がします。

また、部品交換する時は、古い半田は取り除き、新しい半田を使って半田付けします。

私の場合、半田にはケスター(KESTER)44を使ってます。

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

KT88 PPアンプ 出力トランス(OPT)交換後、音質調整を進行中(その2)~抵抗交換編~。

2017-03-20 12:26:53 | 真空管アンプ

今回は抵抗を高音質と言われるものに交換してみました。

同時に、定数の見直し(設計の見直し)も行っていますが、この部分は次回として、まずは交換した抵抗を紹介します。

今まで私のアンプでは散々アーレン・ブラッドレー(A&B)のカーボン抵抗を使用し濃い音を作ってきましたので、今回は高特性の出力トランスのを生かすために、金属皮膜抵抗を中心に使い、ハイファイ化を狙いました。

使用した抵抗は以下です。写真を参考にしながら読んで下さい。


①PRP製抵抗PR9372 写真の赤い抵抗。小さい方。表面に艶があります。 

 アメリカ製のハイエンド・オーディオ用の抵抗らしいです。

 電力が低い部分(カソード抵抗、帰還抵抗、グリッド抵抗)にはこの抵抗を使いました。1/2W品です。


②IRC製RN-65(MIL規格品) 写真の赤い抵抗。少し大きい方。IRCの印字が見えます。

 RN型の元祖でアメリカ宇宙航空用途に開発された物らしいです。3/4W品です。


③KOA製SPR5C 写真の緑色の大きい抵抗。

 日本が誇る抵抗メーカーKOA製のものです。カーボン系?

 この抵抗は「無線と実験」「管球王国」でも抜けが良く透明感のある音と評価だったそうです。

 5Wが音が良いそうです。

 

今回、初段帰還カソードの電解コンデンサもスプラグATOMからBCコンポーネンツ製のラジアルタイプ220uF/25Vに交換しています。

こちらの方が配置的に収まりが良いのと、音も抜けが良いためです。

 

現在エージング中ですが、エージングが進むとともに抜けの良い、解像度の高いハイファイな音になっていってます。

今迄よりは確実に音質が向上しています。ノイズも減っています。

抵抗はとにかくエージングに時間が掛かるので、100時間くらいは様子を見たいと思います。 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ロック豪華アーティスト揃いのイベント・ライブCD、DVDの紹介

2017-03-12 10:55:19 | 音楽

最近買ったCD、DVDの中で、これは良い、コスパ高いと思ったCD、DVDがありますので紹介します。

それは、イベントで有名なアーティストが集結して演奏したライブ盤です。

以前から気になっていたものです。いずれも豪華な顔ぶれです。 


一つ目は、

ネブワース 1990 完全版 [DVD]

です。

ネブワース 1990 完全版 [DVD]
←クリックでAmazonに移動できます。
ヤマハミュージックアンドビジュアルズ

エリック・クラプトン、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、ピンク・フロイド、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、フィル・コリンズ、ダイヤー・ストレイツなどが集結した1990年のライブです。

あの伝説的なロックの聖地(私は知らなかった)イギリスの小さな村ネブワースで行われた最大規模の歴史的コンサート。

観客12万人、11時間に及ぶコンサートだったそうです。出演アーティストの顔ぶれも豪華です。

私はCDを買いましたが、エリック・クラプトン以降の演奏が特に熱いです。

クラプトンは自身の「Sunshine of your love」の後、ダイヤーストレイツ(マーク・ノップラー)、エルトン・ジョンのコーナーでも弾きまくっています。

ダイヤー・ストレイツの「Money for Nothing」も良いです。

ロバート・プラント with ジミー・ペイジもツェッペリンのフレーズとか入れていて少し懐かしくもあり新鮮です。

ピンク・フロイドのメンバーは、デヴィッド・ギルモア、ニック・メイソン、リック・ライトです。

「Ru like hell」(The Wall)はカッコ良いです。

このDVDも欲しくなりました。

 

2つ目は、

モントセラト島救済コンサート [DVD]

です。

モントセラト島救済コンサート [DVD]
←クリックでAmazonに移動できます。
ヤマハミュージックアンドビジュアルズ

1997年ロイヤル・アルバート・ホールでのチャリティ・コンサート。

ポール・マッカートニー、フィル・コリンズ、スティング、マーク・ノップラー、エリック・クラプトン、エルトン・ジョンなどの錚々たるメンバーが出演。

画質、音質ともにGood!です。

クラプトンは、自分のコーナーではアコースティックです。

マーク・ノップラーと演奏する「レイラ」、パーカッションのレイ・クーパーもカッコ良いです。

他のコーナーではシルバーのストラトを弾いています。

スティングは渋くてカッコ良いですね。「Message in a bottle」のアコースティック・バージョンは最高!一聴の価値あり。

マーク・ノップラーのコーナーでは、「Maney for nothing」でスティング、クラプトンも共演。

このメンバーは豪華過ぎます。

 

