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法と正義の守り手-検察官

2005-07-29 23:18:13 | Nonsense
検察審査会の最終日検察庁を見学し、ビデオで仕事の内容と簡単な組織の知識をえ、庁内を見学し、最後に現職検察審査官の方達と質疑応答してきた。この間、かかった時間が2時間半。予定より1時間オーバーだった。検察審査員という役割を強制的だが与えられ、ほんのわずかな時間だが、被疑者・申立人にとっては重要なミッションを行う司法にふれることが、民間人から多くの関心をひきだすということだ。

簡単に、時系列にその模様を報告したい。

ビデオで紹介された
■検察官のお仕事

1.事件について捜査を行い、裁判所に起訴するかどうか決定する。
(検察審査会のお仕事は、まさにここに関わり、不起訴事案が妥当か不当、もしくは起訴相当か議決する。)
2.起訴した事件について、公判で立証し、裁判所において適切な裁判を求める。
3.裁判の執行を指揮監督する。
4.公益の代表者として法令に定められた事務を行う。

またあまり注目されることがないが、検察事務官という検察官をサポートする仕事もある。(国家公務員)

■刑事事件の流れ

捜査→起訴 又は不起訴(嫌疑不充分・起訴猶予・心神喪失)→起訴のみ裁判→確定したら執行(財産刑・自由刑・死刑)

ビデオでは、別れ話のもつれから男が女を刺すという事件だった。最初殺意を認めていなかった被告人が、検察官の取り調べと説得により、殺意を認めるという内容。懲役13年は、人ひとりの命を奪っていて軽いのでは、と感じたがこれがイマのラインなのだろう。

実際の検察官がいる部屋を見学したが、6~8畳程度で狭い。入ってすぐのところに警察官が待機してりする簡易ソファー、ちょっとして曇りガラスのついたてがあり、右手に事務官の机、奥の窓側に検察官の大きな机。検察官のイスと被疑者がすわるイスは、手が届かないように離れている。全体に非常に簡素であり、また質素である。
被害者の方達を支援する被害者支援員(2名)にお会いする。穏やかそうなOBの方たちだ。一度相談の電話がかかると2時間ぐらいかかることもあるらしい。

■質疑応答

勤続23年ベテラン、押し出しもあり紳士的だが威圧感のある検察官Aさん、30代になったばかりか、教室のすみでめだたなく、大人しかった勉強のできる少年が30歳になって検察官になったという感じ、検察官Bさん。

Q1.検察官になろうと思ったのは。
 Aさん-司法修習時代は、周囲も自分も裁判官になるだろうと思っていた。けれども裁判官よりも、検察官の方が人と接し、その人の人生にまで関わることができるので選んだ。人間対人間のぶつかりあいなので、経験できないことを間接的に吸収し、多くの人生を生きている感じがする。少なくとも我々は、六法全書を読むのが少しも苦でない。
 Bさん-僕は、裁判官になろうと思ったことは一度もなかった。最初から検察官になるつもりだった。

Q2.無罪の判決がでた場合、検察官の方の評価に影響するか。(実際無罪になるのは、14000件のうち、一件ぐらい)
 Aさん-それはない。仕事の評価は数字であらわれるものでない。

Q3.地域によって、捜査担当と公判担当と検察官が分かれているが、両者の連携プレーはうまくいくのか。
 Aさん-書類を読めばわかるので、それは大丈夫。もし不明な点があれば、捜査担当に聞いたり、確認したりする。

Q4.仕事がら、私生活でも自制することもあるかと思うが、(ここでBさん、何度もうなずく)車の免許はもっているのか。
 Aさん-車の免許はもっている。(ポケットから免許書を取り出す)よかった、ゴールド免許だ。地方など、捜査で車を運転することもある。今のような都会では、交通網が発達しているので、あまり運転しないが。
(後で事務局の方と、やはり24時間検察官という意識はあるだろうと語った。大変な仕事である。)

Q4.裁判員制度が導入されたら、検察官のお仕事に変化があるのか。
 Aさん-それは、ものすごく変わる。まず裁判官、検察官の人数がたりない。国民のみなさんを拘束して(最長1週間程度の予測)犠牲を強いるわけだから、それに我々も対応しなければならない。今は、5~20件の事件を並列して調査しているのだが、裁判員制度が導入されるとスピード化も求められるので、ひとり一件に集中するようになるのではないか。

Q5.取調べ中、感情的になることがあるか。
 Aさん-人に害を与えていながら、嘘をつく人には感情的になる。検察官とは、不利益なことを当人から聞き出すわけだが、人間対人間としてはだかで向き合っていけば、多くの人は真実を述べてくれると信じている。

Q6.死刑制度の是非
 Aさん-やはり私はあった方がよいと思う。
 Bさん-私もあった方がよいと思う。

以上、もっとたくさんの質問があったが、一部オフレコもあり、自分の質問の回答のみ紹介。若手Bさんも、ベテランAさんの控えバッターとして、いろいろお話をしてくださった。クール・ビス期間ということで、一般サラリーマンと外見が殆ど変わらないが、常に思考、思索する生活の片鱗がうかがえた。なんかやっぱり、違う。。

資本主義社会における企業の最初であり最大、そして最終目標は、利潤の追求である。そのためには、手段を選ばずとまではいかないが、市場の波にさらされ、弱気もくじき、強いものにまかれ、お金を産むのが最大の使命。勿論、そうした企業活動自体が社会に貢献し、雇用、サービス、生産と幸福をもたらしてはいる。しかし、利潤追求と全く別の次元のパブリックな仕事は、非常に魅力があり、やりがいのある仕事と映った。
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