鯛の煮つけ、生牡蠣が今日の肴だがーーー。
杯を見てほしい、これは江戸中期の古伊万里蕎麦猪口、矢羽根文。
見込みは昆虫文である。
時々この猪口を使う、
これは10年位前娘たちが父の日にくれた物ーーー。
きっとyahooオークションで落としたのではないか。
当時の価格推定5,000円、今なら10,000円位かな。
何故、骨董趣味もあまりない(現在はすこし違って来たがーー)私にこんな物をくれたかーー。
それには訳があります。
私の家から数キロの所に海岸がる、そこで古伊万里の陶片が打ち揚げられるのです、そこで毎日陶片拾いに行くのです。
陶片なら山ほど拾った、その内、古伊万里だけには詳しくなり、毎日、かけらだが本物を見ているうち目まで良くなってきた。
極めてまれに無疵の割れていない物も揚がります、いわゆる海揚がりーー。
そうですね、毎日行ってそれも人がまだ誰も来ていない早朝、まだ暗い時ーーー、そうやれば年間5-10個位手にはいる。
それでいつも完品が来ないかなとつぶやいていたからです。
古伊万里陶片が揚がると知って孫をつれ何度も行ったがない、やっとの思いで数㎝角位のを一個見つけた時は感激しました。
ロマンがありますよーー、なにしろ江戸時代の物ですからーー、もっと古い中国宋時代のものもあります。
大きな陶片はこんな風に海岸にゴロンところがっています。