3つ目が、

アメリカ:ア・トリビュート・トゥ・ヒーローズ

です。

アメリカ:ア・トリビュート・トゥ・ヒーローズ
←クリックでAmazonに移動できます。
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

2001年9月11日に起きた米国同時多発テロの犠牲者追悼チャリティーイベントの模様を収めたもの。

ロックではありませんが、出演者は、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエル、スティービー・ワンダー、マライヤ・キャリー、セリーヌ・ディオン、スティングなど。

私が持っているのはCDですが音質良好です。選曲、各アーティストの語り、涙なしでは聞けないです。

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

KT88 PPアンプ 出力トランス(OPT)交換後、音質調整を進行中(その1)....。

2017-02-26 12:12:18 | 真空管アンプ

出力トランスをソフトン製Rコア品のRX-80に交換した後の音質調整が進んできましたので、この1か月半の間でやった事を備忘録として一度整理しておきます。

このトランスは特性が良くて、今迄隠れていたこのアンプの悪い所(改善点)が顕在化した様で、音質に落胆していました。

そこから奮起して、定数の見直しや部品交換して、現段階で音がある程度落ち着いてきました。

自分的には70点くらいかな?。

添付の写真は、まだ検討段階なので、バラックで仮つけしている状態です。見苦してすみません。

 

<やった事です↓>

1.デジタル回路とアンプ部のグランドの完全分離

 このアンプはリモコン動作が可能なため、デジタル回路を搭載しています。

 リモコンでは、入力切替、ボリューム調整(モーター)、L/R切替、スタンバイ、電源ON/OFFの操作が可能となっています。

 便利ではあるのですが、ハイファイオーディオを楽しむには特に必要のないものかも知れません。

 このデジタル回路用には、わざわざ専用のトランス有り、そこからDC電源が作られています。

 然しながら、肝心のアースがアナログ回路と共通になっていました。

 そこで、このアースを完全に分離しました。

 このデジタル回路での制御は、リモコン受光、リレー、LED、モーターなので、完全に分離が可能でした。

 

2.入力切替のリレーを交換とAC電源リレーを廃止

 入力切替用に元々付いていたリレーが、メーカー不明だったので、よく使う入力のみをTAKAMIZAWA製に交換しました。

 また、リモコンでのAC電源のON/OFF操作(スタンバイ・モード)があり、リレーを経由していたが、必要無いためダイレクト接続とし、機械的なパワースイッチのみとした。

 

3.+B電源のトランス入力の再配線と電解コンデンサの追加

 電源回路の電解コン~左右OPTまでの配線の見直し(グランドもL/R独立配線)と、OPTの根元に電解コンを追加。

 追加した電解コンデンサは、F&T(Germany)製47uF/500V。耐圧が必要なため、手持ち品では唯一。

 47u 500V F&T アキシャル電解コンデンサー

  電解らしくない、オイルコンの様なクリアな音がするそうです。


4.初段カソード・バイパスの電解コンデンサの交換

 当初はニチコンのKZを使ってましたが、これを手元にあったスプラグ製ATOM(250uF/16V)に交換。

 SPRAGUE ATOM 250uF 50V

 KZの時は薄っぺらい音でしたが、ATOMに交換でふくよかな音になりました。


5.NFB定数の変更

 音を聴きながら、調整の結果、NFB抵抗は15KΩに決定。

 実測と計算でNFB量は9.1dBになりました。

 また、オシロスコープで10KHzの矩形波の歪具合(オーバーシュート)を見ながら、この抵抗に抱かせる(並列)コンデンサ容量を100pFとしました。

 抵抗はタクマン製REX(手持ち品)とサンガモ製ディップマイカ(新規調達)。

 ここのコンデンサもセラミックでは、音がざらつくらしい。

 

6.初段入力グリッドにカップリング・コンデンサを追加

 初段の入力部にカップリングコンデンサを追加して、プリアンプとDC的に切断。

 使用しているプリアンプは出力から直接NFBが掛かっているので、DC成分が乗ると影響ありそう。

 使用したコンデンサは、ERO製フィルムコン0.47uF/400V(黄色)

 ビタミンQも試してみたが、高音が派手で今回はパス。

 

7.出力段プッシュプルのカップリング・コンデンサを交換

 今回の目玉です!。

 ここに、私としては初めて使う、TRW製のフィルム・コンデンサを新規購入して投入してみました。

 TRWと言えば、GOODALL→TRW→製造設備、設計技術を買収→ASCという変遷です。

 ASC(アメリカン指月)は白い物ですが、今回のものは630Typeと言われる赤い物です。

 かなりシッカリした作りです。弾丸の様な形です。MIL規格品。

 

 音は低域から高域まで良く出ていて抜けも良く、それにヴィンテージ品特有のコクとか表現力をプラスした感じです。

 エージングが進むにつれて、どんどんと艶っぽくなっています。(現在進行中) 気に入りました!

