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「クリントン氏の敗北、女性支持者に残った落胆と高揚感」

2008-06-10 21:38:50 | Nonsense
[シンシナティ 4日 ロイター] 歴史的な戦いとなった米民主党の大統領候補指名争いは、同国初の女性大統領を目指したクリントン上院議員をオバマ上院議員が退けて勝利したが、女性支持者らにとっては、落胆と高揚感が入り混じった感情を残したようだ。
 シンシナティの看護士二コール・ジョーンズさん(32)は「残念だ。強くて実力のある彼女なら役割を果たせたと考えずにはいられない。世間がこうした女性を受け入れる準備ができていたかどうか分からない。非常にがっかりした」と語った。>
クリントン氏はまだ選挙活動の中止を表明していないが、指名に必要な代議員数はオバマ氏が獲得しており、主要政党の代表としては初めて、黒人候補が大統領選に臨むことになった。オバマ氏は8月の党大会で正式に民主党の大統領候補として指名され、11月の本選挙で共和党のマケイン候補とブッシュ大統領の後継の座を争う。
一部の女性支持者らの間では、クリントン氏は2012年の大統領選にも出馬すべきとの声が出ている。当地のコーヒーショップのマネジャー、ジュリー・ミラーさん(34)は「女性大統領が見たい。(その実現に)この国はすぐそこまで来ており、一部の人たちがその考えに慣れればいいだけだ。彼女は次回も必ず出るべき」と話した。
ラトガース大にある女性と政治センターのデビー・ウォルシュ所長は「ある年代の女性や、クリントン氏の中核支持層でもあった多くの労働者層の女性は、生きているうちに女性大統領が誕生するとは考えてもいなかったが、それが起こり得ることだと信じ始めた。そして、それが終わってしまった」と指摘。こうした女性にとっては、今回の結果は落胆が大きいとの見方を示した。

一方、女性にとって歴史的な年になる可能性はまだあるとの声もある。「(クリントン氏が)副大統領になるかもしれないと聞いたが、そうなればすごいこと」と語るニッキ・スミスさん(25)は、クリントン氏の善戦をたたえた上で「女性がこうした立場にいることが重要だ」と述べた。
また政治を志望する女性の支援団体ホワイトハウス・プロジェクトの創設者、マリー・ウィルソン氏は「クリントン氏が苦労したという事実よりむしろ、女性は彼女の粘り強さや勇気を理解している。彼女の粘りを見て刺激を受けたという若い女性が増えている」と指摘。最終的に勝利できなかったことを悲しむ女性もいるが、同氏の選挙活動を通じて心を動かされた女性もいるだろうと語った。


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「おしいよ、ヒラリー。僕は彼女の大統領姿が見たかったよ。政治理念やそういったものとは全く関係なしに、、、、頭が良すぎてやることが堅実で着実すぎるが故に、大衆に嫌われる彼女の資質は、僕はとても好きだった。」

「物語三昧」のペトロニウスさまのおっしゃるとおり、おしいよ、ヒラリー。。。本当に、人生は予測つかない。ただ私は女性なので、さらに無念!という応援していたテニス選手が、優勝を目前にしてあと一歩のところでラッキーな新参者に敗退したという無念さも残る。「民主党はひとつの家族」というこの方らしい名言で、オバマ候補をこれからは応援して欲しいと支持者に伝えた。オバマが大統領だったら、ヒラリーは副大統領で、というドリーム・チームの要望もあるようだが、そんな案が浮上するなら、そもそも年齢、経験からヒラリー氏が民主党の大統領候補になるべきだろう。

今回の敗退を「ガラスの天井」説に原因を求める部分もあるが、ヒラリー氏の政治家としての手腕や実績よりも、なにかと”女性初”が話題先行しがちだった選挙、そして男性性のまさった米国で頭脳優秀な女性を好まない人々もいるだろうことから、女性ゆえの挫折もあるだろう。

しかし、主な理由としては、やはりネットでわずかな政治献金を集めて最後まで選挙資金が涸れることのなかったオバマ陣営と、まるで中学受験のように効率よくポイントを稼いだ戦略、そしてオバマ氏自身の演説のうまさや人をひきつける容姿、我が国でも記憶にある「改革」というかっこいい言葉で巧みに選挙民をとりこんだ小泉元首相のような追い風の効果もあると考える。
それにしても、気のせいか少しづつ憔悴してやせていったオバマ氏に比較して、60歳と年齢にも関わらず、粘り強く、最後まであきらめず戦ったヒラリー氏は、堂々たる風格すら漂わせた。いつ見ても、いくつになってもおとなの女性の美しさと魅力を感じる。

嗚呼、やっぱりおしいよ、ヒラリー!

■今さらのアーカイブ
・「アフター・アメリカ」渡辺靖著
・ヒラリー、オバマ氏互角で歴史的激戦に
・ヒラリー候補が狙う健保改革

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