 以前に付けていた近年のHiFiコンデンサのAuriCapとは全く違います。AuriCapは超クリアな音です。 

 

8.寄生発振防止用には巻線抵抗の使用を中止

 プッシュプル出力段KT88のグリッドに挿入している寄生発振防止用の抵抗をタクマン製カーボン抵抗REXに交換。

 ここに使用する抵抗は、L成分の少ないソリッドカーボンやプレートタイプの抵抗のほうが良いと教えてもらいました。

 さらに、元々の回路では、グリッドに入っている5.6kΩが150kΩとカップリングの間に入っていたので、上図の回路図の様に、150kΩとグリッドの間に配線を変更。

 また、初段のNFB抵抗(カソードに入っている抵抗)も巻線抵抗NS-2Bは良くないと教えて頂きました。

 無誘導の巻線抵抗NS-2Bといっても、多少は誘導があるらしい。

 

9.電源整流回路のダイオードを交換

 まず、C電源(出力段のバイアス電圧)のブリッジ・ダイオードを一般品1N4007から以前CDPに使い効果のあった1N5062(Vishay製アバランシェ・ダイオード)(800V/2A)に交換。

 こんな形状のものです。

 

 今回も音質改善があったので、B電源のダイオード(倍電圧整流)にもウルトラ・ファースト・アバランシェ・ダイオードSF5408に交換してみましたが、音が詰まった感じになり駄目。

 ここはウルトラ・ファースト・リカバリー・ダイオードのUF5408(Vishay製1000V/3A)に交換。これが良かった!

 音がスムーズに前に出てくるようになった。

 ここには、アバランシェが不適切なのか?、1N5062とは別物で良くないのか?はわからない。

 データシートを見ると、1N5062は、

  " Controlled avalanche characteristics"、

  APPLICATIONS : Rectification diode, general purpose

 と書いてあります。

 そういえば、本来アバランシェは、ツェナーと同じでノイズを発生します。それを抑制しているのでしょう。

 SF5408にはその様な表記も有りませんし、

  APPLICATIONS :Switched mode power supplies、 High-frequency inverter circuits

 となっています。気をつけなくては。

 


10.その他にも、細かい所を手直ししています。


取り敢えず、以上です。


今後の検討予定としては、

 ・抵抗の交換テスト

 ・ムラード回路に入っているコンデンサ0.47uFを交換

を考えています。

どこまで良くなるのか楽しみです!!。

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

KT-88 PP アンプの出力トランスを交換

2017-01-22 12:23:50 | 真空管アンプ

以前からの懸案だったKT-88 PPの出力トランスをやっと交換しました。

出力トランスは他のCR部品と違って値が張るので躊躇しますよね。9月から悩み続け、遂に年を越してしまいました。

今回、交換用に購入した出力トランスは、ソフトンのRX-80-5(PP80W、入力5kΩ)です。

Rコアながら比較的手頃なお値段。

結果は、交換して正解でした。非常にフラットで癖のない端正な音です。

 

交換作業は以下の様に進めました。備忘録として書き留めておきます。

トランスのカバー(ケース)を開き、今回使用しない配線ケーブルは末端処理してケース内に収めました。

絶縁キャップは付属しています。

出力は取り敢えず8Ωのみとしました。 

シャーシへの取付は、偶然にも元々の穴が80mmピッチで開いており、そのまま使う事が出来ました。

リード線取り出しの穴は、少し小さかったですが、エッジのバリ取りを行い、なんとかそのまま使いました。

 

配線をします。ここで少し注意が必要です。

トランスの説明書を見ると、入力側はP1が逆相、P2が正相入力となっています。

 

OPTを交換したKT-88 PPアンプが、こちらです。


<交換前の元の外観> 

発電所の様な丸いトランスが3個載っています。5kg/個くらい重量があります。

左が電源トランス、後ろ2個が出力トランス(OPT)です。


<交換後の外観> 

角柱のトランスです。左側の電源トランスよりも背が高いです。

因みに、前段の電圧増幅段の球は、RCAの赤袴(赤ベース)の5691(6SL7)と5692(6SN7)です。

 

交換後の特性を確認しました。

CH2(水色)が入力、CH1(黄色)が出力です。出力には8Ωのダミー負荷を繋いでます。

<正弦波での周波数特性>

  

  

 

20Hz~50KHzまでフラットです。素晴らしい周波数特性です。

正弦波に重畳している高周波ノイズが気になります。

<矩形波応答>

  

 

低周波では、もう少し+B電源の容量が欲しいところです。リンギング、オーバーシュートも問題ないでしょう。

20Hzでのリップルと10KHzでの重畳ノイズが気になります。

 

これで、トランスの乗せ換えが終わりましたので、これからもう少し検討し追い込んでから、いつもの様にCRパーツ交換等で楽しみたいと思います。

 ・カップリングCの検討

 ・+B電源の容量アップ

 ・カソード・パスコンの検討

 ・グランド配線の再度見直し

 

 今回もEDさんに色々とご教示頂きました。有難うございました。 

 

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

REVOX製CDP B226のメンテナンス。

2017-01-14 12:16:53 | CDプレーヤー

REVOX(ルボックス)製のCDプレーヤーB226のメンテナンスを行いました。

前の記事にも書きましたが、手を加える事で高音質化がはかれるのではと思い少し弄ってみました。 

WebからダウンロードしたB226のサービス・マニュアルとICのデータシートを頼りに行いました。

独製だけあって、使用されている部品は欧州系が多いです。

サービス・マニュアルに従って、基板を取り出しました。比較的容易でした。

弄った箇所は以下です。

 

1.デジタル処理回路部分に低ESRの導電性高分子電解コンデンサ(Pana製SEPタイプ)を追加

 ・DAC TDA1541のデジタル電源部 100uF/20V + ファインメット・ビーズ追加。

 ・Digital Filter SAA7220電源部 100uF/20V + ファインメット・ビーズ追加。

   ・Decorder SAA7210(M4804A)電源部 100uF/20V追加。 元々フェライトビーズが入ってました。

 ・4 bit DRAM TMS4416電源部 100uF/20V追加。

 電解コンの追加箇所は出来るだけICの近くとしました。ノイズループを小さくするための基本ですね。

 

ICの上の部分の黒い円筒形のものが、ファインメット・ビーズです。

 

2.ピックアップ・レーザー出力の調整

 読み込めない(再生できない)ディスクがあったので、ピックアップ・レーザーを疑ってみた。

 サービス・マニュアルには、レーザー出力は550mVpp±50mVと書いてある。

 測定箇所はサービスマニュアルに記載。

 実際にオシロスコープで波形観測してみると、250mVppだった。

 なるほどね、これでは読めなくても仕方ない。

 と言うことで、510mVppになるようにSVR(半固定抵抗)を調整。

 このSVRだけは良い物が使用されている。中央のモーターの右隣の"1K0"と書いてある四角い部品。

 低めに設定した理由は、レーザーの寿命に配慮した。兎に角、壊してしまっては入手できない。

 調整後は、今迄は読めなかったCDもあっさりと読み込む様になった。

 

3.アナログ出力のカップリングコンデンサの交換

 この部分は実際に出てくる音質(特性には表れない雰囲気、音場など)に大きく影響するので、いつも悩まされる。

 オリジナルで使われていた物はBC製100uF/25V(青い部品)。骨太な音だが、もう少し音域と広がりが欲しい。

 以下の順番に3種類ほど交換。

  ①ニチコン製 Muse ES無極性 22uF/25V(緑色)---ドンシャリの音で締まりが無い。

  

  ②BC製(116) 47uF/25V(シルバー)---最初は良かったがエージングが進むにつれ少し籠り気味に。


  ③S+M製(Siemens+Matsushita)GPF 100uF/25V(黒アキシャル)---音場、音域とも広く良い感じ。

    このコンデンサは、以前カソードパスコンで試していて、ある程度はわかっていたが予測通り。 

    今は、この状態で聴いています。

 他にも試してみたいですが、カップリングコンに使えそうな電解コンはあまり手持ちがないので思案中です。

 そもそも、カップリングコンにはフィルム系が良い事はわかっているが、容量的に適当な物がないです。

 今回の電解コンデンサで思ったことは、ボディが大きいほうが音抜けが良さそうだという事。

 また、耐圧の高いものは絶縁層が厚くなるので、その分だけ音抜けが悪くなると言われています。


他にも、TDA1541周りのフィルムコン(0.1uF) 14個の交換も選択肢としてありますが、音質がガラッと変わりそうで止めました。


1.~3.を施した結果、B226のCDM-1(スイングアーム)、TDA1541(マルチビットDAC)の良さが出て、最近のCDプレーヤーでは聴いたことが無い聴くことが出来ない、骨太でしかも音場の広い、高域の小さい音などは壊れて消えそうな音が聴けます。ボーカルものなどは、目の前で自分のために歌ってくれてる様な感じになります(言い過ぎかな)。

とにかく、いつまでも聴いていたくなる音です。

アナログっぽい音というのでしょうか?ストレートな音で聴き疲れしません。

 

新しいCDプレーヤーの購入を検討していましたが、しばらくこのREVOX(Studer) B226で楽しめそうです。

 

 

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加